ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

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16品(良医の譬え)

2012年01月19日 17時25分22秒 | 法華経の一説〔解)
16品(良医の譬え)

叡智(えいち)聡明に達し。
薬の使い方に明らかに鍛錬している。
衆生の病気をよく治す。
その人はもろもろの子息多く。
約、十人、二十人。
ないし、数百人に至る。
以って、用事があり。
他国の遠くに至る。
まろもろの子は、至った後。
他の毒薬を飲んだ。
薬は悶絶、乱れるを発した。
地面を転げまわった。(地を這い。喉が乾き)
この時、その父は。
他国を廻って帰ってきた。
もろもろ子は毒を飲んだ。
或いは本心を失い。
或いは本心を失わなかった。
遥(はる)かにその父を見て。
皆、大歓喜した。
拝し次のように質問した。
善く安穏に帰国されました。
我等(われら)の愚痴をお聞きください。
誤って毒薬を服しました。
治療しお救い下さることを願います。
更に寿命を賜(たまわ)ること。
父は子供らを見た。
苦悩していたこの如く。
もろもろの経によって。
好む薬草を求め。
色香りは美味。
全ての資質を具足している。
従い和合している。
子供たちに服用させた。
しかし、この言葉の作用は、
この大良い薬は、
色香りは美味。
全ての資質を具足している。
汝らが服用することが出来ると。
苦悩を速やかに除く。
病を繰り返す患者はいない。
その、もろもろの子の中に。
本心を失わなかった者は。
この良薬を見て。
色香り良く好み。
即、これを服用した。
病気は微塵もなく良く除かれた。
他の本心を失った者は。

その父が来るのを見。
また、歓喜しているのを推察し。
質問し病気を治すことを求めたけれど。
しかし、その薬を与えたところ。
しかして、頑固に服用しない。
その所の者は誰。
毒気が深くはいり。
本心を失っている故。
人が実際に好む。
色香りの薬。
しかして、美味でないと思った。
父はこの考察を行った。
このこは可哀想である。
毒のために当てられている。
こころ皆、転び倒れる。
推察するに我を見て喜び。
救済、療養の手を求め。
このごとき薬を好む。
しかして、頑固服用しない。
我、今、当に方便を施す。
この薬を服用させるため。
即、この言葉を実行した。
汝らは当に知る。
我、今、老衰している。
死ぬときに至っている。
この好む良薬を。
今、ここに留めておく。
汝は取って服用することが出来る。
差別なく憂いている。
この教えを実行してから。
また、他国に至った。
使いを遣わして告げた。
汝ら父は死んだ。
この時、もろもろの子は。
父に背いて喪失したのを聞いて。
こころは大いに憂い悩んだ。
しかして、この思いは作用した。
もし、父がこの場に居る人なら。
我らを等しく慈愛し。
良く救護するのを見る。
今、我を捨てた者である。
他国で遠く喪失している。
自ら考えてみると。
孤児であって頼りにする者がいない。
常に懐(なつ)かしみ悲観した。
こころ遂に悟った。
ないし、この薬を知る。
色香り美味にして。
即、是を服用した。
毒病、皆、治癒した。
その父は子のことを聞き。
差別なく救えた事を知った。
尋ね便りをだし帰り来た。
このことを見ることが出来た。
もろもろの善男子。
そのこころは何。

よく実行する人が居るか?
この良い医者の喩えを説く。
嘘の妄想の罪ではない。
居りません。世尊。
仏の言葉は。
我またこの事の如し。
仏のこころを成して以来。
量が無く果てしがない。
例えれば百千万億ナユタアソギ劫の時を経る。
よって衆生は故に。
方便の力を以って。
言葉が当に滅する時。
また、能力が有ったり無かったり。
かく如き法は我を説く。
嘘の妄想を過ぎる者。
そのとき世尊は。
重ねてこの意義を宣言しようと欲した。
しかして、げ言(歌のような物語)を説く。
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16品(良医の喩まで)

2012年01月19日 17時16分31秒 | 法華経の一説〔解)
16品(良医の喩まで)

その時、佛は告げる。
もろもろの菩薩及び全ての大衆。
もろもろの良い心をもつ男子。
なんじたちは、まさに心信じ理解する。
如来に成れた本質の言葉を。
また告げる。全ての大衆。
なんじたちは、まさに心信じ理解する。
如来に成れた本質の言葉を。
またまた告げる。全ての大衆。
なんじたちは、まさに心信じ理解する。
如来に成れた本質の言葉を。
この時、もろもろの菩薩及び全ての大衆。
弥勒を持って頭とし、合掌し、佛に心底を言った。
世尊よ。ただ、願う。これを説くことを。
我らは当に信じ受け止める佛の言葉を。
かくのごとく三度、また、佛に心底を言った
ただ、願う。これを説くことを。
我らは当に信じ受け止める佛の言葉を。
その時、世尊は知る。
もろもろの菩薩が3たび請うて止めないことを。
このことを告げて言われた。
「なんじ達、本質を聞きなさい。
如来の秘密。神通力を。
全ての世間に住む天人、及び阿修羅。
皆は思っている。
今、釈迦牟尼佛が釈氏宮を去って
そんなに遠く無い時、修行の場に座して
阿耨多羅三みゃく三菩提(悟り)を得た。

