草むしりしながら

読書・料理・野菜つくりなど日々の想いをしたためます

蒸し返し

2024-04-11 11:00:14 | 日記

蒸し返し

 嵐のような前日の雨で、昨日は桜の花も大方散ってしましたね。でも雲ひとつない青空が広がって、見慣れた街並みがきれいに見えました。

 そんな天気に誘われて、夫と末娘と三人でお昼を外に食べにいきました。目指すお店はしばらくランチをお休みするとか。そこで近くにあったうなぎ屋さんに行きました。

 いつも一緒だった孫娘は慣らし保育の最中です。少しずつ保育時間を増やしていき、今日は3時に迎えに行くのだとか。親子でこんなにゆっくりと食事をするのも、久ぶりのことでした。

 でもなんだか手持ち無沙汰でもありました。いつもならそんな時スマホを見ている夫も、さすがにスマホを閉じたままです。それでも日ごろの些細な出来事を話しているうちに、話題は昔のことになりました。

「そういえば昔、社内旅行で海外に行っていたね」

 以前夫が行った、会社の社内旅行が話題にのぼりました。社内旅行が海外だなんて。そんな時代もありましたね。たしか夫の会社も4年くらい続けて海外に行きした。

「あの頃は景気が良かったからね」なんて言いながら、最後に行ったタイの話になりました。

「最後に行ったタイでね。係全員下痢して、通常業務ができなくなってね。それで海外での社内旅行が禁止になったんだよ」

「そう言えば、サラダ食べたんだったよね」

「船の上で食事してね、その時サラダが出たんだ。それが野菜を川の水で洗っらしくて、みんなで下痢をしたんだ」

「なんで東南アジア行って、生野菜たべるかなぁ……」

「ちょっとお母さん。三十年以上に前のことを、なんで今さら蒸し返して怒っているの」

 そういえばもう三十年以上の前のことなのに、昨日のことのように怒っていました。そんなことがあったことさえも忘れていたのに、どうしたことでしょう。

「失われた三十年だったね」

 

 その日の夕食には夫の好物である茶碗蒸しを一品つけ、うな重をご馳走してくれたお礼を心から言いました。そして「もう二度と昔のことを蒸し返したりしない」と心に決めて休みました。

 さて今朝のことです

「円相場一時1ドル=153円台に 約34年ぶりの円安ドル高水準に」とテレビのニュースが伝えておりました。

 どうやら三十数年ぶりに蒸し返しがおこったのは、我が家だけではなかったようですね。


ちょっと「ときめいた」話

2024-04-10 08:29:20 | 日記

ちょっと「ときめいた」話

 工事現場の白い防音シートの奥では、いったい何が行われているのだろうか?驚きの職人技に密着する。NHK のドキュメント・バラエティー番組『解体キングダム』

 解体って聞くと重機でバンバン壊すとか、ダイナマイトで一瞬のうちに崩壊させてしまうイメージがありますね。でも日本のとりわけ都市部ではそんなことできませんよね。敷地も狭く周りをビルで囲まれ、24時間常に人通りがある中での解体です。

 粉塵や騒音を抑え頑丈な建物をいかにして解体するか?白い防音シートの中で繰り広げられる創意と工夫、自分の手のように重機をあやつるオペレーターの職人技。感動しました。この番組も子どもたちに見せたい番組ですね。

 さて番組の中で取り上げられた解体現場はビルばかりではありません。国宝瑠璃光寺五重の塔の解体修復、重要文化財築320年の古刹の解体再建などもあります。中でも興味をひかれたのは「富士山麓 青木ヶ原樹海 ミズナラの巨木を解体せよ」でした。

 根元の太さ2.7m 高さ28m、樹齢数百年のミズナラの巨木。木が枯れてしまいこのままだと倒壊の恐れがあるのだと。現場は特別保護地区なので重機が入れらません。

 巨大なミズナラにチェーンソーで挑む空師さんが登場しました。空師とは木の登って、上から木を伐採していく職人のことです。

 ロープを体に巻き付けながら自力で木に登っていきます。途中で枝を切り落としながらチェーンソーで上から幹を切っていきます。

 重たい枝だと2トンはあるという。絡まっている蔓を丹念に取り除き、予定通りの場所に落ちるように慎重に切断していきます。ミッション大成功。

 素晴らしい。空師という職業があることを初めて知りました。もし私が男の子だったら、空師になりたいと思ったかもしれませんね。      

 残念なことにお婆ちゃんなので、さすがに空師になりたいとは思いませんでした。でも果敢に大木に挑む若い空師さんに、ちょっと「ときめいて」しまいました。

『解体キングダム』いい番組ですね。


歓迎〈新プロジェクトⅩ〉  

2024-04-09 08:25:36 | 日記

歓迎〈新プロジェクトⅩ〉

〈新プロジェクトX〉が18年ぶりに復活しましたね。3月28日には「新プロジェクトX放送直前スペシャル」も放送されました。旧シリーズの大ファンだという三人のゲストが、過去の番組を熱く語っておりました。

 何度も挫折をしながら、創意工夫で乗り越えていく。個人プレーではなく集団の力で問題を解決していきましたね。この旧シリーズを見て、将来何になるかと決めた人もいる。というのも頷けますね。

