やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

モンゴルへ

2024-07-23 10:11:33 | 中央アジア

 

成田空港に向かってる。

家のことはキリがなく永久に終わらない。

今朝も4時に起きてすーさん(うちのトイプードルちゃん)と散歩に行き、笑

朝日と月を見て

出る間際まで皿洗ったり拭き掃除したり。

冷蔵庫のおかずを増やしたり

スイカを切ってあげといて皮は生ゴミに出しとくとか。笑

細かいことまで。自分のことはそっちのけ。毎回これの繰り返しなの。

思ったけど、誰か他のこと(うちの場合娘のこと)をやってばかりで

やってあげたいし心配も尽きないけど、

自分でできることや考えなきゃいけないことは

余計に段取ってやってあげるのはやめたほうがいいこともある

と、自分に言い聞かせてる。

他にも大切な塾のことや大学のことや

手続きや、これまでだったらちゃっちゃっと

やってあげてたけど、電波も無いとこにいくので

遠隔でなんもできないし、夏期講習も間に合わなくて受けれないかも。

夏休みに受けたいって言ってた英検も申し込んでないじゃん!?とか。

ちゃんとエアコン切ってくれるかなとか

すーさんのこともやってくれるかなとか。わかるー?笑

先日のはーたん。浴衣着せて帰ってきた時は

ちょっと襟元崩れ気味だったけどおおむね大丈夫だった。

ひとりで着た時は、つける帯を落として「落ちましたよ」て

拾ってもらったりしたらしい。笑

暑いけどめちゃくちゃ楽しそうに過ごしてる。高二の夏。

 

毎回そうなんだけど家を出て、電車に乗って空港に向かって行く時

気持ち切り替える。いい旅になる!といい予感をいだき。

 

先日西遊旅行のホームページの

インタビューをうけ、掲載してもらってる。

こちら

よかったらのぞいてみてね

 

 

先日のキルギスのお花の記事は

あのあと訂正たくさんして書き加えてます。

マニアックすぎて

私としてはどっちでもいいと思うけど

日本高山植物保護協会ホームページで旅日記が紹介されることになったので

さらに先生がチェックしてくださったの。

旅日記は通常,外部転載禁止だけど、今回は

ご一行様ツアーで、掲載は会社に許可を得てます。

私のキルギス花のブログ記事こちら

 

直行便でモンゴルのウランバートルへ。

明日は国内線と車で西のウルギーへ移動してテント泊1週間!スタート

行ってきます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


キルギスのお花&キルギスの抑留兵

2024-07-17 15:09:30 | 中央アジア

 

今回のキルギスのお花ツアーのあと、旅日記を昨日作り終わったと思ったら

来週からはもうモンゴル

山をはさんだキルギスの向こう側って感じ。

行くところはモンゴルの西の端

アルタイ山脈のふもとなんだけど、

キルギスの天山山脈の支脈のテルスケイ・アラトー山脈や

クンゲイ・アラトー山脈のアラトーはアルタイ山脈のアルタイと

きっと同じ語源なんじゃないかと思うし

似たようなお花も見れるのではないかと思う。どちらにしても

アジアの大陸の真ん中・・・

今度は6泊のトレッキングとテント泊。楽しみしかし

準備はまだこれから。

旅日記は簡素化していいことになり、楽に作ろうと思っていたけど

今回のキルギスまでは花の名前がたくさんで

その花の名前の記載は、ツアーに参加いただいた植物学者の先生に見て確認いただくという

貴重なものになった。図鑑があるわけでもなく、学名と現地の通称など

私には難しすぎるけど、せっかくまとめたのでここでも

旅日記から切り取ってご紹介するね。

シソ科、ナデシコ科、キク科などなど似ている花もたくさん。

オリジナル中央アジア花図鑑じゃ。

でも読めるかな?

 

スペルがたとえばiとaを間違えているとか

属を族と書いていたなどたくさんたくさん訂正もしていただいた。

現地には現地の植物の先生も一緒で、日本にはないお花がほとんどなので

学名でたくさん教えていただいた。けど、私はローマ字とカタカナで書き取り、ほとんど

意味不明のメモが残っただけ・・・

日本の先生はちゃんと学名であとから調べなおしてくださったりした。

標高は3000~3800mくらいまで。

 

 

 

 

 

 

 

 

★後日訂正した箇所★

Shumalhaisenia nidulans シュマールハウセニア ニュドランス→Schmalhaisenia nidulans シュマールハウセニア ニドュランス

Ranunculus alberti→Ranunculus albertii

カリアンセマム アルタビクム→カリアンセマム アラタビクム

アンドロサセ フェッツェンコイ→アンドロサケ フェドツェンコイ

セイヨウユキワリソウ→ Primula algida

Cerastium bungeanum→Cerastium seratoides

Potentilla sp. →Potentilla nivea

カリアンセマム アルタビクム→カリアンセマム アラタビクム

Gagea →Gagea sp.

ナデシコ科→Silene sp.

