記録だけ 2008年 27冊目
定本 柳田國男集 第4巻より
『遠野物語』
柳田國男 著
筑摩書房
昭和43年9月21日 第1版発行
数十ページ/508ページ 980円
家族に拝借して、定本 柳田國男集 第4巻の『遠野物語』を読む。
柳田國男氏は『妖怪談義』(同本)に加えて、やっと二作目。
『遠野物語』はとても美しい文章で、声に出して読むと なんだか懐かしさがこみ上げ、優しい気持ちになれる。
南方熊楠氏とは或部分で真っ向から理論の上で対立していたらしい。
南方熊楠氏の露骨表現といったものか気にかかる。
ただしこの柳田國男氏、かなり品よくそれを描きあげていることは、『 二 』の「・・・・・・大昔に女神あり、三人の娘を・・・・・・姉たちは六角牛と石上をえたり。・・・・・・。」(P,11)でも分かるように、美しい文学的表現を交えながら 民間伝承の記録書を綴っている。
穿って深読みしている馬鹿な親子は、ここで笑い転げてしまった。
柳田國男氏って、ユーモアあるんじゃない?
元は、岩手県遠野郷に伝わる説話・民間信仰・年中行事などについて、佐々木喜善の話を軸に書き進めたものだと辞書に載っていた。
今回この『遠野物語』を足早に読んだので、時間があれば次は食い付いて読んでみたいと考えている。
さぁ、行くぞ。民話の里へ・・・。