月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

湛然盈満

2010年07月14日 22時42分15秒 | 仏々相念(住職日記)
弱いから・・・

寄り添うことができます。
自分が分かるからこそ支え合うことができます。

私の色は私だけで成るのではなく、皆に支えられているからこそ私の色とならしていただく。
そんな私もあなたの色を出す支えとならせていただいている、のだと・・・

学校で疲れ切った身体を引っさげながらもそれぞれの担当をこなしてくれる。
この度は本当に良い経験となりました。
坊守が出張していても母がいてくれたので家事をするようなことはなかったのですが・・・

こうしたら歓ぼうか? ああしたら喜ぼうか?

みちみちているおはたらきの真っただ中の私でありました。
このことに感謝しないで何に感謝するのだろう・・・        

二十年目……のはなし

2010年07月14日 19時34分16秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日は母が亡くなって、ちょうど二十年目のご命日です。
ふるさとのお寺に帰らせていただいて、こちらのご門徒さんと一緒におつとめをさせていただきました。

昼前に雨があがったので懐かしいふるさとのお寺の周りを散歩していると、やっぱり母のことをいろいろ思い出しました。
母と歩いた道、母と見た風景、母とお喋りした話……
二十年って、過ぎてみるとあっという間だったような気がしました。
つらくって、悲しすぎる別れだったけれど、今は仏さまとなっていただいて、わたしの歩みに寄り添っていただいていることです。

いつでも、ここにいるよって。

心丈夫なことです。

あ、二十年前のあの日、ねじ花を見つけて泣いた、その同じ場所に、今年もねじ花を見つけました。

ここにも、お母さんのはたらきがちゃんとありました。
また、少し涙が出たけど……
うれし涙かな……

それぞれの世界のはなし

2010年07月14日 01時30分29秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
県外への布教のため、朝から車で出かけました。
道中のほとんどが高速道路なので、ずいぶんラクに運転できます。
しかし、高速道路無料化実験の道路では、やはり低速の車を先頭に20台以上の車が数珠つなぎに……
一車線なので、ひたすら前の車についていくしかないのです。

その中でも案外、気あせりして運転している車はわかるものです。
走りながら思いました。
並んでる車の一台一台、同じ速度で走っていても、乗っている人の世界ってそれぞれに違うんだなぁ~

イライラして怒っている人、楽しくお喋りをしている人、好きな曲を聴いて歌っている人、淡々と運転している人、約束の時間を気にしている人……

何だか、私たちの有りようの縮図を見たような気がしました。

え、わたし?
わたしは、穏やかに運転しましたよ……(^^;)