ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

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不思議なハートの力00086-真菜美の憂鬱(ゆううつ)-

2023年08月16日 12時56分51秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00086-真菜美の憂鬱(ゆううつ)-

--真菜美の憂鬱(ゆううつ)--

剣道の大会が終わった。
真菜美と朋子は、神海が用意したバスでクラスのみんなと帰ってきた。
朋子は神海と話したそうだったが、
遠慮して真菜美と一緒にいた。
朋子は、嬉しそうに剣道の試合を振り返る。
真菜美は上(うわ)の空である。
真菜美は光の神の一人イクタスと戦った。
(もうしそれが、神海君本人ならば、戦えただろうか?
もし、トモちゃんが彼の盾(たて)になって立ちふさがったら、
私は、本当に戦わなければいけないの?)
真菜美は、そういう思いが脳裏(のうり)を駆(か)け巡(めぐ)る。
(悪魔や神となら戦えるが、
私は人を殺(ころ)すの?)
(大丈夫。大丈夫)
(誰?アクティスさん?)
真菜美は、声の感じからアクティスと感じ取った。
(真菜美さん。試合ではありがとう)
(私は、神海君を殺さないといけないの?
神様は、人の体や意識を乗っ取り、
また、乗っ取り。
また、乗っ取り。
果てしなく戦い続ける。
そんなことは、私には出来ない。
アクティスさんは、何を望んでいるの?)
(光の神イクタスは、倒せたじゃない。
大丈夫。
人間と神が完全に一体化することはないわよ。
安心して)
(すり替え。
それは、すり替え。
私は、戦いたくない
それが、答え)
(ごめなさい。
戦いに巻き込んでしまって。
闇と光の戦いに。
本当にごめなさい。
でも、我が儘(まま)な独裁的(どくさいてき)な神は許(ゆる)せる?
人の命をなんとも思わない神を。
許さないといけないの。
ごめん。
余計なことね。
また、必要な時は必ず呼んでくださいね。
今回はありがとう)
(ごめなさい。
私は、許せなかったんだ。
そんな神の種族を、
許せなかった)
(トモ。あまり好きにならないで神海君を
お願いだから)
「マナ。マナ。
着いたよ」
朋子が不安げに覗(のぞ)き込んでいる。
「マナ。学校の前に着いたよ」
「寝てた」
「目を開けて」
「うぅ。うん。そう」
「なぁーーーんだ。安心した。
マナが彼氏できたから、
一人で不安になったかと思った。
変わらないわよ」
「トモ!」
真菜美は朋子を抱きしめた。
「トモ。好き」
「マナ。好き」
「変わらないでね」
「うん。変わらない」
「神海君。試合に勝てて良かったね」
「神海君は、ラブ彼。マナは、親友 ラブ女(じょ)」
「二刀流だね」
「えへん。三刀流だっていけるんだから。
マナ、また、必要な時は付いてきてね。
3P?3人仲良し」
「3P?3人。何かよく分からないけど。トモ。大人だね」
そして、朋子の家に着いた。
「じゃあ。トモ。明日」
「マナ。大好き。
また、明日ね」

2人は、愛を確かめ合って別れた。
『愛』?親友でしょ?
『ラブ女』て何?
とにかく新友愛なのです。


つづく。次回(天地王妙①)

#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #神海 

 

 


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