夜汽車

夜更けの妄想が車窓を過ぎる

ガイアと人

2013年02月17日 15時37分05秒 | 日記
 ”手付かずの自然”と言う言葉がある。それを求めて、その中に浸りたくて人は重い荷を担いで山に行く。或いは、職を捨てて田舎暮らしを始める。梶井基次郎は”冬の日”の中で”壮大な夕日を見たい”と言って肺結核の疲れやすく熱っぽい体を引き摺って街中の路地を上へ上へと歩いた。
 これは人の心の底に眠る飢え、衝動であろう。水平線に沈む夕日に感嘆し、空を渡る雲に、木立を過る風に慰めを見る。何故そのような飢え、衝動があるのか?
 人がガイアと呼ぶこの地球、地球上から見上げる天体は、実は”あるもの”がその実態を顕している、表現している、姿なのだ。その”あるもの”を人は仮に”神”と呼んだ。星空を見て、日の出、夕焼けを見て、空や雲、森や林、山々を見て、風を、流れを聞いて、その”あるもの”が人にどのような念波を送っているかを感じ、それを”愛”とも表現する。
 同時に人は、はっきり意識しないが自分もまた実際はその”あるもの”の表現の姿であると感じる。だからこの世での命が残り少ないと思うほど、壮大な夕日を見たい、波の音を聞きたい、と思う、飢える。回帰の想いが過るのだ。
 人は精密なロボット、アンドロイドとしてこの地上世界に生まれ出る。その行動を律する様々な条件が無意識と言う、謂わばROMのような形式に書き込まれている。生育、成長の過程でこのアンドロイドは経験や情報を顕在意識と言う例えればアプリケーションソフトのダウンロードのような形で蓄積し始める。これが人の実体であり、それらを動かすオペレーションシステム、と電源に相当する”命の息”によって動作し始める。時としてアプリケーションに不具合が生じる。顕在意識と無意識に矛盾が起こったりする。これが我々が経験している生き難い世界である。
 言い方を少し変えて見よう。アンドロイドに過ぎないものがその存在意義達成の為に埋め込まれた無意識や生育成長の過程で書き込まれた顕在意識によって”自主性”を持って生存生活していると”勘違い”している、それが人間である。本質は”ガイアの一部”、犬、猫、雲、山、海、樹木、草花などの形に自らを表現してその実態を暗示している何ものかの、その表象である。創世紀にはその事を”我々の形に似せて人を創ろう”と書いてある。
 故に人は本来的に美しく且つ完全に現象化したものなのだ。そこに何者かが割り込みをかけた・・・”この木の実を食べると賢くなる”と、・・・その言わんとする意味は、あなたには何かが”不足している”だった。バグがダウンロードされたのだ。しかもこれはどうやらオペレーションシステムに介入した。このバグがアンドロイドを誤動作させ始めた、これが人類が経験して来た躓きの原因である。”不足”の想いが”不足そのもの”を現象化させた。思念が形を現すのがこの地上世界の場の力学だから。
 壮大な夕日、水平線に昇る朝日、満天の星、風のささやき、草原の輝き、猫の跳躍、ボールを追って走る犬、に何か欠けるものがあろうか?今、現在、この瞬間、欠けているものは何もない。イエス・キリストは言った、”天の父はあなたがたがこれらのものを必要としていることをご存知なのである”。その言葉は今も宇宙に響いている。
 アンドロイドがエイリアンを恐れて武器を持ち、不安と焦燥に駆られながら出口の見つからない果てしない迷路をあちこちと駆け回る、・・・それが人間だ。しかし事実はそのゲームをやっている何かが存在する。万事窮す、となった時、アンドロイドは武器を捨てて座り込む。しかし終わったわけではない。ここに至って始めてゲームをやっている存在が介入し始める。この状況を仏教では”放下”と言う。”エゴ”、”自我”の放棄である。
 そして”これこそ人間の本来の姿である”と悟った人の生きる姿が”ただ愛である”と表現されるものであろう。

中国環境汚染と商道徳汚染とTPP

2013年02月11日 15時27分05秒 | 日記
 もう十年くらい前のことだが、妻が首に湿疹が出来て痒いと言う。医者に見てもらってもよく解らない。そういう体質でもないのになぜかな、と思って見ていたらいつも外出の時、毛皮の襟巻きをする。『それ、いつどこで買った?』と聞いたら『あんまり寒いので最近買った』と言う。よーく見たら中国製品だった。『このせいかもしれんからしばらく使うのを止めてみたら?』と言って妻もそのようにした。
 すると、湿疹はピタリと治まった。件の襟巻きは捨てた。

 食料品については我が家は外国産輸入品は買わない。どんなに高くても国内で、地場の生産者が名前を表示して出しているもの、或いは商店が謂わば面子に掛けて出しているものしか買わない。
 例えば輸入肉、その輸出国で牛や豚やトリに何を食わせているか分かったものではない。中国の汚染物が混入した餌などをやっていたらかつての水俣湾水銀汚染と事態は同じことである。
 という訳で外食もしない。

