乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

八犬伝英雄双六 2 一 おとね 二 与四郎 三 もとふぢ 四かぢ九郎 五 おぬひ 六 りき二  柳下亭種員 撰 : 一勇斎国芳 画

2020-08-06 | 滝沢馬琴

 

八犬伝英雄双六 2 一 おとね 二 与四郎 三 もとふぢ 四かぢ九郎 五 おぬひ 六 りき二  柳下亭種員 撰 : 一勇斎国芳 画

 

  柳下亭種員 撰 : 一勇斎国芳 画

 

八犬伝英雄双六

柳下亭種員 撰 : 一勇斎国芳 画

芝神明前三島町(江戸) : 喜鶴堂, [出版年不明]

48×70cm(折りたたみ25×18cm)

早稲田大学所蔵

早稲田大学図(デジタルライブラリー公開)

      くろ ごす うゆ いえ んで んけ ちは

      六 双 雄 英 伝 犬 八

画 中央下 (スタート)

柳下亭種員選

 里見よしだね

     杉倉かじもと

   堀内さだゆき

 

一 おとね  四 かぢ九郎

二 与四郎  五 おぬひ

三 もとふぢ 六 りき二

一勇斎國芳画里見殿の姫君達

 

一 

おとね 

於戸根 

一ひとよ

 三めうしん

  はまぢ

おとねハ 姥(おは)雪与四郎の妻(つま)武蔵 届川原(とだがハら)

に二人の子供(こども)を失(うし)ひし

後(のち)、上野國(かみつけくに)、荒芽(あらめ)

山の麓(ふもと)に住(すみ)し

が、資友(すけとも)

犬士(けんし)を

討(うた)んと

するとき、これを

防(ふせ)ぎて危(あやふ)かりしも■

 

  ■神(かみ)の守(まも)りに

   必死(ひつし)のがれ、後(のち)里見家(さとみけ)に住(すむ)

 

二 

与四郎 

二ひとよ

 四しやく八

  六おぬひ

 

姥(おは)雪与四郎ハ又の名を安平(ゆうへい)とよぶ

もとハ、練馬(ねりま)

信盛(のぶもり)の家臣(かしん)

犬山道策(どうさく)が

僕主(ぼくしゆ)

家(か)亡(ほろ)ひて後(のち)

武蔵國(むさしのくに)神宮川に

住(すみ)漁師を業(わぎ)となす、

道節忠興(どうせつただとも)のために、荒芽山(あらめやま)に討手(うつて)を

防(ふせ)ぎ、のち、里見家の扶助をうけ、安住(あんぢう)せり

 

僕主?

主僕

 主人と召使い。主従。

 

三 

もとふぢ

素藤

 

一かぢ九郎

 二めうちん

  五玉つた

 

疋田権頭(ひきたごんのかみ)、素藤(もとふぢ)ハ悪賊(あくぞく)

業因(ありよう)が倅(せがれ)なり、父は

都(みやこ)に刑罰(けいばつ)を

かうふり、わが身(み)

ハからうじて山塞(さんざい)

をのがれ、とほく東(あづま)にさま

よひ来(きた)り、姦計(かんけい)をもつて

一度(ひとたび)勢(いきほ)火を得たりしも

犬江仁(いぬゑまざし)が智勇(智勇)にくだかれ、

終(つい)に命を亡(ほろぼ)すに及(およ)べり

 

刑罰(けいばつ)をかうふり

 刑罰を被り

 

四 かぢ九郎

かぢくろう

梶九郎

 

二ふなむし

 四めうちん

  六もとふぢ

暴風かじくろう(あつしまかぢくらう)ハ

市川の里の

悪漢(わるもの)犬江

屋の母(はゝ)

妙真(めうしん)に

恋慕(れんぼ)して

これを

奪(うばハ)んため

待(まち)伏(ぶせ)なし、猶(なを)妙真(めうしん)が

 

  したがハざるを△

 

   △怒(いか)り

    孫(まご)真平(しんへい)を

    打(うち)殺(ころ)さんと

    せしに、伏姫(ふせひめ)

    神(がみ)の罪(ばつ)を

    かけ、忽(たちまち)@

 

    @引裂(ひきさき)

    すてられぬ

 

(たちま-ち)たちまち。にわかに。突然。

(ゆるが-せ)ゆるがせ。ゆるがせにする。いいかげんにする。おろそかにする。

 