しかし、善男子。
私が実際に成仏して以来。
無量無辺の百千万億名那由陀劫(永遠に近い長い時間)を経た。
譬えるならばかくの如し
五百千万億の那由陀の無数という(広大)
三千大千世界を
ある人が。小さな微塵となして。
東方(五百千万億。那由陀。無数の国)を過ぎ。
及び一塵を投下していく。
このようにして、どこまでも東に進んで行く。
この微塵が無くなったとしよう。(東方の宇宙の果てで)
もろもろの善男子よ。
どのように心に意図するか?
このもろもろの世界は思惟を得る事ができ。
その知を計ることができ、数は分からないが。
弥勒菩薩等。うやうやしく世尊に真実を言った。

「このもろもろの世界は
無量無辺(計り知れなく。果てが無い)
その所を計算し知ることはできない。
また、心の力の及ぶ所ではない。
全ての声を聞くものも辟支仏(ささえる仏)
の漏れることのない智を以ってしても
思惟することができない。
その数の限界を知ることができない。
われらは思惟を越え至る地に住む。
このことの中に於いて
また、その所は世尊に達しない。
このごとき、もろもろの世界は、
量り無く、辺が無い(はてしない)。」

そのとき、仏は告げる。
大菩薩衆、もろもろの善男子。
「今、当に分明(わけあかす)
各のごときことを宣言する。
これらのもろもろの世界。
もし微塵にする。
及び微塵にする者がいない。
それをもって塵(ちり)となし。
その一つ塵を一劫とする。
私が仏証を得て以来。
この時をまた過ぎ。
百千万億那由佗阿儈祇劫(全宇宙の始まりから現在まで)
自ら従いこれらのように来る。
私は常にここに在った。
娑婆世界で法を説き教化する。
また、その他のところに於いて
百千万億那由佗阿儈祇国(全宇宙の始まりから現在の国)
衆生を導き仏に近づけてきた。


もろもろの善男子。
この中間に於いて
我は燃燈仏(衆生を救う善のこころを持った仏)等に説いた。
また、繰り返すその言葉。
涅槃に入るに於いて。
このこと皆をもって。
方便を分別する。
もろもろの善男子。
もし衆生ある。
我の所に来至る。
我、仏眼を以って
その信ずるこころ等を観ずる。
もろもろの根(みなもと)が鋭いか鈍いか。
ところに随(したが)い応じる度。
いろいろな根拠の自説。
名前は同じではない。
期間も大だったり小だったり。
また、繰り返し現実と言葉を言う。
まさに涅槃(成仏の境地)に入る。
また、さまざまな方便。
少し不可思議な法を説く。
よく衆生をせしめる。
歓喜するこころを発する。
もろもろの善男子。
如来はもろもろの衆生を見る。
小法を楽しんだ。
徳の薄い悩める者。
この人説のため。
我は少し出家する。
阿耨多羅三みゃく三菩提(悟り)を得た。
しかし、我は実際に
成仏して以来。
久遠で成仏したことは仮定の通りである。
ただ、方便を以って
衆生を教化した。
仏道に入らしめた。
各のごとき説を成す。
もろもろの善男子。
如来のところを演ずる経典。
皆をもって、このたび衆生を脱しめる。
或いは己の身を説き。
或いは他の身を説き。
或いは己が身を示し。
或いは他の身を示し。
或いは己がことを示し。
或いは他のことを示す。
もろもろの所の人の言葉の説は、
皆、実であり、虚像ではない。
そのところをもちいる者は何(どのような者)か?

如来のごとき実際の知見は。
三界の相。
生死があることが無い。(ない)
若しくは退き、若しくは出。
また、現在の世界に無く。
及び、仏が入滅したときの者。
実でもなく、虚でもなく。
各の如きでもなく。異なることも無く。
三界は各の如きでない。
三界を表す。
各の如きをさす事柄。
如来の明らかに知っている。
しゃくみょう(あやまり)があることがない。(ない)
もろもろの衆生を以って
さまざまな性格。
さまざまな欲。
さまざまな行い。
さまざまな思量。
分別した。
もろもろの善根をもって生を生じしめようと欲し。
若干の原因と縁を以って。
言辞を譬えると。
さまざまに説く法。
その所は仏事をなす。
いまだかって、暫くを廃し。(ずっと続けている)
この如き。
我、成仏して以来。
甚だ大にして久遠。
寿命は無量である。
阿儈祇劫(現実に生きる時間)
常に住み、入滅することがない。

