闇と光の慈愛のコントラスト(81)闇は母
==第二章、闇と光==
--闇は母(004)歌声の主②--
元子の妖精は言った。
「アクテイスを助けてください。」
サンディアは尋ねた。
「その子は、どうしたと言うの?」
妖精は、説明した。
光の神と魔族の民との戦いで、
その子は、宇宙の端てに逃げ飛んで来たことを、
そして、帰れないことを話した。
「サンディア。その子をこの世界に連れ戻してほしいのです。
その子は、女の子で、可愛く。髪の毛はブラウンで長いの。
とても、落ち着いた女性です。
そうよね。みんな。」
「そうそう。」
妖精たちは、彼女のことをアピールし説明し懇願(こんがん)した。
(可愛い子か?)
「その場所は、分かるの?」
サンディアは、もう助ける気に成っていた。
「イメージならあります。」
妖精は、自信をもって答えた。
「分かりました。
助けましょう。」
サンディアは、了承した。
妖精たちは、少し寂しくなるなと思った。
つづく。 次回(闇は母(005)次元移動)