五 

おぬひ

於縫

 

一ふなむし

 二角太郎

  六引く手

 

ぬひハ下総国行徳の旅店(はたごや)

古那屋文五兵衛(こなやぶんごべゑ)の女(むすめ)

にて、小文吾(こぶんご)が妹なり、

市川の船問屋(ふなとひや)

犬江屋房八(いぬえやふさはち)が

妻となりて、真平(しんへい)

を産(うむ)夫婦、節義(せつき)

に身を殺して、血汐(ちしほ)ハ我子に

異生(いせい)の兄弟、犬塚志(しの)のが必死(ひつし)の

     病(やまひ)を

        すくへり

 

六 りき二

りきじ

力二

一ふさ八 

 三ひくて

  五めうちん

 

十條(じうてう)力二郎ハ犬山の忠僕(ちうぼく)

姥(おは)雪与四郎の

長子(ちやうし)

狭気(けうき)◯

 

   ◯人にすぐれ、犬士(けんし)等(ら)を

    助けんと、戸田川(とだかハら)に追人(おつて)の勢(ぜい)を支(さゝ)へ▽

 

     ▽頭人(とうにん)丁田町之進を

      討(うち)取(とり)、きょうだい(けうだい)こゝに

      討(うち)死(じに)なす

 

りき二の抱える高札に書かれている言葉

   奉

  若王子

   納

 

 

長子(ちやうし ちょうし)

 1 最初の子。

 2 男の子のうち最初の者。長男。
 

狭気(けうき きょうき)

 弱い者を助けようとする気性。おとこぎ。「侠気に富んだ人」

 

頭人(とうにん)

 頭人(とうにん)とは、鎌倉幕府・室町幕府における職名。

 鎌倉時代中期に設置された引付方においては、3つもしくは5つの「方」と呼ばれる部局が設けられ、それぞれの「方」の長を頭人と呼んだ。

 頭人はそれぞれの方に属する引付衆や奉行人を指揮して訴訟を進行した。

頭人(とうにん)〘名〙

 ① 集団の長として、集団を代表し、統率する人。首領。頭(かしら)。とうじん。
  ※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)後「丹次郎は衒(かたり)の頭人(トウニン)
 ② 鎌倉・室町幕府の引付の部局長。引付頭人。頭人奉行。
  ※吾妻鏡‐建長二年(1250)四月二日「引付事、巳尅以前可行之、云頭人、云奉行人、莫遅参
 ③ 室町幕府の政所・評定所・侍所などの長官。
  ※斎藤基恒日記‐文安六年(1449)四月二日「執事代事、被付玄良〈頭人真蓮代蜷新右入知温〉」
 ④ 大名の家中の常備軍である各隊の長。番頭(ばんがしら)。物頭(ものがしら)。組頭。
 ※仮名草子・浮世物語(1665頃)二「大名方に取り入り、所司代・奉行・頭人(トウニン)に目を懸けられ」
 ⑤ 歌会・詩会・茶会などの会合で、頭役をつとめる人。世話役。主人。
 ※太平記(14C後)三三「在京の大名・衆を結んで茶の会を始め、〈略〉初度の頭(トウ)人は奥染物各百宛(づつ)
 ⑥ 祭礼で、頭役をつとめる人。また、祭礼の世話役。頭屋の主人。
 ※多聞院日記‐文明一〇年(1478)八月一四日「自宮本薄縁を東九条へ二畳下行は、頭人二人に下行」
 
 
 
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八犬伝英雄双六 1 すごろく説明と上り 柳下亭種員 撰 : 一勇斎国芳 画 芝神明前三島町(江戸)

2020-08-06 | 滝沢馬琴

 

八犬伝英雄双六 1 すごろく説明と上り 柳下亭種員 撰 : 一勇斎国芳 画 芝神明前三島町(江戸)

 

八犬伝英雄双六

柳下亭種員 撰 : 一勇斎国芳 画

芝神明前三島町(江戸) : 喜鶴堂, [出版年不明]

48×70cm(折りたたみ25×18cm)

早稲田大学所蔵

早稲田大学図(デジタルライブラリー公開)

 

      くろ ごす うゆ いえ んで んけ ちは

      六 双 雄 英 伝 犬 八

 

 

画 中央下 (スタート)

柳下亭種員選

 里見よしだね

     杉倉かじもと

   堀内さだゆき

 

