三年間毎年続けてきた遷宮記念シンポジウム、東京、名古屋、と演って来て、今回はまさにその舞台、出雲でおこなわれる。
今日は浅野温子さんとのリハは無いが、明日の本番が早いため、会館で楽器をセッティングし、音楽だけのリハまでは軽くやっておきたかったので、
夕方に着く便で向かう事にした。
今日は天気が良くないようだ、飛び立っても、空一面の雲・・・
途中富士山の先だけが、雲海を突き抜けて見えているのを発見。
雲が低い?
後は一面の雲に覆われている・・と思ったら、
今度は日本アルプスの山並みが、雲をせき止めているのを発見。
ぎりぎりの堤防となっているようだ。
やがて機体は日本海側に抜け、夕焼けに向かって飛ぶ事となった。
出雲空港から会館へはタクシーで15分ほど。
会館ではスタッフの方々が、すでに準備を終え、待ってくれていた。
楽器も無事届いている。
今回は新作で、オープニング、エンディング以外はすべて新しく作曲し、必要な打ち込みを準備して来たが、
幾つもの音源は、スタジオで聴く音量と、ステージ聴く音量で、微妙に違う。
また、それらの音源、SEなどは、MIDIの足鍵盤にアサインをしてあって、足で踏んで音を出すのだが、
その確認や、作ったデータにミスが無いかのチェックもしなければならない。
案の定、音源がループしない曲があった。
パーカッションの大石君と台本件楽譜をチェックしながら、音楽だけのリハーサルを1時間ほど。
神社でやる場合には風で飛ばないよう、台本をつなげ巻物化する。
今回はホールなので、巻物にはしていない。
無事終了、ホテルへと向かいチェックイン。
早速食事に出たのだが、それほど賑やかではない出雲駅前、お店自体は何軒もあるのだが、どこも一杯・・金曜の夜だからか・・
ようやく全国的チェーン居酒屋にもぐり込む。
「エビのバケツ盛り」ってのがあった。
エビはバケツの下までは入っていない。(入っていたら怖いけどね・・)
翌日、本番の日は午後から雨だった。
とても寒い。
朝10時30分から浅野温子さんを交えてのリハ。
ここで始めて彼女がどう読むかを知る事になる。
想像とあまりにかけ離れている時には、曲を作り直す必要もあるのだが、本番当日だとそれも間に合わない。
10年に渡ってやって来たから、最近はそうかけ離れる事も無くなっているので、大きな直しは無くて済んでいる。
最初の伊勢神宮や出雲大社での公演の頃は、前日リハだったから、リハが終わるとキーボードをホテルの部屋に持ち込み、
夜を徹して手直しをした事もあった。
公演無事終了。
機材を片付け終わって時計を見たらまだ4時。
最終便の東京行きに間に合う時間だった。
「帰れたねえ・・」とミキサーの高橋君と話しながらホテルへ。
雨だし、とても寒いのだが、まだ時間も早い、大石君が一度も出雲大社を訪れた事が無いと言うので、タクシーに乗り、一路出雲大社へ向かう。
途中大社前駅を通る。
今はきれいだ。(これは昨年の写真)
10年前はこんなだった。
今は、ホーム脇にガラス張りの、素敵なカフェテリアとショップが出来ている。
ちなみに旧大社駅は記念館として残っている。(これは10年前、出雲大社で公演をした際の写真)
久しぶりの出雲大社、細かい所で変わっている所はあったが、基本変わらぬ姿で迎えてくれた。