闇と光の慈愛のコントラスト(95)新たな時
==第二章、闇と光の決着==
--新たな時(008)惑わし光の民②--
それは誘惑の香り(魔寄せ)のせいと言うより、
本来持つその人の本性が出だした言える。
農作業をサボる者がいる一方、
前よりも一層、農作業に励む者もいる。
「おい。デンジ。
お前も休んだらどうだ。
何にか、最近、楽しくないか?
もっと人生を楽しもうよ」
村のある男は、農作業をやめ帰ろうとしている。
「馬鹿を言うな。
そんなことをしてると作物が枯れるぞ。
いい加減にしろ」
「そうだな。
でも、
そんなことを言うなよ。
なぁ。
おれの畑の世話もしといてくれよ。
お願いだ。
俺は、ちょっくら女房の世話をしなくちゃいけねい。
頼むよ」
そう言うとそそくさと帰って行った。
(重荷は、こりごりだ)
デンジは、無視をしたが、そいつの畑が気に成った。
帰りに寄ってみてみた。
デンジは、葉を手に取って触ってみた。
(作物に水が足りていない。
頂(いただ)いた農園だ。
う!奪い取った農園と言うべきか。
神様の命令で。
多くの人が死んだ。
人と言うのか分からないが。
あのものたちは、どうしたのだろう?
良い土地だ。
本当に)
デンジは、川の水を汲(く)み畑に水を撒(ま)いた。
「これで大丈夫」
デンジは、一安心した。
(でも。本当に。
神は、我々に何を望んでいるのか?)
デンジも家路へと着いた。
つづく。次回(惑わし光の民③)
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