一 おとね  四 かぢ九郎

二 与四郎  五 おぬひ

三 もとふぢ 六 りき二

一勇斎國芳画里見殿の姫君達

画 中央上 (上り)

里見殿の姫君達

八犬士と緑を結

び給ふところ

 たけのひめ

  きのとひめ

   いろとひめ

  しづをひめ

  ひるぎひめ

  はまぢひめ

  をなみひめ

  しをりひめ

 上り

 

 柳下亭種員(たねかず)1807-1858 江戸時代後期の戯作(げさく)者。
 文化4年生まれ。江戸の人。紀海音(きの-かいおん)の名で講釈師となった。のち柳亭種彦(たねひこ)の門にはいり合巻をかいた。安政5年8月21日死去。52歳。通称は坂本屋新七。別号に麓園。作品に『白縫譚(しらぬいものがたり)』
『児雷也豪傑譚』

『児雷也豪傑譚』は尾上菊之助で見た事がある。

 

芝神明前三島町

 この時代、この辺りには有名な絵双紙屋があった。

 

 

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『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻五ウ(右頁上)、一巻五ウ(右頁下)、右頁中央会話

2020-05-16 | 滝沢馬琴

 

 

 『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻五ウ(右頁上)、一巻五ウ(右頁下)、右頁中央会話

右頁

あづまの方ハ豊

年(ゆうねん)にてなり

ハひのたよりよろ

しきよしいふ

ものゝありけるが

そらごとにてハ

なけるべし

めれバはら

うらふさ

アまひとり

いかゞ

あづまへ

おも

むいて

うせ

ぎそ

このくない大(分)さげたその

為に なら ゟ(より)かたれハとく、

そなたハ子ともにたりあり

そのおさなきをいだきか

えてゆくへもいまだ定か

ならぬ、たびをバいかに

せらるべきわが身ゆゑ

木をたづさへていでて

かせづばやと歩へとも

第にむらをさのふく義 あれハたルコといえなしかた、「そも

いかに」てよるらんやとおもひいる也、かたらひ肩を残申候義つい/\と

うち聞てそのはのごときハめてよし、去るらんにハそれがしを【右の下▼】

【▲左の上ゟ(より)】をり

えと子供ハ(海)

たりえと申す、としなほ

三ツと当才(とうさい)也、ふう

ふ かたミ におひもしる

いだきもおいゆくものな

たバたびこのうたをなく

さむ、よすがありけるわ

荷おもくにますべし、このときに

は たがひおひたとうふに、文

具兵衛ハとゞめ

かけて、女

をう 山木

と第も弟の

折羽をりを

まるきちかづ

けてこと意つく、

とつけ者ら

するに、山木ハ

ひたすらはじめて女めずをは羽ハ何とも

いハねども、なれ(似)さとをいてて次第いづ

こへつゑをとゞめてん、ゆくへなほ やうとりて い

さそミへ、人ににたるへ(、)るきを、今より思ひせるゝ、たん息そのほかなかり

ける、かくて武具蔵ふうふのもの、たびたちのだんかに、

、、、、、、、、、(本の折り目で読めず)

 

中央 女

お「いふまでハなけれども、おちついた(1)」

  「(1)なら一ト日もはやくたよりをきかして

      くださんせへ、なんにも

       しらずに武具は(、)

        あのうれしがる

         かほ ハいの」

 中央真中 男

文「九郎

  五郎が

  おざらうと*

 

  *もう来さうな

    者じや、しづかに

   ゆきやらざらバ /\」

 

 

なりハひ(生業)

かせづばや

 かす【糟】接頭語

〔人を表す語に付いて〕下品な。取るに足らない。「かす侍」「かす山伏(やまぶし)」

 ばや 終止形《接続》動詞型活用語の未然形に付く。

 ①〔自己の願望〕…たいものだ。 出典 更級日記 かどで

 ②〔事態の実現の願望〕…てほしい。▽「あり」「侍(はべ)り」などに付く。出典 平家物語 六・嗄声

 ③〔意志〕…よう。出典 隅田川 謡曲

 ④〔強い打消〕…どころか、まったく…ない。▽多く「あらばや」の形で用いる。出典 若木詩抄 
 
【第】(だい)
 1[名]りっぱな家。やしき。邸宅。
 
【なくさむ】慰む
 
【よすが】(縁、因、便)名詞

 ①頼り。ゆかり。身や心を寄せる所。 出典 枕草子

 ②(頼りとする)縁者。夫・妻・子など。出典 方丈記 

 ③手がかり。手段。便宜。 出典 徒然草 五八

 
 