ランの仲間→ラン科 アオチドリの仲間 Coeloglossum viride

Euphorbia alatavica→Euphorbia altaica

Rhodiola lienarifolia→Rhodiola linearifolia

キバナノカワラマツバ→セイヨウカワラマツバ

シソ科不明種→Phlomoides oreophila

Primula turkestanica→Primula algida

リンデロフィア・スティロサ→Lindelofia stylosa

ヨモギ属(Artemisia) →ヨモギの仲間(Artemisia cercidium)

オミナエシの仲間 Patrinia→オミナエシの仲間 Patrinia sp.

Phromides oreophilla→Phromoides oreophilla

イソマツ科 Androsace sericoe→サクラソウ科トチナイソウの仲間Androsace sericea

キタダケソウの仲間→キタダケソウの仲間 Callianthemum alatavicum

キンポウゲ科 リュウキンカの仲間→キンポウゲ科不明種

ケシの仲間 Lagotis sp. →ケシの仲間 Papaver croceum

オオバコ科ウルップソウの仲間 Papaver croceum→オオバコ科ウルップソウの仲間 Lagotis sp.

 

 

これもほんの一部。

印象的だったのは、あちらの先生が

キルギスの花の種類は約3500種とおっしゃったの。

そしたら日本の先生が、日本には7500(7800だったかな?)

と。😳

日本も小さな国なのに、この植物種の数ってすごすぎると思いませんか。

繊細な日本の四季を自慢に思った。。笑

 

先生はマーモットのことをデブネズミと呼び、笑

ほとんどの動物が食べれるか食べれないか、笑

とか、お花に詳しくていらっしゃるのに全く情緒のない面白すぎる話をされたりして

もう私は笑いっぱなしだし、その植物観察のために先生がこれまで海外で

ワイルドなテント泊をしながら過ごしてこられたことなど、こんな先生に勉強を教えてもらったら

植物の勉強が好きになるわ、と思った。

どうしてこういった色になるとか、どういう土壌でこうなるとかね・・・。

ちなみに私はずーっと旅日記を作っていたわけでもない。

机に向かって集中するのは苦手なので一日1時間とか2時間とか、

あとはネットフリックスで映画を見まくって、真夜中2時とか3時まで起きてて一人で笑ったり泣いたりして

朝は4時に起きてすーの散歩にいってお弁当を作ってから

午前中は二度寝して、また昼に起きて活動・・・夕方から飲んで・・・

ていうなんかの動物みたいな生活をしていた。

アフロから夏モードに髪型を変えたすーさん。

 

三連休のときは天気が悪くて山に行くはずをやめて

美味しいまわらないお寿司屋さんに家族でいったりした。

そしたらもう来週モンゴルということになっていたの。

 

この前、ていうか数か月前かな、はーたんと夜に

「ラーゲリより愛を込めて」という二宮君演じるシベリアに抑留されていた

兵隊さんの映画を見て、二人で号泣していた。

戦争が終わったのにまだ過酷な状況で強制労働をさせられ、希望なんてものを

持つのが難しくなるだろう苦しい状況・・・

今回キルギスのイシククル湖の南の小さな村、タムガというところの民宿に泊まったの。

お母さんとお父さんはとても穏やかで優しくて日本人が大好きなのって言ってた。

なんとあまり知られていないけど、ここは第二次大戦のあとに日本兵が抑留され

療養所を作ったのだって。2年くらいいたみたい。

そのときの日本兵には地元の人たちが(このへんではサクランボやアンズの木がたくさん植えてあるのだけど)

そうした果物などをこっそり差し入れしたりしてたらしい。

その元ソ連の施設は今も民宿の隣に残っていた。

そのときの「ミヤノさん」とかジャーナリストの「ナガサワさん」そして

現地の娘さんと恋に落ちて子供もできた方の話など・・・

をお母さんから聞いた。

ミヤノさんは80代になってからまたこのタムガ村に帰ってきて

一軒一軒、当時お世話になった家を訪ねて歩いたのだとか。そのときの人たちは亡くなっていても

その子供さんやお孫さんたちがいるって。

そうしたお話を現地でお母さんから聞いたときは、

ラーゲリの映画と重なって、しばらく涙が止まらんかった。

空気が綺麗で自然豊かで、人も優しくて、でもみんな日本に帰りたかっただろうなあって。

ずいぶんと遠いなあ・・って。でも

地元の民間の人たちにあたたかく接してもらったりそんな時間もあったんだなあって。

民宿の庭にもサクランボがたくさんなっていて。とても話が心に染みた。

ここの兵隊さんたちは全員無事に帰ったらしい・・・

この話がとても心に残ったのでいろいろ調べていたらそのミヤノさんていう方らしい方が

本を出していらっしゃことがわかった。たぶん同じ方だと思う。

つきなみな意見かもしれないけど、戦争をしてはいけない。

そうだ、最近、日本もドローンの攻撃隊を任天堂が作ればいいのにとか

私はあらぬことを考えていたの。ちょっと日本は無防備すぎないかな、とか。

引きこもってるゲーマーたちが軍人になって操作すればいいって。

こうした話を今回、メンバーたちに話したら

なんて考えだ、絶対に戦争ではなんの解決にもならないから」って強く言われてはっとしたの。

軍隊なんかもってはいけないって。

この話は長くなるのでこのへんにしておくけど、ちょっと目が覚めた。

どんな状況になっても戦争では解決にならない。そんなふうに胸をはって言おう。

 

