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猫の餌遣りトラブルで殺害

2009年08月29日 14時23分11秒 | 社会・経済
「猫に餌」を注意され隣家女性を刺殺。
 27日午後1時40分ごろ、千葉県船橋市習志野台で「包丁を持った男が女性を追いかけている」と110番通報があった。船橋東署員が現場にかけつけると、女性が自宅付近で腹部から血を流して倒れており、同署は殺人未遂の現行犯で、女性の脇に包丁を持って立っていた、近くに住む無職、林喜市容疑者(70)を逮捕した。女性は病院に搬送されたが、間もなく死亡。同署は殺人容疑に切り替えて捜査している。
 同署の調べによると、林容疑者は同日午後1時40分ごろ、隣に住む無職の女性(64)の腹部を包丁で2回刺して殺害した疑いが持たれている。
 林容疑者が2年ほど前から野良猫の餌付けをしていたことを巡り、女性とトラブルになっていた。同署の調べに林容疑者は「猫のことで注意され頭にきてやった」と供述しているという。
(from SANKEI.WEB)

この手のトラブル多いですね。当ブログでも何度か取り上げています。
野良猫問題に関しては「捨てる飼い主の責任」が第一で、「仔猫の面倒が見られないなら不妊手術するべき」と主張してきました。
でも、仮にこうした考えが浸透して野良猫が減れば、こういう問題が解決するか?と考えると、そう簡単ではない気がします。確かに可哀想な猫は減るでしょうが。

野良猫の餌遣りトラブルなんかは昔よりも今のほうが多くなってきてると実感します。かといって、昔よりも人間が世知辛くなったという簡単な問題でも無い感じです。
やはり、その背景に大きく横たわっているのは「少子高齢化」ではないでしょうか?
話は逸れますが、大原麗子さんが無くなったときに、彼女ほどの著名人でもすぐに発見されなかったと「孤独死」問題がクローズアップされました。それほど高齢者の単身世帯は急速に増加している。
そうした孤独な老人が、こうした野良猫の餌遣りなどにも関係しているように思えます。
以前住んでいた所で、何人か地域猫の面倒を見ていた老人と知り合いましたが、そのうちの数人は単身世帯でした。
心を癒してくれるのは、餌をあげると懐いてくれる猫だけ――そんな孤独な老人が増加しているように思えてなりません(←ていうか、既に自分もその予備軍ですが)。
これは猫の餌遣りに限らず、たとえばゴミ屋敷などの問題にも共通するように思えます。
ねこやごみの問題を解決すれば、こうした問題はなくなるか?
決して、そうは思えません。
背後の大きな問題を解決しなければ、たとえねこやごみの問題を解決したところで、別の形で同じような問題が生じてくるのは必定でしょう。
最後に、もちろんだからといって相手を刺すなんて行為は言語道断です。