わたしの場合、ツアーの旅日記を作り終えると
ひとつの旅が終わったなあって感じと、
すごい気が抜ける感じがするの。この10/23~11/16の
25日間のカンチェンジュンガ展望の旅の
ご参加のお客さんへ送らせていただく旅日記は全40ページになった!
一日ごとに思い出しながら、すごいわあ、とため息でる。
そもそも、この旅はどういうものだったのか
ご紹介するね。それはどこなのか、なんなのか、という。笑
世界第三位の山カンチェンジュンガ(主峰8586m 南峰8476m 西峰ヤルンカン8505m 中央峰8482mなど)と
独特の形の山が目をひくジャヌー。7710m
それらを見るために、最初の約一週間は緑の山々と谷をいくつも越え、
森林限界を越え、白い世界に入り
南側のヤルン氷河とかオクタンBC(4730m)までいき、
3870mにくだり、
ジャヌーがよく見えるミルギンラ峠4570m(南西側)まで登り、
アップダウンを繰り返しながら3400mまで下り、
ふたたび
さらに北側のパンペマBC(5100m)にも行く、というトレッキングツアー。
ネパールでもエベレストを見に行くトレッキングルートは
人気だし、超にぎわっている。
世界第二位のK2はカラコルム山脈にあり、同じく見に行くパキスタンのツアー
バルトロ氷河とK2は西遊旅行でもとても人気。
そして、この今回のツアーはめったに催行されない、そんなに行く人も多くはない。
実際、前半はほとんどトレッカーには会わなかった。一週間で二組くらいかな。
パンペマBCのほうは欧米のトレッカーのひとたちが少しいた。
氷河のそばを歩き、
小さな橋を渡ったり、トラバースしたり、凍ったところや
岩場、砂場、土砂崩れのところ、などなどいろんな場面もあった。
それらは4500m以上の樹林のない場所だけど
その下は緑豊かだっり、人々の生活の感じられる小さな村もいくつも通った。
ヤクやナクや、鶏やヤギたちが放牧されていたり飼われていたり。
ネパールが本当に深い山岳国家なのだと…
実感したわ。いってもいっても山。また山。その向こうに山…。
珍しい屋根のある橋
そして粟などの段々畑もすごい。山肌をびっしりと。
これなんて、すごいよね、槍ヶ岳みたい。りっぱでしょう?
目立っていたけど、この5800mの山も無名のピーク。
カラマツが美しく紅葉してて葉っぱがハラハラ舞い落ちてくる日もあった。
ティハールのお祭り(ヒンズー教の)の最中のときもあって
あちこちで踊りとか見れたよ。(もちろん参加も)
カトマンズから遠い村の子供たち。
無邪気でかわいかった。
トンバ(粟のお酒)を入れるのを手伝っている子
家のお手伝いをみんな当たり前のようによくしていたし、
長くお父さんお母さんが二人とも出稼ぎに出てて、祖父母と住んでいるとか
もよくある話みたい。
日本に出稼ぎにいっているけど、日本のどこかは知らないと話しているお父さんもいた。
わたしたちの足で7時間弱かかった、村(2080m)から山の上の峠のお茶屋(3500m)まで(きつい樹林の登り)
お母さんを訪ねていくというひとりの男の子もわたしたちについてきた。
ひとりじゃ心細いらしくて。
そりゃーそうだよね。日本じゃ一人では歩かないよね・・・こんな山の中。
ずっと笑顔がなかったけど、峠のうえでお母さん
会ってやっと笑顔になった。
美しかった蘭の花
女性も力持ち
わたしたちもシャツ一枚で汗かく日々もあったの。そんな緑の世界から
こんな寒い世界まで
わたし、最近の東京は全然寒いと思わないの。セーター着てジャケット一枚
着てるだけでふつうだもん。
トレッキング中の-10~15度の日々がめっちゃ本当に寒かった。
空気薄くて、何枚着てても底冷えして。
そういうときの火のありがたさを本当に感じた。
火がある日は数日、数回だけでほとんど
なかったんだけどね。
そうそう。
毎回の食事のときの
あったかいスープ、体にしみわたるように心底からあったかかった。
わたしたち「人間」の住む場所と
神々の世界との境目を行ったり来たりしてた感じ。
神々の世界の上のほうは本当に寒くて厳しそうで
とてもすごいしか
言えない感じだったわ。…この雪煙!