やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

日本にはない花~キルギス

2024-07-07 23:44:47 | 中央アジア
キルギス。中央アジアの真ん中にある
国土の9割が山の美しい国
キルギスの最低標高が450mなんだって。(最高はもちろん天山山脈最峰のポベータ7439m)

1991年に旧ソ連から独立した。
好きすぎる国、いろいろとこれまでも「ここが一番好き」と書いたけど
やっぱりキルギスかも

英語のガイドさんも良かった。そこは重要。


ご参加の若いお客様(私よりはるかに自然豊かな中で成長された山小屋の方)
が、ソンクル湖で訪問したユルト(移動できるテント)で(たくさんの家畜と共に)生活する
遊牧民の7人家族を訪問したことを
「子供時代を思い出した」とおっしゃっていたことが印象的だった。そんな子供時代を過ごせることが
すごい。
私より20も若くして、日本にもまだ、 このような豊かな自然の中で幼少期を過ごされた
そういう方がいるのだと。
その方が最後のアンケートに「遊牧民の文明に頼らない生活が高山植物と同じように尊い」と
書いてくだったことや、
上山さんのお陰で自分もキルギスが好きになりました
という言葉が、本当に嬉しく、ありがたく、(その方だけでなく皆様も)
ありがとうしかない。

和やかで楽しい優しい、知識豊富ないいメンバーの皆さまでした。(これも大切)

ユルト

ヤギ、羊、馬、牛、ヤクの放牧が
あちこちで見られた。
特に馬はこの国では共存というくらい大切。



今回は(過去にいった天山山脈イニルチエク氷河のツアー)のような
いきなり天山山脈の核心部と氷河の世界と7000m峰の山々がある
のではく、
その世界を遠くに見る旅だった。
改めて、そのときのツアー(たとえばこちら)がなんと贅沢だったことかと思ったのと、
今回は今回で、キルギスの奥深い歴史と文化をたくさん知ることができたので
本当に思い出深いいい旅になった。(過去ツアーはこのブログから見れるよ)
遠くに白い天山山脈の山々を見て、あそこに立っていたんだという・・・感慨。
この気持ちをどう表すよ、という・・・・・(過去にご一緒した方にはわかるかな)
遠くに天山山脈(過去ツアーはあの白い山並みの中、氷河の上をテント泊で歩いた)

今回は日本の植物学者の先生の(上山がいるからお願いしたとの)ご依頼で実現した
贅沢な旅だつたの。先生とは過去で何度か
ご一緒させていただいた。辞書みたいな豊富な知識と
面白い過去の世界の植物調査のテント生活のお話と
私が思うに、ほとんど野生児というか野獣かよ、笑
ていうような面白くてワイルドなワイルドすぎる
「こんな先生だから植物の世界が面白いんだわ」と
思わせていただける魅力的な先生

勉強熱心なお客さん方と現地の
ロシア語しか話せないキルギスの植物の先生との会話も
私からしたら学名とびかう外国語みたいな刺激的な世界だった。

キルギスの植物の先生 観察中

まじで全員の日頃の行いがいいから
天気にも恵まれたのか、というくらい
奇跡的ないい天気だった。
車に乗った瞬間に土砂降りとか、宿についたら雨とか。
外にいるときはずっと晴れていて、
あ、この前のスペインのときも到着したら土砂降りとかあったら
私の行いがいいのか
これは3800mで普通は寒くて風が強くてそんなに長くいられないところだけど
無風で穏やかで、ランチをした。
楽園というか、雲上の極楽、という雰囲気だった。

今回のお花でタイトルになっている「トロリウス・リラキヌス」はこちら
キンポウゲ科(キンバイソウ族trollius)
日本にはなくて、純白というか青みがかった透き通るような花びらがとても綺麗


それが群生していた。(場所はがんばってあちこち探した)


それよりレアなのは、乱獲(薬草になるとか)で見つけるのが難しくなっている
サウスレア インボルクラータ
トウヒレン属だけど、まったく別物って感じ



先生はこれを一番喜んでいらっしゃった。

私が感動したのは宇宙人のような
シュマル ハウゼニア ニュドランス
キク科のあざみ




その他
お花は無数に咲き乱れ、美しく、景色が奇跡のようだった。

日本に帰ってきて、この湿度高い異常な暑さと
電車の中とか人混みとかごちゃごちゃした東京の現実の中で
信じられない美しい世界にいたんだわと
しみじみ・・・





見る花はほとんど
日本にない花



つづく