不思議なハートの力00059征服③
3人組は、神海を体育館の裏に連れて行った。
「神海。
お前は、この学校に転校してきたばかりなのに、
俺たちに挨拶なしか?
挨拶しろ。
俺らと友達に成ろうぜ。
そして、俺らに完全に服従しろ。」
鬼瓦は言った。
「君らこそ私に従うのだ。」
神海は、落ち着き払って静かに言った。
「何ぃ。そう言う態度が気に入らないんだよ。」
鬼瓦は、突然突進し殴(なぐ)り掛かった。
神海は、落ち着いて右に避(よけ)けた。
そして、右手を上段に構え、力を入れる。
右手は、銀色に光り、その腕を光の棒が伸びて包んだ。
「なんだそれは?」
鬼瓦は、掴みかかる。
それを神海は、またかわしながら右手の光の棒で胴を打ちのめした。
鬼瓦は、お腹をおさえて、うずくまった。
「うぅ。やろう。」
神海は、更に打ちのめすべく、近づいて行く。
カマキリと豆タンクは、恐れおののいていた。
「その右手は何だ?
そんなの卑怯(ひきょう)だぞ」
神海は、更に近づく。
殺気が漂う出て来る。
「まだやるなら、懲(こ)りるまで打ちのめす。」
神海の声が冷徹に響く。
「分かった。
分かりました。
:
謝ります。」
鬼瓦は、お腹が強烈に痛い。
神海は、一言いう。
「これで、僕らは友達だ。
ははは。」
つづく。 次回(企てられたアクシデント①)