 
 
 

 『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 四ウ(右頁中央)〜五オ(左頁中央)


右上部分 四ウ 
【発端の巻第三】むかしむろ町持ぐんのすその世にやま(、、、)
やせのさとに矢瀬(やせ)文具(ぶんぐ)兵衛、大むらの浅里(ふべぐ)孫といふ
百姓はらからありけり、先祖(せんそ)ハよしあるの郎ふにてやせ大
はらのやらう者也けるに、みだれたる世のならにて子
孫(そん)、そのちをうしなひハよりつひに民間(ミんかん)かつくだり
三四代いぜんのよりたが中人になりざれども
なほむかしのなごりにて、兄ぶんぐ
兵衞あのやせのむらをさを
つとめけり、されバ矢瀬も
大むらも初代(しょだい)ハする
いちはらからにてなかん
づく、大むらハその
ちやく家(か)也けるに
ちかごろそのいへさへ
たりければ文具兵衞
おやのときになん文具兵衞に大むらの
いへをつがせて、やがて大原氏を名のる
そのいへ先祖(せんそ)相博(さらでん)の田むら
三町八たんハすなハち(、)もち義が所
帯(しよたい)としてながく相続(さうぞく)すべしとて、一家(いつけ)は
るい連名(れんめう)の証文(あかしふミ)をぞわたしおきける、
しかれども、文具兵衞ハいまだ分家(ふんけ)以
ざりしに、ちゝ母うちつゞきて倒
まづもつ、且らく中洛外
(らくぐわい)としてはて
かひはばく
なるにより
こゝち

五オ 左上部分
くわぶんの軍ゆくを
あてられていへをつく
なに余力(よりよく)なけれバ兄文具
兵衞と同居(どうきよ)せにはらからむつまじ
かりけれ、これのれどもにつまをめとりてひとつ
かま(、)ぜありながらちとのくぜちもなし
たるがこれにハいまだ子どもあらず、又文具
義ぢづまハ折羽つりとよばれて、こぞにをのこゞ
ふたりまでう、みたりしそのかひ子を残(、、)と名
つけてことしハ三方て二男剋ハこのはや うまれしを武松
(たけまつ)と名つけたり、四ばかりの子どもらをやしなひて死に
あらねども、いぬる、応仁(あうにん)の乱(らん)より生るのみぞ
こハ名のミにてとくにあれまさりけるの つばめハ木すゑに
そつくりあきの者かハ、大うちの、みかきのもとまでかよふかりされ
そのかミいひ尾彦六さゑもんが 「なれやしるみやとも歌べの
夕ひばりあるを見てもふつるゝ人なりハひをうし
なひて(函)内散(りさん)するものをほうりけり
まいて、みやこにほどとほからず、ゐなかハ
いよ/\ふところへはてとゆたかるものとてハ
いづこのもあることなきよにあまた人この両三
ねん、ひそん水(すい)、そんうちつぎのほかにかて
ともしく食(しよく)する者ハあきたらず、きるものも 亦
あたゝかならず、すげにみだれたまひハ、とにもかくにもせんかたなし
このゆゑに文具兵衛来る日,武具蔵と、たんかにするやう人のいへの【↓ 右の下】

右下部分 四ウ 左下部分 五オ
【▲左上ゟ(より)】いひけんを
いふぞや
かくうち
そろふて
よもき
かけをのと
めんとり
た口(、、)
白きかたぎ
ながの困(こん)
きうを者の
くに足猿
べし、五きない
こそかくの
ごとく衣食
(いしよく)にともしく
   なり
   たれ
  よも
  【次へ】
右下部分 四ウ
おそ
やくものこる
春の世かい
とめくされど
こさります 
   な

「じよ(、、)と
とめくされど
ふたりながら
きゝなさらねへ
(、)な




ちゝ

わな









して
おつ
(、)ちに
それもかな
らず
日うきしの
わかれ
はをはさんにゑんぐみな
さいろうとハさかん、さぞ
くろふだろうのふ

四ウ(右頁中央)〜五オ(左頁中央) 

