最近求めた本です。「台湾を知ると世界が見える」。藤井巌喜氏と在日台湾人医師林氏の対話形式になっています。二度台湾に行き、知っているつもりでしたがまだまだ。八田與一のことも嘉義農林の高校野球のことも知っていたのですが、その程度では・・・まず台湾の歴史から。16世紀にポルトガルが発見。17世紀にはオランダが統治。その後は清の統治。日清戦争で日本が勝利し、日本の領土に。清は、未開地で野蛮な山賊ばかりでどうしようもない島なので、台湾を手放したのです。
日本は文盲の人に一流の教育を施し、水がなくて毎日水くみをしていた人を楽にさせるべく巨大ダムを建造しました。これが今でも機能している八田ダム。精神面も教育され、日本の武士道も伝わりました。レベルアップしたのに、50年後に敗戦となり、蒋介石が38年統治。知識階級が14万人も投獄。蒋介石は反日教育しようとしたのですが、日本に感謝している台湾の人たちは信じません。覆されました。
台湾と日本に大地震があり、お互いに助け合いました。東日本大震災の時、最初に救援を申し入れたのは台湾。ところが当時の菅民主党政権は、入国を拒否。中国が先でなければならないとかで・・・足止めをくいました。民間の義援金が200億円。最多でしたのに。
日中友好と言う言葉が曲者で、中国と統合化しようともくろんでいるのです。二階幹事長も曲者。中国寄り政策をしています。安倍首相も騙されています。貢いでも何も得られないのが分からないようです。複雑ですが、台湾は中国の一部ではないというのが正しい見方です。
1996年に李登輝氏が史上初めて投票で選ばれます。当選を阻止するため、中国は台湾近海にミサイルを撃ち込んで恫喝したのですが、国民の54%の支持で総統が選出されました。李登輝氏は京大出で、農業経済博士です。
1972年の中国共産党の対日工作計画によると、「いかに日本の政界、学界、経済界に工作して、洗脳するかということ。そして、日本のマスコミにも日本国民の政治への関心をうすれさせ、スポーツや性的な話題や芸能界の話題だけに集中させるような報道をさせる。そして教育界にも平和思想を植え付ける。」と書いてあるようです。NHKにも中国メディアは入っているのでそのように操られています。米国と台湾との関係も大切ですが、紙数が尽きました。ダイレクト出版株式会社発行。232頁。