0282_神々の合議(007)裕也の冒険-未曾暫廢③-
以下、天照大神の一族と裕也のやり取りです。
「イエスごときが神だと誰が決めた?」
「現に東に居わしますではないですか」
「南無阿弥陀仏など認めん」
「西方浄土があることは。ご存知でしょう。
現にここは西方浄土です」
「ここは、ただの西の地球だ」
「イエス様の心は、南無妙法蓮華経です」
「そんなことがなぜ言える」
「私が、『南無妙法蓮華経』は宇宙の始まりの心の名であると名付けたからです」
「『南無妙法蓮華経』は、仏だ。生命に貫かれた法の名前だ」
「日蓮様も名付けたすぎません」
「久遠名義の義です」
「時代が変われば名付けれるのです」
「大聖人様っが、トップで良いではないか!」
「上下関係はない」
「法には、優劣がある」
「役目が違うだけです」
「基本。仏様に優劣はない」
「健康になるのに、祈っているだけですか?
体をきたえるでしょう。
それは役割の違いです。
全ての仏様神様は同じように尊い」
「そもそも、神様と仏様に上下関係はない。
仏様に神様は従わなければならないなど誰が決めたのだ」
「じゃ。我々も裕也に従う義理はない」
「私が『南無妙法蓮華経』を語るに足るか、
証明するば良いのですか?
いつでも身を投げる覚悟はあります」
「雪山童子(せっせんどうじ)は、身を悪鬼に投げ出し半偈を聞いた。
そうだな、地獄の全行を成し遂げれば認めよう」
(どうせ、成し遂げれるわけがない)
「それは、全ての諸天善神の意見ですか?」
「我等もそう思う」
裕也は、地獄の行をすることになった。
「二言は、無いですね」
裕也は、念を押した。
つづく。 次回(地獄の行①)
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