「かうしておけバ
たがひにあん心
サア/\武具(、、)
せうもんをわたし
ますぞ

「きる
 もの
 づらも
しようどうでも
だんな
引あハせ
 ました
させるゟ(より)
ようこざり
 ますのさ

「すぐ兄幾、うち    兄幾ママ(兄貴)
わのこと、せうもんにハ
およびませぬ、と人の
第にハいきなにあり
ねんの入たもよう
ござりませう
     久


「あす
からとほゝかゆく
ほどに武太よ、おとなしく
女あやならぬありさま
しやのになくまいぞ

 

 『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻五ウ(右頁上)〜一巻五ウ(右頁下)

あづまの方ハ豊

年(ゆうねん)にてなり

ハひのたよりよろ

しきよしいふ

ものゝありけるが

そらごとにてハ

なけるべし

めれバはら

うらふさ

アまひとり

いか

あづまへ

おも

むいて

うせ

ぎそ

このくない大(分)さげたその

為に なら ゟ(より)かたれハとく、

そなたハ子ともにたりあり

そのおさなきをいだきか

えてゆくへもいまだ定か

ならぬ、たびをバいかに

せらるべきわが身ゆゑ

木をたづさへていでて

かせづばやと歩へとも

第にむらをさのふく義 あれハたルコといえなしかた、「そも

いかに」てよるらんやとおもひいる也、かたらひ肩を残申候義つい/\と

うち聞てそのはのごときハめてよし、去るらんにハそれがしを【右の下▼】

【▲左の上ゟ(より)】をり

えと子供ハ(海)

たりえと申す、としなほ

三ツと当才(とうさい)也、ふう

ふ かたミ におひもしる

いだきもおいゆくものな

たバたびこのうたをなく

さむ、よすがありけるわ

荷おもくにますべし、このときに

は たがひおひたとうふに、文

具兵衛ハとゞめ

かけて、女

をう 山木

と第も弟の

折羽をりを

まるきちかづ

けてこと意つく、

とつけ者ら

するに、山木ハ

ひたすらはじめて女めずをは羽ハ何とも

いハねども、なれ(似)さとをいてて次第いづ

こへつゑをとゞめてん、ゆくへなほ やうとりて い

さそミへ、人ににたるへ(、)るきを、今より思ひせるゝ、たん息そのほかなかり

ける、かくて武具蔵ふうふのもの、たびたちのだんかに、

、、、、、、、、、(本の折り目で読めず)

 

中央 女

お「いふまでハなけれども、おちついた(1)」

  「(1)なら一ト日もはやくたよりをきかして

      くださんせへ、なんにも

       しらずに武具は(、)

        あのうれしがる

         かほ ハいの」

 中央真中 男

文「九郎

  五郎が

  おざらうと*

 

  *もう来さうな

    者じや、しづかに

   ゆきやれ、さらバ /\

 

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『金瓶梅』(笑笑生 作か) と、 『新編金瓶梅』滝沢馬琴

2020-05-06 | 滝沢馬琴


『金瓶梅』 笑笑生 作 万暦38年(1610年)か。

『金瓶梅』(きんぺいばいi)は、明代の長編小説で、四大奇書の一つ。
 著者は蘭陵の笑笑生(ということになっている)。
 万暦年間(1573年 - 1620年)に成立したと考えられている。
 序にあるように猥書すなわち官能小説として知られ、しばしば発禁処分をうけた 。
 タイトルの『金瓶梅』はストーリーの中心となっている3人の女性、潘金蓮、李瓶児、春梅(龐春梅)の名前から1文字ずつ取ったものである。

『金瓶梅』は『水滸伝』の 第二十三話から二十七話までの武松のエピソードを拡張、詳細にしたもの。
『水滸伝』からのスピンオフ作品である。
『水滸伝』の武松の虎退治のエピソードを入り口とし、そこに登場する武松の兄嫁の潘金蓮は姦通した後殺されずに姦夫の西門慶と暮らし始めるという設定となっている。
 ストーリーが『水滸伝』から分岐した後は、富豪の西門慶に、金蓮も含めて6人の夫人やその他の女性がからみ、邸宅内の生活や欲望が展開してゆく。
『水滸伝』同様に北宋末を舞台とするが、綿密かつ巧みに描写されている富裕な商人の風俗や生活には、明代後期の爛熟した社会風俗が反映している。
『金瓶梅』は当時の俗文学がそうであるように、様々な文章からの引用やそのパロディが非常に多く使われており、李開先や屠隆の文章もそうした素材に過ぎないかもしれないとのこと。

