0302_南の地球宣言(003)裕也の冒険-水子の奮闘(03)-
--水子の奮闘(ふんとう)(03)--
端末を入れ替えに行く。
水子は、端末の利用状況について問題がないかを尋(たず)ねた。
不思議なことが起こった時は、よく利用したが、今は利用していないとのことでした。
それは、水子のサポート利用頻度(りようひんど)に比例していた。
通常のことは、各国の連携(れんけい)は、現実に設置されたホットラインで行われている。
そこで、裕也は、福運を各国へ融資をすることにした。
異次元の冒険をして、異次元にある金塊を発見したこともあるが、
裕也は、福運を金塊に替える魔法を身に着けたからでもある。
水子は、G20に融資の話をする。
どこの国も水子を暖かく受け入れてくれる。
アメリカと中国に30兆ドル。
日本に1兆ドル。
EUに10兆ドル。
アフリカに10兆ドル。
他は1臆ドル。
各国の国立銀行に金塊(きんかい)で預ける。
国の経済が安定するからである。
その代り、何に使用したかを決済して翌年の融資額を決める。
ほとんどの国の財政は、借金で出来ている。
社会保障の費用が歳入よりかさむので当然である。
神様や仏様の福運で世界は成り立っているのである。
裕也の福運は、神様や仏様の福運である。
融資は、それの証でもある。
更に戦争犠牲者や環境改善費は、特別枠で儲けることとした。
福運は、使えば使うほど増えるものである。
ただし、自(みずか)ら自分の為には使えない。
他に端末を活用すできることはないか考えた。
ビックデータといえば閻魔帳(えんまちょう)である。
どうなっているかは、分からないが人の脳と同じでデータは整理され経過されていく。
ビックデータを提供をすることにした。
でも、何でも見れるわけではない。
水子ちゃんの監査(かんさ)を受ける。
犯罪の糾明(きゅうめい)は、迦葉尊者(かしょうそんじゃ)の許可を受ければ提供できる。
水子ちゃんがいろいろ検索条件を提示してくれることに成った。
次にコンピュータ社会に対応し、ウィルスの監視の必要性である。
一般的なウィルスは、神様には、防げない現実のルールに従っているからである。
だが、不思議な力を利用したウィルスは、防ぐことが出来る。
W.COMには、特別な監視ボードがある。
普通の電子の精も動き回っている。
もし、監視ルームを覗(のぞ)くことが出来れば、
ウィルスを水子がピコピコハンマーでひっきりなしに叩(たた)いている姿を見ることが出来るだろう。
その監視ボードの詳細は、連動して各国の端末で見ることが出来た。
最後に経済の指標である。
お金の動き動向として、各国の政府や国民の保有金額、流通金額を表示した。
(主には、金の動向である)
宗教関係にも融資と言うより寄付をした。
そして、端末を設置した。
一通り、端末を入れ替え設置することが出来た。
次に目的である端末を使用して南の地球宣言をすることにした。
それが、大きな目的でもある。
お金を融資しているせいか和平締結書に賛同してくれた。
『南の地球の和平宣言』は、次の内容を締結することにした。
『 Peace agreement.
Do not use force or nuclear weapons as the first means of conflict resolution. The first priority is to resolve the matter through discussions.
和平締結書。
紛争解決の第一手段として武力や核兵器を使用しない。話し合いでの解決を第一義とする。
甲と乙の国間に締結する。
』
三国。アメリカ合衆国。ロシア。中国。の各国主催の締結書を送った。
各国から締結書が返ってきた。
これで、 南の地球宣言は、採択された。
これは、各宗教教団にも送られ保存された。
これで、南の地球宣言は、終わった。
南の地球宣言(完)
つづく。 次回(西の地球と神様の約束①)
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