ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

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0157_西方浄土(001)裕也の冒険

2019年12月05日 09時30分58秒 | 裕也・冒険日記(自作小説)

0157_西方浄土(001)裕也の冒険
--題目の意味①--
裕也は、十法界の全神仏を尊びなさいと教えられてきた。
だから、題目の最初と最後に阿弥陀仏の名もキリストの名も唱える。近所の人も不思議がっている。
別段、意味を考えたこともないが、チベットでアジェスタに教えてもらったからである。
裕也の住む近くの商店街に竜神を祀(まつ)った小さな御社がある。
裕也は、たまにお参りをする。
仏法の宗派によっては、南無妙法蓮華経しかだめで他の一切の本尊、題目を否定している宗教がある。
その商店街を朝早く歩いている婦人を見かける。
なんとなく裕也が、竜神の御社をお参りするのを不安げに見ている。
(俺が唱える題目は、商店街にも聞こえているのだろうか、
その婦人は、南無妙法蓮華経しかだめだと教えられているのだろうか、
俺が南無阿弥陀仏も唱えるからだろうか、
それでも、俺が元気そうであるからだろうか)
でも、裕也が一番心配した点は、その婦人が題目に迷っているのではないかと思うからである。
(迷っていては、成仏(死を乗り越えることは)出来ない。)
(南無妙法蓮華経を唱えていても幸せでないのだろうか?)
つづく 次回(西方浄土002)題目の意味②

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