1時間45分ごとに
i phoneで山の天気予報を見てる。
一週間前から。
そして、ため息ついて
お願いしますお願いしますお願いしますお願いします
って
心の中でお祈りしてた
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_heart.gif)
わたしの山歩きのお仕事では、お天気は最重要のひとつで
青空と太陽だけでお客さんたちも
満足度変わる。しかも
海外で、次はいけるか、もうないかもしれない
お値段もかかる旅だから
切実な気持ちで
ワンチャンスを運に賭けてる。
お天気の大変だった旅も逆にいつまでも心に残ってるし、
お客さんの方から
それでも良かったと言っていただくこともあり、
そういうときはお天気以上の喜び。
*
神様ありがとうございますっ
って時と、
呆然と白く分厚い雲の向こうをただただ
恨めしく見る時もある。
*
てるてる坊主を作りながら
この一番最近の、カンチェンジュンガ展望ツアー(ネパール)でのことを
思い出していた。
ミルギン・ラ峠(約4700m)
トレッキング12日目、11月5日、
標高4550mのキャンプ地に到着したとき
天気はとても悪かったの。
到着から2時間後の15時、
3人の有志達(笑)と、現地スタッフたち数人と
歩いて1時間ほど先のミルギンラ峠に、
ジャヌーを見に行った。
ジャヌー 7710m
眠れる獅子とか、スフィンクスと言われる
ほかのお客さんたちはお天気が良くないからと、
テントに残っていた。
(どっちみち明日の朝はミルギンラ峠を越えて降りていく)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/91/5ba41802bbfcf5ac391ec347e4cd175a.jpg)
3人の中には10年越しでここに来ることを
望んでいた方もいらした。
それが、全くの絶望的な感じでもなく、
雲の向こう側に太陽の光を感じるし
ところどころ、その白い空の裂け目から青空も見えるわけ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/b5/433e217329a27732ec03fc2bae5735a1.jpg)
晴れろ
晴れろ
と唱えながら向かったのだけど、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/6d/c4206a6c191365973a44c304baaaef8f.jpg)
その、ちょっと希望も感じるところが
心憎い
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
結果。
やはり、真っ白でジャヌーは見えなかった。ジャヌー以外の
針峰郡などは見えてそれも美しかったけど。そのときは
20分いて、テント場に引き返したの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/57/154b8ae700899459af64a86167e862f4.jpg)
翌朝、天気微妙。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/15/646c9031736e50754436c5b67b2666e8.jpg)
全員でミルギンラに到着して、
一眼レフの方たちは(わたしも)三脚を立ててスタンバイ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/bc/135f0c4bc3f240234bfdfa72f23e78f1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/1d/cb3da270ac445dbc06253b0fe8290658.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/32/327de30fd67e50ad72c6e731f81ad8d6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/94/c140233fa05f1b4a78e289f7703013dc.jpg)
みんな、同じ方向を見つめてた。
白く雲がもくもくと流れていきながら
時々青空も見せていて
みんな、
あ、あ、あ。。。
と
ため息つきながら
雲が切れてくれることを願っていた。
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ジャヌーの頭
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/be/fe72f18b74c502f310a26b5e74bf56a7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/6d/115028183d247bda16aa3e8a97e7a455.jpg)
わたしたちは
1時間もそこにいたの。
いつまででも待ちたいと思った。
あとできくと、
10年越しで待っていたという方は
この光景で涙が出たって。
そのときほど、集中して同じところを見てたことって
近年ない。ずーっと願いながら
山々にまとわりついているこの雲が流れ切るのを
待っていた。祈っていた。
どうぞ見せてください
どんなに丁寧に祈っても
ジャヌーの全容はここからは、これ以上は
見せてもらえなかった。
(ミルギンラ峠からのジャヌーはこのツアーの最高の見どころの一つ)
ここに来るまでは、
12日間の歩きや厳しいアップダウンだけではない、
日本での計画や準備から始まっていた。
諦め切るほどでもない
微妙な空だった。
それが、このミルギンラの思い出。
思い出すわ。
*
電車めちゃ遅れて新宿についた!!
ジャヌーの写真は前のネパールのカンチェンジュンガの
日記でアップしているので見てみてくださいね♪
良い一日を!!