『水滸伝』を含む白話小説で描かれるのは男の世界であり、男同士の紐帯が重要なテーマになっており、女性に対しては嫌悪の目を向けているともいえる。
 しかし『金瓶梅』の作者は、作者自身が男性であるらしいにもかかわらず、このような男同士の絆に冷めた視線を向け、さらに崇禎本の改定者は第一回に西門慶とその仲間たちの義兄弟の契りを描くことでその方向をより推し進めている

『金瓶梅』は『西遊記』『水滸伝』『三国志演義』とならんで四大奇書。



『新編金瓶梅』滝沢馬琴   

 馬琴は江戸時代の『金瓶梅』の読者の一人である。
 馬琴は『金瓶梅』は筋立ても面白くなく、勧善懲悪も不十分(西門慶が武松によって殺されなかったのが淫書であると評した。
 とはいえ、馬琴は『新編金瓶梅』という『金瓶梅』の翻案小説を書いている。
 しかし本人が書いているように、ほとんどオリジナルの『金瓶梅』生原型をとどめていない。
 馬琴は『水滸伝』的な波乱万丈のストーリー展開を描くストーリーテラーであり、『水滸伝』にインスピレーションを得た『南総里見八犬伝』は馬琴の代表作となったが、典型的な話本とは性質の異なる『金瓶梅』の翻案である『新編金瓶梅』の方は失敗作となったとのこと。




ウィキペディア引用

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 『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 四ウ(右頁中央)〜五オ(左頁中央)加え、四ウと五オを読む。

2020-05-06 | 滝沢馬琴


      『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 四ウ(右頁中央)〜五オ(左頁中央)
      四ウと五オ、読了



右上部分 四ウ 
【発端の巻第三】むかしむろ町持ぐんのすその世にやま(、、、)
やせのさとに矢瀬(やせ)文具(ぶんぐ)兵衛、大むらの浅里(ふべぐ)孫といふ
百姓はらからありけり、先祖(せんそ)ハよしあるの郎ふにてやせ大
はらのやらう者也けるに、みだれたる世のならにて子
孫(そん)、そのちをうしなひハよりつひに民間(ミんかん)かつくだり
三四代いぜんのよりたが中人になりざれども
なほむかしのなごりにて、兄ぶんぐ
兵衞あのやせのむらをさを
つとめけり、されバ矢瀬も
大むらも初代(しょだい)ハする
いちはらからにてなかん
づく、大むらハその
ちやく家(か)也けるに
ちかごろそのいへさへ
たりければ文具兵衞
おやのときになん文具兵衞に大むらの
いへをつがせて、やがて大原氏を名のる
そのいへ先祖(せんそ)相博(さらでん)の田むら
三町八たんハすなハち(、)もち義が所
帯(しよたい)としてながく相続(さうぞく)すべしとて、一家(いつけ)は
るい連名(れんめう)の証文(あかしふミ)をぞわたしおきける、
しかれども、文具兵衞ハいまだ分家(ふんけ)以
ざりしに、ちゝ母うちつゞきて倒
まづもつ、且らく中洛外
(らくぐわい)としてはて
かひはばく
なるにより
こゝち

五オ 左上部分
くわぶんの軍ゆくを
あてられていへをつく
なに余力(よりよく)なけれバ兄文具
兵衞と同居(どうきよ)せにはらからむつまじ
かりけれ、これのれどもにつまをめとりてひとつ
かま(、)ぜありながらちとのくぜちもなし
たるがこれにハいまだ子どもあらず、又文具
義ぢづまハ折羽つりとよばれて、こぞにをのこゞ
ふたりまでう、みたりしそのかひ子を残(、、)と名
つけてことしハ三方て二男剋ハこのはや うまれしを武松
(たけまつ)と名つけたり、四ばかりの子どもらをやしなひて死に
あらねども、いぬる、応仁(あうにん)の乱(らん)より生るのみぞ
こハ名のミにてとくにあれまさりけるの つばめハ木すゑに
そつくりあきの者かハ、大うちの、みかきのもとまでかよふかりされ
そのかミいひ尾彦六さゑもんが 「なれやしるみやとも歌べの
夕ひばりあるを見てもふつるゝ人なりハひをうし
なひて(函)内散(りさん)するものをほうりけり
まいて、みやこにほどとほからず、ゐなかハ
いよ/\ふところへはてとゆたかるものとてハ
いづこのもあることなきよにあまた人この両三
ねん、ひそん水(すい)、そんうちつぎのほかにかて
ともしく食(しよく)する者ハあきたらず、きるものも 亦
あたゝかならず、すげにみだれたまひハ、とにもかくにもせんかたなし
このゆゑに文具兵衛来る日,武具蔵と、たんかにするやう人のいへの【↓ 右の下】