 国防や警備を担う組織或いは学校給食などで実態はどうか心配している。こういう汚染は時間が経ってから効いて来るから。

IT世界でのゲームと自己

2013年02月11日 13時17分48秒 | 日記
 IT世界でのゲームの多くにプレーヤーのアバターが武器を持って気味悪い加害者を抹殺しつつ進む、或いは危ないところをかいくぐって進む、と言う形式が見られる。行動範囲が迷路であって出口が見つからない、或いは試練が延々と続く、果てしない緊張と闘争が続く。
 これはプレーヤーの無意識がこの現実世界で味わう苦悩を象徴的に表現していると私は思う。もしかしたら引きこもり、ニート等、”この人間社会”に上手く自分の場所を見出せない人々、見出せるかどうか心配な人々にこういったゲームに熱中する傾向がありはしないか?
 すると、もしそう言ったゲームで上手いこと出口を見つけて外に出ることが出来た!と言う経験をすることがあれば、彼の苦悩、閉塞感、それらに起因する行動様式を癒すことが可能かもしれない。
 そういうゲームは出来ないものだろうか?

アンドロイド、表層意識、無意識、エゴ、悟り、覚醒、放棄、猫

2013年02月11日 11時40分46秒 | 日記
 居眠りをしていてふと閃いたので書き留めておこう。

 エイリアンと言う映画があった。宇宙船にエイリアンが侵入し犠牲者が出る。そこで退治しようとするわけだが挙動のおかしな乗員が居る。何とアンドロイドで、彼の本来任務はエイリアンを地球に持ち帰ることだった。故に乗員たちとの共同作戦のなかで不審な挙動があった。
 他の乗員との共同作業とは人間で言えば社会生活である。社会生活は表層意識で成される。一方、人の本質は無意識にあり、その人のこの世界での本当の行動、役割、予定はそこに書かれている。ところが生育環境、社会環境などによって往々にして、或いは殆どの場合、無意識は抑圧されて表層意識で共同生活を余儀なくされる。
 ここに葛藤が生じる。我々が経験する、或いは見る、様々な不如意、不幸、犯罪等は恐らくこの矛盾に由来する。カルト宗教も無論これが原因である。

 ”自分”だと思っているのは実はアンドロイドである。非常に精密に造られていて、最早造られたものであることを忘れてあたかも己の独立した意思で動き回っているかの幻想を抱いていて、鏡に映る姿の存在を自分と思う。その状態が言うところのエゴである。
 殆どの人はそのような世界が全てと思ってそこの中だけで生きて泣いたり笑ったりしている。しかし時々表層意識と無意識の矛盾に苦しんで、別の言い方をすればこの世界に出生した、或いはもしかしたらさせられた本来の意図もしくは役割と今生きる現状が著しく相違することに二種類の反応が起こる。
 消極的方面の反応はカルト宗教であったり犯罪であったりする。積極的な方向とは平たく言えば自己の探求である。この探求の結果、人は自分が実はアンドロイドであったことに気付く。これを覚醒と言う。無論、理屈の上での覚醒が先立ち、次に本来の覚醒に到る。理屈で覚醒しても探求を続行しなければ本来の覚醒には至らない。
 覚醒に到った人の生き方とはどんなものか?・・・時間を超越している、つまり猫のように生きている、言い換えるとエゴを放棄して生きている。表層はそう見えるが、アンドロイドとしての役目を過不足なく全生活に於いて全うしているので傍目には本来の素質才能を遺憾なく発揮して輝かしい人生を生きている、と言うふうに見える。
 
 
 

便利を追求して不便:日本の家電、家庭用機器のバカさ加減

2013年02月08日 13時20分09秒 | 日記
 急に冷え込んで屋外の水道蛇口が凍結した。そこで最近設置したガス給湯器からの給水管の凍結破損防止をしようとマニュアルを引っ張り出した。無論防熱材を施工しているがそれが配管の都合上出来ていない部分もあるのだ。・・・の場合はこう、・・・の場合はこのように、と事細かく詳しく解説してあるが、どこを探しても我が家の機器については記載が見当たらない。
 色々詳細は不要、凍結の恐れがある場合要するにどうすればいいか? 昼間にだって凍る可能姓があるんだよ、つまり時々使うこともあるんだぜ、それをいちいちガスの元栓を閉めたり開けたりしないよ、・・・でもマニュアルには元栓を閉めて蛇口を開けよ、と書いてある。そんな面倒くさいこと誰がするか!
 ヒータースイッチを切って蛇口を少し開けておこうかと考えて見ていると、オヤッツ!”ヒータースイッチを切ったまま蛇口を開けると障害が起こる”と書いてあるじゃないか、馬鹿にするな!
 今の日本の家電、家庭用機器は全てこうだ。ン万円もしたFAX電話を腹立ちまぎれに捨ててしまった。代わりに買ったのも最近蹴飛ばした。家庭生活は趣味ではないぜ、メーカーのバカタレ共、君たちの遊びに何故付き合わなければならんのかね。こんな遊びをやっているから後進国から抜かれてしまうのだ。