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サムライジャパンV2達成!

2009年03月24日 15時53分00秒 | スポーツ
第2回ワールド・ベースボール・クラシック決勝戦は、日本が延長戦の末に韓国を5-3で下して堂々たる同大会の2連覇を達成した。
まずはたくさんの感動を与えてくれた全ての選手に祝福と感謝の言葉を贈りたい。
おめでとう!!&ありがとう!!

決勝戦にふさわしい好ゲームだったと思う。
日本も韓国の選手も素晴らしいプレーを随所に見せてくれた。
日本に不利な微妙な判定が1.2あったが、際どいプレーが多くなるのも両軍選手の技術が高いからだろう。あえて判定に対する不服は書くまい(←もし負けてたら書いたくせに)。
日本では先発の岩隈が好投した。リードを追い付かれたが、決して相手にリードさせなかった投球が素晴らしかった。こういう内容の試合ではリードするのとされるのでは全く戦術が変わってくる。一度も相手にリードさせない粘投は、さすがにいつも援護が少ない楽天で21勝も挙げたエースだと感心する。
試合の流れを大きく変えたのは、5回裏、秋信守の本塁打で同点とされたあとの高永民のレフト戦への当たりをショートバウンドで好捕し、すかさず二塁へ送球して刺した内川のプレーだろう。慎重な外野手ならば絶対にあんな捕り方はしない。もちろんプロだから、捕れる確率はかなり高い。五分五分みたいなギャンブルプレーではない。しかし、万が一にも後ろへ逸らした時に長打になってしまうことを警戒して安全策を取るものだ。しかし本塁打で同点とされて韓国に流れが傾きつつある場面で、さらに走者が出るのとアウトになるのとは全く変わる。あの勇気あるプレーが韓国に傾きかけた流れを引き戻した。
原采配には疑問が残る。ダルビッシュの救援起用は規定路線のようだが、ダルビッシュが救援向きとは思えない。打たれて同点にされたから言うのではない。確かにこういう短期決戦で先発投手を救援に使うことは珍しくない。またダルビッシュが一番頼れる投手なのも事実だろう。
しかし先発した前の韓国戦で2回以降をピシャリと無得点に抑えながらも初回に3点取られたように、ダルビッシュの唯一、最大の不安は立ち上がりと言って良い。立ち上がりが不安な投手はリリーフ向きではない。そんなに藤川の状態が悪かったのだろうか? 藤川が普通の状態で、それでもダルビッシュのほうが頼れるから使っていたというのなら采配ミスと言えそうだ。
さらにも増して疑問なのは、延長10回の二死一・三塁の場面で一塁走者の岩村に二盗させたことだ。
打者はイチローだ。二死二・三塁になれば敬遠されるに決まっている。あそこは走らせてはいけない場面だろう。
しかし、そんな原采配にも増して疑問なのが、イチローと勝負した韓国の作戦だ。
確かにWBCのイチローは絶好調とは言い難かった。韓国との4戦でも打ったのはコールド勝ちした最初の1試合だけで、あとはあまり打てていなかった。
しかし、あの場面で勝負はないだろう。絶対に敬遠だ。たとえばイチローの場合、当たりそこねの内野ゴロでも内野安打になってしまうことだった考えられる打者である。
韓国が「イチローを打ち取ってカッコよく優勝したい」と考えていたなら『ナメスギ』だ。あるいは「敬遠などせず、正々堂々と勝負したい」と考えたなら『ご自由に』だ。試合は勝つことを目的にするべきだと考えているがこのエントリーで筆者やD.D.さんと激しく議論した方々が多数いらしたように、そうでない考え方も人も多いようだ。「勝つことよりも、勝敗に拘らず潔く勝負すること」を選んだのならば、それはそれで構わない。ただ、もし全日本の監督がそれをやっていたら、「彼は監督に相応しくない」と交代を主張するブログを書くけどサwww

【ダミーに入れといた前書き】
WBCもいよいよ韓国との最終決戦である。
振り返れば長々と、異色の日韓戦を続けていたような大会だった。
そして韓国との対決に敗れて心が折れそうになった時にキューバが気持ちの良い試合をさせてくれた感じ。

最近のゲームは自分でデータなどをカスタマイズできる物が結構ある。自分がやりやすいように内容を変えられる。
ところが、やり易いはずと思ってカスタマイズして始めてみると、実はデフォルトの方がやり易かったりする。

真実は解らないが、今回の変則的な試合日程は米国が一番有利に進むように考えられたという噂がある。もしそうならば、完全に米国のカスタマイズ・ミスかwww

いずれにしても日本と韓国というアジアの二雄を中心にWBCが繰り広げられていたのだから、こんなに愉快な事はない。

野球で負けて一番悔しい相手は韓国という人が結構いる。
その心情には「追い付かれた悔しさ」が隠されているように思える。
20世紀の時代には、韓国は日本の敵ではなかった。明らかにレベルが違っていた。韓国に負けるとは思わなかった。
それが真剣勝負で韓国に敗れ、メダルを取られたり、マウンドに国旗を立てられてしまう時代となった。
それが悔しいのだろう。

しかし「追い付かれた悔しさ」を日本の数倍、数十倍も味わっているのは、実は米国だろう……。