カッタン・カタンカタン・・・
さあ、また寒くなるそうです。
炬燵から出ることが出来ない日となります。
この時期、本堂のお飾りを下ろさせていただきますと恒例の音が響きます。
御重ねのお餅を今年の年末の御講さんにお配りするあられとする第一段階。
このあられ・・・
毎年毎年御講さんにお参りされた方々へお配りしているものです。
さいの目に切り、寒の風に乾かし保存します。
ただ袋に入れて配るのも味気ないので子どもたちがラベルに絵を描いてくれて添えてくれます。
皆さん、子どもたちが描いた御開山のお顔を見ながら
カリカリっていい音立てながら美味しいってよろこんで下さるものです。
喜んで下されば・・・
喜んで下さるそのまんまが嬉しいって、
ただそう思いつつ坊守が一年を通し拵えるのです。
決して恩着せがましくすることもなくされげなく・・・
菩薩さまのようです。
そんな第一段階・・・
今年はさいの目に切るリズムが違うのです。
いつもは、カッタンカッタン・・・って大まかに切り
後は包丁でカタンカタンカタンカタン・・・ってさいの目にします。
でも今年は強力助っ人の娘が手伝っていました。
坊守が大まかに切ると娘はそれをさいの目に・・・
カッタンとカタンカタンが同調していい感じでした。
楽しい話に笑いながら・・・
今年の報恩講のお飾りが温かい音と楽しい笑い声でもう仕上がっていきます。
有難いことです・・・
坊守大好きの娘が今晩発ちます。
「まだおれや(まだここにおってくれ)」って話すことです。
寂しくなります・・・
慣れるのが大変です。
同じ空を見上げつつ、
娘も息子も坊守もコイツもその空のまん真ん中・・・
そんな坊守の法話に「あ~そうだよな~・・・」
寂しいけど寂しくない・・・かな。
いや、やっぱコイツは寂しくて・・・
でも、願生ります!