月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

一瞬有難

2011年12月19日 21時14分43秒 | 仏々相念(住職日記)

ブログで・・・

 

初めてお会いする方とご縁をいただきました。

坊守から「念仏あられをお渡し下さい」と言われていたので忘れんようにお渡しすると、

「ブログで読みました!」っておっしゃって下さり恥かしいような照れ臭いような・・・

「ありがとうございます。」

 

外陣には「いきいきかがやき展」

それを見ていただき趣味の話になりました。

ご主人は多趣味だそうで写真の話に・・・

滝の冬景色を撮影に行かれます。

イメージされた風景を求めて、寒い寒い日に山に上がるのです。

「3年目にしてやっと・・・」

二度と同じ時はなくその一瞬をカメラに納める。

 

ご縁も二度とないその時その一瞬を重ねて過ごします。

会う事すら思わなかった方々と、

この大切な一瞬を過ごさせていただくのです。

「お前が座れ!お前が聞けよ!」

 

この一瞬を尊く有難くいただいたことです。


憤怒之相

2011年12月19日 20時24分58秒 | 仏々相念(住職日記)

お疲れじゃね・・・

 

昨晩、心地よい疲れの中パソコンに向かいブログを打っていました。

携帯が鳴ります・・・

 

「お講さん、終わった?お疲れじゃね!」

気遣ってくれる法友の声です。

案じて下さるおはたらきに涙さまがこぼれ出るようでした。

疲れているというだけではなく、有難くて勿体なくて・・・

 

話し下手の私みたいな者でも電話して下さるのですから、よっぽど話せる人ではないと無理なのです。

殆ど法友の話しで始終するのですが、笑うやら頷けるやら疲れが取れるようなひと時となります。

 

「地獄の話って大事じゃね・・・」そんな話題に。

悪いことをすれば地獄に堕ちる。

そんな当然なことをちゃんと伝えなくていけない。

 

「罰が当たる!これが言えればいいのにね・・・」

「そうだよね、仏さまは罰を当てたりせんもんね!でも、生き方の上で罰は当たっているよ!」

「そうじゃね・・・」

 

恥かしいことを恥かしいとも思わず、人が泣いているのにその涙に気付かずオレがオレが・・・

それは地獄に堕ちたる者の姿であり、罰が当たった姿なのでしょう。

 

そうです・・・この私の姿でした。

昨日の夕方、幕をしまいたたみ片付ける時、勢いよく折りたたむと綱の端の玉にした部分が坊守の目を直撃。

痛みにウドンデいる坊守に平に謝ります、「ゴメンね、痛かったろ・・・ゴメンゴメン」

痛みに耐える坊守に自分を見ます、「オレだったら・・・」

腹を立てて頭ごなしに坊守を怒鳴りつけることでしょう・・・「ふざけんな!」って。

この時ばかりは回らない口から次々と汚い言葉が出るのですから・・・

憤怒の相となるのです。

 

怒鳴られるしんどさが分かる坊守は耐えるのです・・・同じ思いをさせたくないと。

 

恥かしい私を知らしめて下さるのです。

申し訳ない・・・