カチャカチャ!
いきなり部屋の玄関のドアノブを回す音がしたのは、昨日の午後5時頃だった。
「今、ドアノブ回す音したよな」
私の問いかけに頷いた妻は、怪訝な表情でまた玄関の方に目をやった。
「……、あ、隣の部屋のも回してる音がする」
誰かが、一軒一軒、ドアノブを回して歩いているようだった。
しばらく声を潜めて耳を澄ましていると、戻ってくる人の足音が……、そして磨りガラスの向こうを人影が通り過ぎ、外階段を降りていく音が……。
私は慌てて裏のベランダへ出て首を伸ばし、階段方向を見てみた。
階段から降りてきたのは、60歳ぐらいの男性。身長はやや高め。上下黒のウインドブレーカーに、黒い野球帽を被り、白いエナメルのスポーツバッグを肩から提げていた。
男性は建物から離れると、曲がり角まで歩いた後、同じような服装をした女性と落ち合い、二人して辺りの家を指差しながら、西の方向へと去っていった。
すぐに改めて玄関のドアを開けてみると、郵便受けに知事選の選挙公報が入っていた……。
なんだこりゃ!? どういうこっちゃ!?
選挙管理委員会か町内会の役員か知らないが、チャイムも押さずノックもせず、いきなりドアを開けようとした奴がいたのだ。いったい何の権利があって、そんな訪問の仕方をするのだろうか? 幸い鍵をかけていたのでドアは開かなかったが、もしドアが開いていたら、どうするつもりだったのだろうか? 理解に苦しむところである。
まったく、気色悪い! 腹が立つ!!
当然ながら、早速、選挙管理委員会に通報をした。
いきなり部屋の玄関のドアノブを回す音がしたのは、昨日の午後5時頃だった。
「今、ドアノブ回す音したよな」
私の問いかけに頷いた妻は、怪訝な表情でまた玄関の方に目をやった。
「……、あ、隣の部屋のも回してる音がする」
誰かが、一軒一軒、ドアノブを回して歩いているようだった。
しばらく声を潜めて耳を澄ましていると、戻ってくる人の足音が……、そして磨りガラスの向こうを人影が通り過ぎ、外階段を降りていく音が……。
私は慌てて裏のベランダへ出て首を伸ばし、階段方向を見てみた。
階段から降りてきたのは、60歳ぐらいの男性。身長はやや高め。上下黒のウインドブレーカーに、黒い野球帽を被り、白いエナメルのスポーツバッグを肩から提げていた。
男性は建物から離れると、曲がり角まで歩いた後、同じような服装をした女性と落ち合い、二人して辺りの家を指差しながら、西の方向へと去っていった。
すぐに改めて玄関のドアを開けてみると、郵便受けに知事選の選挙公報が入っていた……。
なんだこりゃ!? どういうこっちゃ!?
選挙管理委員会か町内会の役員か知らないが、チャイムも押さずノックもせず、いきなりドアを開けようとした奴がいたのだ。いったい何の権利があって、そんな訪問の仕方をするのだろうか? 幸い鍵をかけていたのでドアは開かなかったが、もしドアが開いていたら、どうするつもりだったのだろうか? 理解に苦しむところである。
まったく、気色悪い! 腹が立つ!!
当然ながら、早速、選挙管理委員会に通報をした。