今年の日本シリーズは、パリーグの覇者Hawksの横綱相撲とも言うべき、4連勝であっさり幕を閉じた。
4戦を通して、Hawksファンの立場からしてヒヤヒヤするところや、手に汗を握るようなシーンが全くなく、安心して観戦することができたシリーズだった。
逆にGIANTSファンからすると、チャンスらしチャンスもなく、追い上げるムードが感じられなかったのではないだろうか。
画面を通していても感じられる圧倒的な差に、シリーズ後はセリーグの底上げ策の議論に沸いた。
またここ10年の交流戦や日本シリーズの結果からも、セパの実力差が大きく開いているとまで言われた。
DH制や3軍制など、Hawksやパリーグの施策の取り込みが解決策だという声が大きい。
私は、施策の前に目標が違うのだと思う。
Hawksはご存知かもしれないが、世界一を目指している。
セリーグに勝つことが目標では無い。
Hawksと戦うパリーグ球団は、自ずと同レベルの土俵で戦うことを強いられる。
片やセリーグはどうであろうか。
GIANTSが球界の盟主を自負しているが、言い換えれば井の中の蛙だ。すでに頂上だから、進化がない。
現状OKのセリーグと、世界一を目指すパリーグでは差が開くのは当然だ。
ペナントは同レベルの戦いなので白熱するが、その集大成になる日本シリーズが盛り上がらないのは野球界の課題といえよう。