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イマを見つめて
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ユリ・ゲラーのテレパシーは☆

2007年12月30日 20時51分53秒 | 学術・教育
テレビ朝日系『ビートたけしの超常現象10周年スペシャル』でユリ・ゲラーのテレパシー実験が行われた。
5つの図形の中から、ひとつを選べというもの。
「たぶん☆だろうな」と、ユリ・ゲラーがテレパシーを送る前から思っていたが、やっぱり☆だった。なぜ分かったかというと、筆者には予知能力があるからだ(笑)。

かつてフジテレビで放送されていた『世にも奇妙な物語』で「サイコキネシス」という小ネタがあった。4つ並んだ人形のどれかを選んで見詰めて下さいといわれる。ほどなく左から2番目の人形が爆発する。ネット検索で「世にも奇妙な物語&サイコキネシス」で検索してみると、全部調べた訳ではないが、「自分が選んだ人形が爆発した」という人が6割くらいだと感じる。数学的に言えば25%のはずである。フジテレビにも超能力があるのか(笑)?

これ、心理学のテクニック&生活習慣。まず人が、いくつかの物からひとつを自由に選ぶとき、無意識に両端を外す習性がある。スーパーへ行ってよく見るといい。同じ価格の商品が並んでいると、四隅は大抵残っている。4つ並んでいれば1と4、5つ並んでいれば1と5が選ばれる確率は大きく下がる。もうひとつは横一列に並んだ物を、人は左から右へ見ていく。ブラウザを開いてみればいい。大抵の人は、まず左上から見るはず。これは横書き文字を左から右へ読む習慣の影響かなと思う。ならば江戸以前、右から左へ書いていた日本でこの実験をしたらどうなるのか非常に興味あるが……。

ともかく、この2つ(両端を外す・左から見る)を合わせると、「サイコキネシス」で左から2番目を選ぶ確率が1番高くなる。そして今日のユリ・ゲラーのテレパシーでも☆は左から2番目に描かれていた。今日はさらに巧妙で、絵を裏返しにしている画面で☆が透けて見えたり、次に選ばれる可能性がある3番目の図形が☆に比べて単純な+マークだったこと(☆と+のような図形の比較では☆のほうが印象に残る。これも心理学のひとつ)、なども使われていた。
スタジオのゲストも☆を選んだ人が1番多かった。4割くらいだったかな。おそらく日本全国でもそれぐらいの割合になりそうだ。

あの実験で☆を選んだ方。あなたは常識的・平均的人間です。安心しましょう。でも「テレパシーって本当にあるかも」と思った方は、神世界みたいなのには注意してくださいね。


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