折り鶴を添えて
先日買った折り紙の本を見ながら、昨日は折り紙をしていました。四、五歳児向けのごく初歩的な折り方なので、私でも折ることができました。それでも時々考えこんでしまいましたが、いい頭の体操になりました。
それにしても真四角の紙でいろんな物が作れるのですね。サンタさんやクマやカエル。中には懐かしい風船や奴さんと袴もありました。紙風船なら私は本を見ずに折ることができます。
紙風船の折り方は幼稚園の時に教わりました。先生が大きな折り紙を使って折るのを、小さな折り紙で真似して折りました。四角に折ったり三角にしたり……。途中までは割と簡単だったのですが、折り目の中に折り目を刺し込む最後の仕上げに苦戦しまた。
何度も同じ折り紙を折ったり広げたりして、やっと風船ができあがりました。今でも風船だけはスラスラ折れます。手が覚えていいるのですね。ただ当時は風船が折れたことよりも、折り紙を貰ったことの方が嬉しかった記憶があります。
家に持って帰って何度も開いたり折ったりしました。多分折り紙を手にしたのはそのときが初めてだったのかもしれませんね。遠い昔の嬉しかった記憶は今でもはっきり覚えているものですね。
昨日は半日ほど熱中して折っておりました。その間テレビがついていたのですが、ニュースやワイドショーではノーベル平和賞の授賞式が放映されていました。受賞者の手には折り鶴がありました。
「世界の核兵器現実に向けた努力と核兵器が二度と使われてはならないことを本人たちの証言を通して示したこと」を評価しての受賞とされます。遠い日の記憶として終わらせてはならないのですね。
出来上がった折り紙は綺麗な袋に入れて、本と一緒に孫たちのクリスマスプレゼントにします。袋の一番上には折り鶴を入れて贈ります。
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