昨日の大風はなんだったのだろうか。すぐにでも台風が来るのかと思いきや、なかなかやってこない。もう待ち飽きた。時折突風が吹いて、電線をヒューヒューと鳴らす。やっぱり台風が近づいているのだ。外に出て怪我でもしたら大変だ。こんな日は家にいるしかない。ノロノロ台風のおかげで、グダグダと家の中で過ごしている。
念願のブログ開始からたった五日目で、もう壁にぶち当たってしまった。壁と言うより私の力が底をついたのだろう。浅い、浅い。私の力なんて、コンクリ―トの凹みに出来た水たまりよりもまだ浅い。こんな日は休もう。器が浅いからすぐに溜まるだろう。「でも私。力は浅いけど、へそくりはいっぱい持っているのよ」公民館の文章講座で書いた、かれこれ十年分の課題文書をたっぷりと。今の季節にふさわしい、私のお気に入りの一篇を読んでいただきたい。
拝啓ラッキー様
六月の雨が田畑を潤し、そこかしこから嬉しそうな雨蛙の合唱が聞こえてまいります。お元気ですか、ラッキー。あなたが突然いなくなってから、10ヵ月が経ちました。
また今年も梅雨と一緒に、毛替わりの季節がやってまいりました。ちゃんと毛繕いをしていますか。ブラシをかけてくれる人の有無に関わらず、毛繕いはあなた方猫にとっては大切なことです。くれぐれも怠ることの無いように。
草もちゃんと食べていますか。草には毛繕いの際に食べてしまった毛を、吐き出させる効果があります。できるだけ繊維質の多い、萱などを選んで食べるようにしなさい。
ハナコもあなたが来る前の生活に戻り、穏やかに暮らしております。子猫だったあなたは雌伏の時を私の元で過ごし、力を蓄えて雄飛して行ったのですね。青年になったあなたの新天地でのご活躍をお祈り申しあげます。
かしこ
追伸
もし突然、あなたが舞い戻ったといたします。私たちは映画「男はつらいよ」の寅屋の面々よろしく、あなたに振り回されて右往左往することでしょうね。でもそれはそれで楽しいのではないのでしょうか。できれば一度元気な顔を見せて下さい。
2014年文章講座6月の課題
「大切な友人への手紙」
※ラッキーとは前年の秋の台風の日に、雨に打たれて死にそうになっていた子猫だった。翌年の8月、台風の日にいなくなり、それきりかえって来なかった。
しっぽのフサフサとした美しい雄猫に育った。
※ハナコは先住猫の名前である。美しい顔立ちで魅惑のアーモンドアイ。私の宝物である。
念願のブログ開始からたった五日目で、もう壁にぶち当たってしまった。壁と言うより私の力が底をついたのだろう。浅い、浅い。私の力なんて、コンクリ―トの凹みに出来た水たまりよりもまだ浅い。こんな日は休もう。器が浅いからすぐに溜まるだろう。「でも私。力は浅いけど、へそくりはいっぱい持っているのよ」公民館の文章講座で書いた、かれこれ十年分の課題文書をたっぷりと。今の季節にふさわしい、私のお気に入りの一篇を読んでいただきたい。
拝啓ラッキー様
六月の雨が田畑を潤し、そこかしこから嬉しそうな雨蛙の合唱が聞こえてまいります。お元気ですか、ラッキー。あなたが突然いなくなってから、10ヵ月が経ちました。
また今年も梅雨と一緒に、毛替わりの季節がやってまいりました。ちゃんと毛繕いをしていますか。ブラシをかけてくれる人の有無に関わらず、毛繕いはあなた方猫にとっては大切なことです。くれぐれも怠ることの無いように。
草もちゃんと食べていますか。草には毛繕いの際に食べてしまった毛を、吐き出させる効果があります。できるだけ繊維質の多い、萱などを選んで食べるようにしなさい。
ハナコもあなたが来る前の生活に戻り、穏やかに暮らしております。子猫だったあなたは雌伏の時を私の元で過ごし、力を蓄えて雄飛して行ったのですね。青年になったあなたの新天地でのご活躍をお祈り申しあげます。
かしこ
追伸
もし突然、あなたが舞い戻ったといたします。私たちは映画「男はつらいよ」の寅屋の面々よろしく、あなたに振り回されて右往左往することでしょうね。でもそれはそれで楽しいのではないのでしょうか。できれば一度元気な顔を見せて下さい。
2014年文章講座6月の課題
「大切な友人への手紙」
※ラッキーとは前年の秋の台風の日に、雨に打たれて死にそうになっていた子猫だった。翌年の8月、台風の日にいなくなり、それきりかえって来なかった。
しっぽのフサフサとした美しい雄猫に育った。
※ハナコは先住猫の名前である。美しい顔立ちで魅惑のアーモンドアイ。私の宝物である。