べらぼう第8話 逆襲の「金金先生」見ました
蔦重が作った吉原細見「籬の花」は評判も良く、宣言の二倍以上の売れ行きになった。蔦重が細見を売り瀬川が客を引きつける。二人は吉原再建の立役者となったのだった。幻想的な瀬川の花魁道中、見応えがありましたね。
しかし客は来なくては困るが、多すぎても困るものですね。過酷な労働に疲れはてた瀬川が煙管をふかしながら「籬の花」を愛おしいそうに見ていましたね。口では吉原のためなんて言いながら、やっぱり蔦重のためだったのですね。
ところがそんな瀬川の心も知らず「お前のお陰だよ。お前には幸せになってもらいたなん」なんて優しいことを言いながら蔦重が差し出したのは「女中寶記」。とびきり良いところに身請けされて、そこのお内儀になれるようにこれを読んでおけというのだ。「馬鹿らしゅうありんす」と答える瀬川。重三にとって自分は吉原に山といる助けたい女のひとりなんだと。自分の気持ちが馬鹿らしいくなったのですね。切ない。
しかしなんという野暮天、自分の気持ちに気づいていないのですね。しかし気づいた所でどうにもならないものですが、蔦重と瀬川はどうなるのか心配です。しかしもっと心配なのはうつせみと新之介さんですね。この二組には幸せになってもらいたいもですが、吉原ですからね。うまくは烏賊の嘴でしょうか?
さてもう一つの心配ごとは鱗形屋の復活です。新たに出した「金金先生栄花の夢」が面白いと、江戸の本好きを虜にしてしまいましたね。そうなると心配なのは蔦重の地本問屋への加入ですそ。心配する瀬川に吉原の親父達が協力してくれると、蔦重は落ち着いたものです。
ところがそうは問屋が卸さない。鶴屋が西村屋や鱗形屋他数名の地本問屋を引き連れて、吉原にやってきました。蔦重や忘八親父たちを前にして、今後は鱗形屋を支援していくので蔦重を仲間に入れる話は無かったことにしてもらいといと、言いだしたから大変です。
この風間俊介さん演じる鶴屋喜右エ門、なかなかのやり手ですね。危うく忘八親父達に丸め込まれそうになった問屋仲間を退場させると、後は自分一人が親父達を相手にします。「私もそう言うのですがねー」親父達が何か言う度に同調するのですが、「仲間が承知しませんもので」での一点張り。あげくに今日この場に来ない者の中には「吉原者」のような卑しい外道とは、同じ座敷に座るのも嫌だ言う者もいると、言い出す始末。
これに怒った駿河屋の親父さま。いきなり鶴屋の首根っ子を掴んで階段からたたき落とし、地本問屋の吉原へ「出禁」を言い渡しました。「覚悟しろやこの赤子面!」これで地本問屋は吉原に関する本が出せなくなるが、蔦重は吉原以外では本を売ることができなくなる。痛し痒しですね。
駿河屋の親父さまの階段落とし、これで三回目ですね。あと何回あるかしら?ちょっと楽しみですね。それにしても「赤子面」とはよく言ったものですね。確かにこのドラマの中の風間俊介さんは子供ぽい顔をしているし、背丈も肩幅も何もかもが小さく見えますね。撮り方次第ではそこまで小さくは見えないのに、おかしいと感じていたのですが、駿河屋の親父さまに「赤子面」と言わせたかったのでしょうね。
階段から突き落とされてもなおポーカーフェイスの鶴屋喜右エ門。私の経験では、自分の一番気にしているところを言われのが一番腹が立つものです。果たして鶴屋さんの胸中は如何に?蔦重はこの難局をどう乗りきるのか?次回が楽しみですね。
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