乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『遠野物語』   定本 柳田國男集 第4巻より

2008-04-18 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

 

 記録だけ 2008年 27冊目

 

   定本 柳田國男集 第4巻より

             『遠野物語』 

 

 

 柳田國男 著

 筑摩書房

 昭和43年9月21日 第1版発行

 数十ページ/508ページ  980円

 

 家族に拝借して、定本 柳田國男集 第4巻の『遠野物語』を読む。

 柳田國男氏は『妖怪談義』(同本)に加えて、やっと二作目。

 

『遠野物語』はとても美しい文章で、声に出して読むと なんだか懐かしさがこみ上げ、優しい気持ちになれる。

 南方熊楠氏とは或部分で真っ向から理論の上で対立していたらしい。

 南方熊楠氏の露骨表現といったものか気にかかる。

 ただしこの柳田國男氏、かなり品よくそれを描きあげていることは、『 二 』の「・・・・・・大昔に女神あり、三人の娘を・・・・・・姉たちは六角牛と石上をえたり。・・・・・・。」(P,11)でも分かるように、美しい文学的表現を交えながら 民間伝承の記録書を綴っている。

 穿って深読みしている馬鹿な親子は、ここで笑い転げてしまった。

 柳田國男氏って、ユーモアあるんじゃない?

 元は、岩手県遠野郷に伝わる説話・民間信仰・年中行事などについて、佐々木喜善の話を軸に書き進めたものだと辞書に載っていた。

 

 今回この『遠野物語』を足早に読んだので、時間があれば次は食い付いて読んでみたいと考えている。

 さぁ、行くぞ。民話の里へ・・・。

 

 

 

 

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亀は意外と速く泳ぐ

2008-04-18 | 映画

 

 

  記録だけ  亀は意外と速く泳ぐ

 

 

 面白さ ★★★★★ ★★☆☆☆

 満足度 ★★★★★ ★☆☆☆☆

 お勧め度 ★★★★★ ★★★☆☆

 

  2005年 日本 1時間30分

  監督・脚本  三木聡

 キャスト 上野樹里

       蒼井優

       岩松了

       ふせえり

       松重豊

       村松利史

       緋田康人

       要潤

       森下能幸

       松岡俊介

       水橋研二

       温水洋一

       岡本信人

       嶋田久作

       伊武雅刀  他

 

 先日BSなにやらで録画済みの『亀は意外と速く泳ぐ』を見た。

 笑える。

 意外と脚本はしっかりとしていて、ゆっくり速度は連夜寝不足の私には ほどよき映画だった。

 最近木々高太郎の筋や心情の変化における計算尽くの作品に慣れていた私には、『亀は意外と速く泳ぐ』のわざとらしさや矛盾は逆に斬新。

 くだらないご託は並べずに、ただただ 楽しむことに徹する。

 それにしてもこのさえない主婦(すずめ)の平凡な暮らしで突如降りかかった挑発的経験は・・・・・・、

             もしや、妄想か?

 

 最後のすずめの衣装にも注目。

 精神的脱皮。

 一皮むけて、胸元などピンクの水玉で、孔雀を表現。

 わざとらしいというか心憎いというか・・・。

 終始一環して潔くコメディに徹したという意味で、お勧め度 8★也。

 

コメント (2)
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