一度も話したことない方(しかもわたしのことを知らない方)に昨日、
「最近どこかに行かれたんですか?」って聞かれたの!
驚き。(それってわたしの顔の日焼けがすごいってこと?って思ったりして
)
しかも、最近のその
「最近」って、いつのことかなあて思って。笑
行ったといえば行ったんだろうけど、
パキスタンから帰国してすでに二週間たってるので
もう最近でもない感じ。笑
で「特に行ってないけどなんでですか?どこに行ってたって感じですか?」って答えたの。
そしたら
「南の島とか」って。笑
わたしは南の島から帰ってきたように見えるのかな?笑
次のツアは5月10日のサンティアゴ巡礼完全踏破第1回
なので、心はすでにサン・ジャン・ピエ・ド・ポル(フランスの村)に走り出している。
けれども、国内にたくさんの日曜登山部の予定を組んでいるので、
たーーくさん、段取りとかあって。
そんななか、今日はパキスタンの
ナンガパルバット(8125m)世界第9位の高峰について
語るね♪わたしの九月のツア♪
パキスタン
新企画
『ナンガパルバット大氷壁に迫る
ヘルマン・ブール キャンプIトレッキング』→クリック
9月7日~16日
*
長っ、前置きっ。
*
そう、今、いろんな計画で、頭が岩手にいったり
和歌山にいったり、長野にいったり、フランスにいったり、なんだけど、
それはわたしの日常でもあり、
あっちこち飛び回っていることが、普通であり最近である、いつも
今年の二月のはじめに、パスキタンのお友達から
「トマスがナンガパルバットになった
」とメールきてた。
トマス・マツキエビッチのことで、ほんとこの一月に、
彼にとっては2011年から連続で7度目(!)の冬季ナンガパルパット登頂を
目指していたの。
この難関の山で冬季に登頂成功したのはほんの少し前、2016年のことで(シモーネ・モロらによる)。
そして、今年の一月は、女性が初めて登頂に成功したんだけど、
その女性レボル(フランス人)と組んで登ってたのがトマスで
わたしの友達はずっとそれを応援していた・・・
彼は登頂後に、目をやられてしまって見えなくなり、
そのあと口から血を流したり高山病と低体温で下山することはできなかった。
レボルはひとりで下って、彼女自身も
幻覚で靴を脱いでしまったりしながらも、なんとか
救助されたの、救助したのはK2を目指してた精鋭隊だった・・・
などなど
友達が彼を応援していたことや、その後もその話は記事で読んだりしていたから、生々しく
記憶にある。今回パキスタンに行ったときも
そのナンガパルバットを遠くから見つめながら、
いろんな登山家の挑戦とロマンと、壮絶さを思った。
人食い山とか殺人山とか言われているけど、眠り美女などとも呼ばれている
去年9月撮影/最高ピークは高く見えているところの奥側
初めてナンガパルバットに登ったヘルマンブールのことも
もっと知りたくて、古書だったけど、本を買った。
本のことはまた紹介するね。
ナンガパルバットは
ヒマラヤ山脈の西の端にあたるんだけど、
パキスタンの中でも、周辺の風景の中では、突出してるイメージ。
ナンガの場合、まわりにそこまで高い山々がないけど、
ガランとした荒涼とした中に、突然、真っ白な
8000m峰がどっしりって感じが、わたしにはある。ものすごい巨大なの。
ピークもいくつかある。
初めて登ったヘルマンブールのこともだし、
ナンガパルパットのルパール壁(世界最大級の氷壁4800m)の初登頂をした
メスナーや、その弟(雪崩で死)のことも思った。
登頂もさることながら、下山が特にすさまじくて。
這いつくばって進むところとか、涙でちゃうほど。
そしてまた、アルパインスタイルという、なんだかシンプルで過酷で美しい登頂を
果たしているところが、かっこいい。
あらかじめロープが張ってあるわけでもなく、
たくさんのポーターやサポートの力でなくて、
最低限の荷物を自分で背負って登っていくの。途中の
補給に誰かがくるわけでもなく。
こうゆうようなこと昼間の主婦は、洗剤で皿を洗いながら
水道水流しながら
ぽわーんと遠い目で
思ったりするわけよ、はあ。笑。自分には程遠い、なんだろ
冒険というか、挑戦というか、ロマンというか。
山をやっている人なら、特に雪山とかやってたら
その1万分の1くらい、千分の1くらいの苦労は、少しはわかるよね。
どんなにか美しいだろうかとか、静寂なんだろう、とか、
荒れ狂うんだろう、とか、痛いんだろう・・・とか。どんな体力で、
どんな精神状態なんだろう、冷静と高揚感と・・・?とか。
8000m!パキスタンといえば、世界第二位の高峰K2があって
(K2はカラコルム山脈)その周辺にも7000m以上の山々が
連なっている。そう考えると
パキスタンの大自然の容量、半端ない・・・
ヘルマンブールが初めて登ったのは
1953年、しかもキャンプ5からは(6850m)からは単独。無酸素。
証拠に山頂にピッケル置いてきて
それを後に見つけたのは日本人の登山家だった。
で、ピッケルを置いてくるなんて、それが涙ぐましく
思われるわ。これから本を読み進めていって(彼自身の書いた本なので)
その気持ちに迫りたいと思ってる。
この4月、ツアーご参加の谷口様よりいただいた、パキスタン国内線上空より撮影の
美しいナンガパルバツド
美しすぎます
9月の上記のツアでは、キャンプ1(4500m)まで行きます♪
わたしのお客様のおひとりは、今後もっと高い山を目指すための標高経験と
トレーニングを兼ねて来られる。
別のお客様のおひとりは、80歳という節目の挑戦に来られる。
催行されたらいいなあ~