月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

探究住職

2011年12月22日 20時00分24秒 | 仏々相念(住職日記)

「そこで調べな~」・・・

 

何気に交わす家族の会話。

面白いものです。

 

「冬か~」って思っていると、やっぱ「冬のソナタ」か~って何気に思う。

「チャラララン、・・・」ってあの曲が浮ぶのです。

 

もの凄いブームを起こしたドラマでしたが、数年後、やっと再放送で坊守と見せていただいた。

正直なところなぜにそこまで・・・って感想なのでしたが、唯一ギュッとハートを締め付けられたのは、

死んでしまったっと思っていたヨンさま(役名分からず)を街角でチェ・ジウ(役名分からず)が見つけるのです・・・

ここだけは強烈に胸に残っています。

 

「ソナタ」って音楽の種類だよね・・・だいたい、どんなメロディーなん?

私の前に座る息子は自分の用事をおいて、その意味を探そうとする。

「あ~、いいよいいよ、調べんでも・・・何気なく思っただけだから・・・」

「探究心ってないの?」って坊守。

「ないね~」

「それがいけんのよ!調べな~!」

「だって、煩わしいじゃん!」

そんな夫婦の会話をしている間に息子は電子辞書で調べてくれる。

音楽用語いっぱいで難しい言葉が並びます。

「・・・」

「ふ~ん・・・頭に入らなくてもその時なるほどね~って思えればいいのよ!パソコン開けてるんだから何でも調べたらいいのに・・・」

言葉がありません。

 

ず~っとこれできました・・・

自分でも分かっているんです、もっと広げていけばいいのにって・・・

 

「冬至」って英語でなんて言うか分かる?

「何て言うん?」

「midwinter」

「結構そのまんまだね!直球そのまんまでいいね~!」

「じゃあ夏至はmidsummer・・・」

「うける!」

 

後でちょっと探究心が・・・本当にmidsummer・・・?

 

電子辞書を持つ手が震えます・・・


冬之不安

2011年12月22日 19時16分23秒 | 仏々相念(住職日記)

すすり泣く声が・・・

 

悲しいのでしょうね、背中にすすり泣く声を聞きながらお勤めさせていただきます。

写真を見ては、信じられない現実に向かわれます。

そんな今の辛さが分かるのでしょうね、身近な方々が集ってくださいます。

まるで、消えかかるマッチの灯を風から守るためにかざす柔らかな手のように、皆さんが優しく集ってくださるのです。

その悲しげな声を止めるのではなく、そっと寄り添いながら守って下さる。

その悲しさがよく分かるから、そっと・・・

だから安心して泣くことが出来る・・・

 

そんな日々を重ね、やっと持ち上がる目線の先には優しい微笑みの阿弥陀さま。

「ここにおるよ・・・大丈夫だから・・・安心なさい・・・」

ず~と支えて下さるあなたのおはたらきの上に安心の人生があったことです。

 

「冬至」という言葉を聞き、寒さが本格的になってきました。

この寒さに身動きも取れず、身を屈めながら消えそうになる心を守るのです。

じ~っと、守るのです。

生きる不安を抱えつつ、じ~っと・・・

 

必ず必ずきっとくるはず、

「グ~ン」と手足を伸ばし「生かさせていただいていたんだ」そう思える日が・・・

あなたがず~っと寄り添っていてくれたから、寒くなかったんだって・・・

 

一人ぼっちの冬じゃないよ!


冬至のはなし

2011年12月22日 06時43分44秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日は冬至…一年中でいちばん昼が短い日です

ただ今6時半、携帯電話のライトを照らしながらウォーキングをしています

まさに「かはたれ時」
すれ違う方の姿もはっきり見えません

でも、歩くうちに、目が慣れてきたせいもあるでしょうが、少しずつ空が白んでくるのを感じます

近頃、この夜明け前の静かな時間が気に入っています

きっと、明るくなることがわかっているからでしょうね


北極圏では、この時期は一日中太陽が昇らない「極夜」だそうです

一体どんな世界なのでしょう…


あら!
10分の間にずいぶん明るくなってきました。

地球は回ってるんですね
休むことなく…

さて、今日も1日願生(がんば)りましょう

地球に振り落とされないように!