 さて私の方は、当時この番組よりも、どちらかと言うと「ザ!鉄腕!DASH!」の方が好きでした。とりわけ「DASH村」が好きで毎回必ず見ておりました。

 トキオの5人が古民家を再生して村役場を作り、農作物の栽培し動物を飼育する。けっこう大変な仕事なのに、楽しんでやるトキオが良かったですね。

 これを見て農業やりたいと思った方もいるのではないでしょうか?私もその中に一人でした。牛フンや落ち葉で堆肥を作ったり鶏を飼ってみたりして……。今の私の原点みたいな番組でした。

 それからもうひとつ「ムツゴロウの動物王国」は子どもたちと見ていました。1980年にスタートして以来20年続いたこの番組に、何かしら影響された方もいるのではないでしょうか。

 私がいつも見ている犬猫の保護活動をされているユーチューバーさんは、この動物王国を観て育ったことで、犬猫の保護活動をするようになったそうです。

 この上記の三番組、澄んだ目をした子どもたちにこそ見てもらいたいですね。〈新プロジェクトX〉心より歓迎いたします。 


チコちゃんには𠮟られてみるもの

2024-04-08 08:40:54 | 日記

チコちゃんには叱られてみるもの

 NHK のバラエティー番組「チコちゃんに叱られる」をよく見ています。4月5日は「水垢は何」でしたね。

 水道水の中に入っているカルキかな?でも生家の水はボーリングで地下水をくみ上げているにも関わらず、けっこう水垢がついています。

「私のお掃除が雑だから」

「つまねぇ、奴」

 チコちゃんに言われちゃいそうですね。我が家に関してそれが一番の原因でしょうが、チコちゃんによれば水の中に含まれるミネラルが原因だとか。ちなみにミネラルの多い水を硬水、少ない水を軟水と呼びますね。

 ヨーロッパ地方に多い硬水は、固まり肉やパスタをゆでたりするのに適しており、日本の軟水は白米を炊いたりだしをとったり、魚の煮物にも適しているそうです。水と食文化には深いつながりがあるのですね。

「その土地の米は、その土地の水で炊くのが一番」と言われております。確かにそうですね。我が家では生家の田んぼで採れたお米を食べておりす。ところが同じ米なのに東京で炊いたご飯よりも、生家で炊いたご飯の方がおいしいのです。これが水の違いだったですね。

 以前ブランド米と称される米を食べたことがありますが、正直言って生家の米と大差ないと感じました。もちろん生家の米がそれだけ美味しいということなのでしょが、東京の水で炊いたからだと思います。

 一度産地に行って、そこの水で炊いたブランド米を食べてみたいものですね。それからヨーロッパに行って、硬水で茹でられたパスタも食べてみたいですね。こちらの方はちょっと無理かな……。

 そんなわけでこの週末は「水と食文化」について考えてみました。それから水垢についても調べました。水垢には水道水によるものと、石鹼カスによるものの二種類があるようです。さて我が家の場合はどっちかな?「いずれにせよ私の掃除が雑だから」という最初の答えが正解のようです。

 ただ水道水によるものと石鹼カスによるものとでは掃除の方法が違っくるそうです。汚れにに応じた方法で行わないと、かえって汚れを悪化させるそうです。

 なかなか為になりました。チコちゃんには叱られてみるものですね。


満開の桜の木の下で

2024-04-04 10:46:56 | 日記

満開の桜の木の下で

 はっきりしないお天気が続いていますね。昨日は散歩がてら買い物にき、近くの公園によって帰りました。

 いつも思うのですが、東京の公園や街路には、大きくて古い木がたくさん植わっていますね。でも毎年枝先の切り戻し作業をするからでしょう、見た目はすっきりとしていますね。手入れが行き届いていますね。

 いつも行く公園の桜の木もかなり古くて、太い幹には瘤のようなものもできています。それでもため息の出るような美しい花を毎年見せてくれます。古木に咲く花には、独特の美しさがありますね。

 今年もため息がつきたくて行ってみましたが、満開にはまだ数日かかりそうでした。でもよく見ると満開の木もありました。おそらく数年前に植えられたものでしょう。幹も細くて木も小さいです。

 それでも枝を思い切り伸ばして、「見てよ」ばかりに花が咲き誇っています。でもよく見ると若干花の色の赤みが強い気がします。ソメイヨシノとはちょっと違うような気がします。桜の木も私たちの気づかないところで、世代交代しているのでしょうね。

 いつの日かこの新しい品種の桜が、日本の桜になる日が来るかも知れません。ちょっと寂しい気がして、満開の花を見上げました。

 するとどうでしょう。空一面に、いいえ宇宙全体に。桜の花が咲いていて、私は桜の宇宙を漂っていました。

 以前盆栽は下から見上げるものだと教わったことがあります。その時教わった通りに、小さな盆栽を下から見あげて驚きました。樹齢何万年ってくらいの古代木の下に、自分が立っているような気がしたからです。

 桜に限らず物でも人でも、見る側の見方ひとつで良くも悪くにも見えませんか。幸い盆栽の見方は知ることができましたが、残念なことにその他の物の正しい見方は知りません。第一印象だとか先入観とか、つまりは何事も最初から色眼鏡で見てしまっているのですね。

 この新しい品種の桜を、私は色眼鏡で見ていたのです。けれども見上げた桜はあまりにも美しく、色眼鏡なんてどこかに置き忘れてしまいました。

 ソメイヨシノだろうと新しい品種だろうと、もうどっちだって良いではありませんか。桜は桜。満開の桜の木の真下から、真上を見上げて下さい。桜の宇宙が見えますよ。