もろもろ善男子よ。
私の本当の行いは菩薩の道(善道を行うこと)です。
その所の成す寿命は。
今だ猶(なお)塵(ちり)になることは無い。
また倍以上の時間がある。
しかし、今、実際に滅していない時に。
しかして、ある言葉を唱えること行う。
当に滅する時である。
如来は、この方便(時による法)をもって。
衆生を教え変えてきた。
その所の者は誰。
もし、仏がしばらく実際の世間に住んでいたなら。
徳の薄い人。
善根がない人。
貧しい身分の低い人。
五欲をむさぼる人。
妄想ばかりに取り付かれる人。
いろいろな網のような妄想の中で。
もし、如来を見るなら。
常に生きる命がわく。(不滅)
ほしいままに心を起こす。
しかして怠る心を懐かしむ。
生きる気持ちを能(あたう)ない。
この思いは想像しがたい。

もろもろの徳の薄い人。
無量の時間を過ぎ。
百千万億劫。
或いは仏を見る人あり。
或いは見ない者も居る。
このことをもっての故。
我はこの言葉をもって作用する。
もろもろの比丘。
如来の見ること得る力は難しい。
その衆生等。
この如き語を聞く。
必ず当に生きている。
そ言う思いには合いがたい。
心が恋慕を懐(いだ)く。
現実に仏を迎えることを渇望する。
さまざまな善根を用い。
このゆえに如来は、
実際に滅することを推し量る。
しかして、言葉が滅した時。
また、善男子。
もろもろの仏、如来は、
法は皆、かくのごとく。
その為時をもって、衆生は
皆、現実であり、嘘ではない。
たとえれば、よい医者のごとく。

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妙法蓮華経方便品第二(最新)

2012年01月19日 16時11分09秒 | 法華経の一説〔解)
妙法蓮華経方便品第二
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最新
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 その時、世尊は、三昧に従い、理解し安く易(うま)く詳しく、その心を起こし、

舎利弗に告げる。
 諸仏の知恵は深く深く、量りきれなく、その知恵の門(入り口、境知)は理解しが

たく、入りにくい。全ての声聞(声を良く聞わける者)も有能な「ひゃく」を支える

佛も、門のところを知る能力がない。
 そのところをもちいる者は何(どのような者)か?限りない佛に親密に近づき、百

千万億のときを、無数のもろもろの佛、深く行ずるもろもろの佛、量りしれない法

の道を、勇猛に精進し、その名を常に聞き、修行して成就すること深く深く、まだ

、いまだ知らない、いろいろな法があり、ところの説に随宜(ずいぎ)[心の底から

従った]した。その意のもつおもむきは理解しがたい。舎利弗いいか良く聞きなさ

い。われ、法に従い成仏して以来、種々の因と縁をもち、種々の譬え(たとえ)を、広く

演説して言葉で教えてきた。無数の方便で衆生を引き導き、もろもろ法を離れるよ

うに指示してきた。そのところをもちいる者は何(どのような者)か?如来の方便は

、その知識が見せる悟りの境地は、皆すでに持っている。舎利弗いいか良く聞きな

さい。如来の知識を見ると、広く大きく深く遠く、量りしれなく、疑いなく、その

力は、およばないところがない。禅に定まり、理解を脱し、三昧を得、入るとこ深

くはてが無く、全ての事を成就できる。いまだ知らない、いろいろな法がある。舎

利弗いいか良く聞きなさい。その如来の能力は、物事を種々に分別し、巧みにもろ

もろの法を説く。言葉は柔らかく柔軟で、衆生の心を悦ばせることが出来る。舎利

弗、その能力のかなめを得、これを語りなさい。量りなく、際はてなく、いまだ知ら

ない、いろいろな法を、佛の本質を成就しなさい。舎利佛、今までの法の説き方を

、お止めなさい。今までの法をただ繰り返し説くのに留まるをやめて、自分の考え

、自分の心、自分の言葉で法を説きなさい。そのところをもちいる者は何(どのよ

うな者)か?佛のところを成就すること。一番望むところにあること。理解しがた

いこの法とは、ただ一人の佛、それに従う何万という佛のところ。そして、よく深く

極めた、もろもろの法の本質の相(姿)は、ところの心髄、もろもろの法はこれの如

し、相もこれの如し、性これの如し、体これの如し、力これの如し、作これの如し

、因これの如し、縁これの如し、果これの如し、報これの如し、本と末が究極には等しく一貫している

は偉大な精神「南無妙法蓮華経」であり、繋がり繰り返し作用する。これとは、つまり、佛が説いた法の姿の如きであ

り、如来が説いた法の姿の如きである。
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