さて。15時だ。買い物してこよう・・・

自分の準備のほか、塾の見学とか大学の見学とかいろいろ予定がぎっしり・・・

 

 

 

 

 

 

 

 


日本にはない花~キルギス

2024-07-07 23:44:47 | 中央アジア
キルギス。中央アジアの真ん中にある
国土の9割が山の美しい国
キルギスの最低標高が450mなんだって。(最高はもちろん天山山脈最峰のポベータ7439m)

1991年に旧ソ連から独立した。
好きすぎる国、いろいろとこれまでも「ここが一番好き」と書いたけど
やっぱりキルギスかも

英語のガイドさんも良かった。そこは重要。


ご参加の若いお客様(私よりはるかに自然豊かな中で成長された山小屋の方)
が、ソンクル湖で訪問したユルト(移動できるテント)で(たくさんの家畜と共に)生活する
遊牧民の7人家族を訪問したことを
「子供時代を思い出した」とおっしゃっていたことが印象的だった。そんな子供時代を過ごせることが
すごい。
私より20も若くして、日本にもまだ、 このような豊かな自然の中で幼少期を過ごされた
そういう方がいるのだと。
その方が最後のアンケートに「遊牧民の文明に頼らない生活が高山植物と同じように尊い」と
書いてくだったことや、
上山さんのお陰で自分もキルギスが好きになりました
という言葉が、本当に嬉しく、ありがたく、(その方だけでなく皆様も)
ありがとうしかない。

和やかで楽しい優しい、知識豊富ないいメンバーの皆さまでした。(これも大切)

ユルト

ヤギ、羊、馬、牛、ヤクの放牧が
あちこちで見られた。
特に馬はこの国では共存というくらい大切。



今回は(過去にいった天山山脈イニルチエク氷河のツアー)のような
いきなり天山山脈の核心部と氷河の世界と7000m峰の山々がある
のではく、
その世界を遠くに見る旅だった。
改めて、そのときのツアー(たとえばこちら)がなんと贅沢だったことかと思ったのと、
今回は今回で、キルギスの奥深い歴史と文化をたくさん知ることができたので
本当に思い出深いいい旅になった。(過去ツアーはこのブログから見れるよ)
遠くに白い天山山脈の山々を見て、あそこに立っていたんだという・・・感慨。
この気持ちをどう表すよ、という・・・・・(過去にご一緒した方にはわかるかな)
遠くに天山山脈(過去ツアーはあの白い山並みの中、氷河の上をテント泊で歩いた)

今回は日本の植物学者の先生の(上山がいるからお願いしたとの)ご依頼で実現した
贅沢な旅だつたの。先生とは過去で何度か
ご一緒させていただいた。辞書みたいな豊富な知識と
面白い過去の世界の植物調査のテント生活のお話と
私が思うに、ほとんど野生児というか野獣かよ、笑
ていうような面白くてワイルドなワイルドすぎる
「こんな先生だから植物の世界が面白いんだわ」と
思わせていただける魅力的な先生

勉強熱心なお客さん方と現地の
ロシア語しか話せないキルギスの植物の先生との会話も
私からしたら学名とびかう外国語みたいな刺激的な世界だった。

キルギスの植物の先生 観察中

まじで全員の日頃の行いがいいから
天気にも恵まれたのか、というくらい
奇跡的ないい天気だった。
車に乗った瞬間に土砂降りとか、宿についたら雨とか。
外にいるときはずっと晴れていて、
あ、この前のスペインのときも到着したら土砂降りとかあったら
私の行いがいいのか
これは3800mで普通は寒くて風が強くてそんなに長くいられないところだけど
無風で穏やかで、ランチをした。
楽園というか、雲上の極楽、という雰囲気だった。

今回のお花でタイトルになっている「トロリウス・リラキヌス」はこちら
キンポウゲ科(キンバイソウ族trollius)
日本にはなくて、純白というか青みがかった透き通るような花びらがとても綺麗


それが群生していた。(場所はがんばってあちこち探した)


それよりレアなのは、乱獲(薬草になるとか)で見つけるのが難しくなっている
サウスレア インボルクラータ
トウヒレン属だけど、まったく別物って感じ



先生はこれを一番喜んでいらっしゃった。

私が感動したのは宇宙人のような
シュマル ハウゼニア ニュドランス
キク科のあざみ




その他
お花は無数に咲き乱れ、美しく、景色が奇跡のようだった。

日本に帰ってきて、この湿度高い異常な暑さと
電車の中とか人混みとかごちゃごちゃした東京の現実の中で
信じられない美しい世界にいたんだわと
しみじみ・・・





見る花はほとんど
日本にない花



つづく