下手な芝居を・・・
ご縁をいただきお参りさせていただいたところには、殆どが初対面の方でした。
喪主さまのお母さんのお里でお勤めになられました。
ただでさえ話すのに困る私なのでどうしたものかと案じながらお参りさせていただいたのですが、心配することは何一つとありませんでした。
優しい笑顔でお迎えいただき、話も弾むひと時をいただいたことです。
皆みんな、お念仏で繋がっている朋でありました。
しかし、住職ということだけで本当によくしていただきます。
どこまでも外面住職でして、腹の醜さをひた隠し満面の笑みでよき人を演じるのです。
こんな私なのに・・・
皆が皆、優しく大切に接して下さる・・・
心苦しく思い法話のなかでそのことをお味わいすると皆さんが一同に微笑んで下さいます、
「分かってるよ!」って雰囲気で・・
何の力もない私をここに座らせて下さるおはたらき・・・
自分の生き方を慚愧しつつも、嬉しいひと時でした。