ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

第Ⅱ章。「現れし古に伝わりし指輪」4話、愛とは誘惑か?。「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」0007

2021年06月13日 13時58分52秒 | 「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」【R15】(自作小説)

第Ⅱ章。「現れし古に伝わりし指輪」4話、愛とは誘惑か?。「~失望と愛~導かれし悪魔の未都市。」0007

0007_愛とは誘惑か?

指先に硬い石らしきものを感じる。
(うぅ。これは、どういうことだ?)
イリスは、その手を掴(つか)んだ。
「これを感じるのか?」
デミュクは、イリスの胸の宝石を押える。
(なにも感じないわ)
イリスは、思ったが、言うのをためらった。
「脱いでくれないか?」
デミュクは、無心に頼んだ。
「え。脱ぐのですか?」
イリスは、男性の前で脱ぐのは、初めてのことである。
躊躇(ためら)いがある。
「確かめたい」
デミュクは、もう一度、丁寧(ていねい)に言った。
イリスは、膝をたてて上のシャツの裾(すそ)をもって肩まで上げ、
そして、頭を通して両手を伸ばしてシャツを脱いだ。
シャツをたたみ横に置き、デミュクの前に座った。
褐色(かっしょく)の胸が露(あら)わに現れている。
しかし、デミュクの目は、胸の中心に注がれている。
デミュクは、顔をイリスの胸に近づけた。
目の前に確かに白黄色(はくこうしょく)の小指の頭くらいの宝石が輝いている。
デミュクは、そっと宝石に口づける。
(うぅ)
イリスになにかが働(はたら)く。
(それは、誘惑か?ただの欲望か?)
(それとも、服従か?)
心に声が聞こえる。
デミュクは、声をかき消すように答える。
(誘惑だ!)
(誘惑も罪と知れ)
声は、かき消された。
それは、イリスにも聞こえていたかは、分からない。

デミュクは、イリスの唇(くちびる)に軽くキスをする。
触れる程度である。
そして、喉(のど)。もう一度胸の宝石。
お臍(へそ)の上。下。
そっとズボンを脱がそうとする。
なかなかうまくいかない。
イリスは、どうしようか迷ったが、
自分で手助けして、ズボンを脱いだ。
「下も脱ぐのですか?」
デミュクは、頷(うなず)く。
イリスは、下の白の厚手のパンツも脱いだ。
デミュクは、既に怪我の治療で上のシャツを脱いでいる。
下の灰色のズボンも脱ぐ。
そのまた下の縞柄(しまがら)のパンツも脱いだ。

お臍(へそ)の下にもう一度キスする。
イリスは、下の毛髪(アンダーヘヤー)を整えていた。
それは『やりまん』と言うわけではない。
(それで、嫌いになるわけではないが、整えてほしい)筆者の声です。

下の毛髪(もうはつ)へキス。
そして、股の付け根。
太腿(ふともも)。
膝(ひざ)の横。
右。左。
脛(すね)。
足の指。
小指。
中指。

そして、親指。

それは、彼女に何かを教えているのか?
デミュクの愛し方である。
(私もお返ししたい)
イリスにそう言う衝動(しょうどう)が湧(わ)く。
(それは、足の指?
 きゃ)
イリスは、目を瞑(つぶ)った。
指で触(ふれ)る。
細(ほそ)い、か細(ぼそ)い指、だが土の肌触りがする。
強い気高さを感じる。
デミュクに迷いが浮かぶ。
逆にイリスには、迷いはない。

いつしか、二人は、向かい合い横になっていた。

男性にも心がある。
デミュクの心とイリスの心が繋(つな)がる。

悪魔も所詮(しょせん)、自然の摂理(せつり)の一部である。
天に帰依(きえ)していると言える。
少なくともデミュクは、帰依していた。
自然を犯すことは出来ない。
逆らえないのである。
つまり、無理やりする行為は、出来ないのである。

愛し方は、思春期に養母に教わったのだ。
正しい知識を得ることは、何においても大切である。
摂理(せつり)を知ることも大切である。
デミュクに子供を産むための精子はない。
悪魔にも子供を産むには、産むための儀式がった。
それほど、大切な行為である。

デミュクは、愛し合い確かめ合いたいだけであった。


デミュクは、イリスに無理をさせずに、態度で表した。
そして、交わったのである。

いつしか2人は、終えたのである。
イリスも満足した。

2人は、抱合い眠りにつく、2人とも責任のとれる大人である。
それは、忘れてはいけない。
その後は何もしないが一緒に眠る。
肌と心の温かさが伝わる。
イリスもデミュクも安堵(あんど)の気持ちで一杯になった。

つづく。 次回(悪魔が農園の手伝い。土作業?)

#自作小説 #失望 #愛 #導かれし悪魔の未都市 #デミュク #導かれし未都市 #イリス

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闇と光の慈愛のコントラスト(98)-新たな時(011)封建制度③-

2021年06月13日 10時32分22秒 | 闇と光の慈愛のコントラスト(自作小説)

闇と光の慈愛のコントラスト(98)新たな時
==第二章、闇と光の決着==


--新たな時(011)封建制度③--


ゼーデェは、戦いで奪(うば)い取った闇の種族の農地に着いた。
当然、畑の食物は生き物。
農地の世話をしなくてはならない。
他にも10人の若者を連れている。
若者たちは、それぞれ散らばり、畑を見回り葉や土を触(さわ)った。
「問題ない。今は、水をやらなくても大丈夫そうである」
家の灯が消えている。
静まりかえった村。
ゼーデェは、一件一件、家の中の様子を確認する。
人が残っていないか確かめるのである。
中に入る。
無造作(むぞうさ)に食器や家財道具が置かれている。

洗っていない木の皿が置いてあるテーブル。
スープが入った土鍋がある。
ベッドと掛けられた布。そして、戸棚。
突然、襲われた。
今は、人はいない。
幸せに暮らしていた跡(あと)である。
ゼーデェは、訳が分からず涙が流れた。
ゼーデェ自身、戦いに参加したのである。
闇のものを光の神に逆らう悪魔であるかのように思っていた。
でも、家の中を見て、普通に畑を耕し子供を育てて生活している家族であると知った。
しかし、そんな感情は、吐(は)き捨(す)てなければならない。
(我々は、光の神の民(たみ)なのである。
 光の神に生み出された民である)
本当は、闇の長アクデシアから光の神イリノイスがもらった命の種から生まれたことを知らない。
彼らは、生みの母を殺したのである。
闇の村の偵察(ていさつ)には、なんら問題はなかった。
今、一つの街が死んだ。
そして、新たに街が生まれる。
ゼーデェは、若者を連れて光の種族の村に帰っていつた。
はじめて、戦争の虚(むな)しさと残酷(ざんこく)さを味わった。

つづく。 次回(金塊の発掘)

漢字に読みをつけていますが、読者を甘えさせるためではありません。熟慮(じゅくりょ)して学習に役立てんことを望みます。

#闇と光の慈愛のコントラスト #闇と光 #自作小説 #サンディア #アクティス #新たな時 #封建制度 #ゼーデェ 

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上野実則(イラスト)完成

2021年06月13日 07時42分48秒 | イラスト日記

一応完成しました。

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今日の体重(77.5キロ)

2021年06月13日 06時08分48秒 | ***スポーツ応援情報***

77.5キロです。1万歩歩きたいけど雨が気に成る。

でも、昨日より減ってる。

間食はやめよう。

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