月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

感動再々

2014年01月12日 19時55分52秒 | 仏々相念(住職日記)

感動が・・・

 

有難いご縁をいただくことです。

どこへ参ってもどこであっても・・・

こんな住職ですから不安を抱えるようなことだとおもうのですが・・・

有難い、そう思えるように接して下さることに頭が下がります。

 

今日はコイツの大好きなご門徒に会うことが出来ました。

お参りになられるかな~って期待していましたが、

その姿に出会うと肩の力が抜けるようです。

優しさが溢れ出ているようなお方。

その微笑に触れますと仏さまではないかと常々思うことです。

そう言う背中を見るからでしょうね、

お嬢様も無茶苦茶優しいのです。

嬉しかったな~・・・

 

寒~い本堂でのご縁でしたが温かくひと時が過ぎて行きます。

 

朝、大霜でした。

痛いような冷たさです。

午後になってもその冷たさは変わりません。

数個のストーブを焚いたところであまり変わりません。

お参りの方々は気の毒な気もしなくもないのですが

これもまた良き思い出となるのではないでしょうか・・・

あの時、寒かったよね~って・・・

あまりの寒さに途中で懐炉を買ってきて配っておられました。

 

コイツは、ストーブを抱えるようなお勤めはしたくありませんので白き息が・・・

こんなの嫌いじゃないです、コイツ。

 

もう2年前になります。

今日、その時のブログを読みながら感動が蘇ります。

 

御本山での御開山親鸞聖人750回大遠忌の御正忌のご縁でした。

そう言えば、あの時はバタバタしたよな~って懐かしむ。

前日の夜出て明け方に着きお晨朝の出勤をさせていただいたのです。

あの時・・・

後ろ堂で控えている時、

あ~お参りさせていただいてよかったな~って思いつつ涙が溢れました。

冷たい空気の中座りつつ御念仏がこぼれ出てくださる。

 

ナンマンダ~ブ、ナンマンダ~ブ・・・

 

隣を見るとニコニコ笑顔の坊守が一緒にいます。

「有難いね~・・・」って言いながらニコニコニコニコ。

嬉しかったな~・・・

 

きれいなきれいなお内陣でのお勤めも気持ち良く声張ってお勤めさせていただきました。

阿弥陀さまのお姿を、

親鸞聖人のお姿を目の当たりとさせていただきながら

「最高~」って思いいっぱいのひと時。

 

冷たいけど温かくて・・・

 

ご縁って本当に有難いです。

 

寒かったね~ってだけで終わったら申し訳がありません。

お参りしてよかったね~・・・

阿弥陀さまの前に座らせていただいてよかったね~・・・

そんなひと時にって思うものの・・・

コイツの力、たかが知れていて何もできない時が流れます。

 

一緒に連れて来ていただいたお爺ちゃん、

お母さんを思い、妻を思い手を合わせお念仏申されます。

「ナマンダ~ブ、ナマンダ~ブ・・・」

有難かったな~あのお念仏。

「一緒におるよ」とおはたらきくださる声と聞かせていただきました。

 

「カイロ」とつぶやいてみてもその名前に温かくなるおはたらきはちっともありませんが

「南無阿弥陀仏」の親の名は称えるとあったか~くなります。

 

一人じゃないんだって・・・

 

みほとけの

み名を称ふるわが声は

わが声ながらたふとかりけり (甲斐和里子)

 

願生ります。