0252_神々の戦い(021)裕也の冒険-アクストラの星②-
洞窟の奥から老婆が近づいて来た。
首から、木で作った球の数珠を下げている。
裕也は、その出で立ち(いでたち)から村長かなと思った。
「私は、古の理(ことわり)を伝える伝え人です。
あなたは、先ほどアクストラの分身と言いました。
アクストラは、2人の娘を取り返しに
光の神の元に行き、帰ってきません。
王妃も捕らえられました。
あなたは、何かご存知ですか?」
老婆は言った。
(ここは、アクストラが去った過去の星。
また、そうゆう役目か。)
裕也は、自身の役割を悟った。
そして、自身があの本に伝えられている者だと感じた。
「伝え人。私は、未来から来ました。
光の神に攻め立てられているのですね。
私は、あなたがたを助けれるか分かりませんが、
手助けするために送られてきました。」
裕也は、魔族の民を助けたかったので、
意を決してそう答えた。
「そうですか。
未来人。
今、やろうとしていたことがあります。
是非、協力してください。」
伝え人は、そう裕也に告げた。
つづく。 次回(時の魔法人の門①)