右下部分 四ウ 左下部分 五オ
【▲左上ゟ(より)】いひけんを
いふぞや
かくうち
そろふて
よもき
かけをのと
めんとり
た口(、、)
白きかたぎ
ながの困(こん)
きうを者の
くに足猿
べし、五きない
こそかくの
ごとく衣食
(いしよく)にともしく
   なり
   たれ
  よも
  【次へ】
右下部分 四ウ
おそ
やくものこる
春の世かい
とめくされど
こさります 
   な

「じよ(、、)と
とめくされど
ふたりながら
きゝなさらねへ
(、)な




ちゝ

わな









して
おつ
(、)ちに
それもかな
らず
日うきしの
わかれ
はをはさんにゑんぐみな
さいろうとハさかん、さぞ
くろふだろうのふ

四ウ(右頁中央)〜五オ(左頁中央) 

「かうしておけバ
たがひにあん心
サア/\武具(、、)
せうもんをわたし
ますぞ

「きる
 もの
 づらも
しようどうでも
だんな
引あハせ
 ました
させるゟ(より)
ようこざり
 ますのさ

「すぐ兄幾、うち    兄幾ママ(兄貴)
わのこと、せうもんにハ
およびませぬ、と人の
第にハいきなにあり
ねんの入たもよう
ござりませう
     久


「あす
からとほゝかゆく
ほどに武太よ、おとなしく
女あやならぬありさま
しやのになくまいぞ


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『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻  四ウ(右頁下) 

2020-05-06 | 滝沢馬琴


      『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 右上部分 四ウ(右頁)  五オ 左上部分(左頁)




右上部分 四ウ 
【発端の巻第三】むかしむろ町持ぐんのすその世にやま(、、、)
やせのさとに矢瀬(やせ)文具(ぶんぐ)兵衛、大むらの浅里(ふべぐ)孫といふ
百姓はらからありけり、先祖(せんそ)ハよしあるの郎ふにてやせ大
はらのやらう者也けるに、みだれたる世のならにて子
孫(そん)、そのちをうしなひハよりつひに民間(ミんかん)かつくだり
三四代いぜんのよりたが中人になりざれども
なほむかしのなごりにて、兄ぶんぐ
兵衞あのやせのむらをさを
つとめけり、されバ矢瀬も
大むらも初代(しょだい)ハする
いちはらからにてなかん
づく、大むらハその
ちやく家(か)也けるに
ちかごろそのいへさへ
たりければ文具兵衞
おやのときになん文具兵衞に大むらの
いへをつがせて、やがて大原氏を名のる
そのいへ先祖(せんそ)相博(さらでん)の田むら
三町八たんハすなハち(、)もち義が所
帯(しよたい)としてながく相続(さうぞく)すべしとて、一家(いつけ)は
るい連名(れんめう)の証文(あかしふミ)をぞわたしおきける、
しかれども、文具兵衞ハいまだ分家(ふんけ)以
ざりしに、ちゝ母うちつゞきて倒
まづもつ、且らく中洛外
(らくぐわい)としてはて
かひはばく
なるにより
こゝち

五オ 左上部分
くわぶんの軍ゆくを
あてられていへをつく
なに余力(よりよく)なけれバ兄文具
兵衞と同居(どうきよ)せにはらからむつまじ
かりけれ、これのれどもにつまをめとりてひとつ
かま(、)ぜありながらちとのくぜちもなし
たるがこれにハいまだ子どもあらず、又文具
義ぢづまハ折羽つりとよばれて、こぞにをのこゞ
ふたりまでう、みたりしそのかひ子を残(、、)と名
つけてことしハ三方て二男剋ハこのはや うまれしを武松
(たけまつ)と名つけたり、四ばかりの子どもらをやしなひて死に
あらねども、いぬる、応仁(あうにん)の乱(らん)より生るのみぞ
こハ名のミにてとくにあれまさりけるの つばめハ木すゑに
そつくりあきの者かハ、大うちの、みかきのもとまでかよふかりされ
そのかミいひ尾彦六さゑもんが 「なれやしるみやとも歌べの
夕ひばりあるを見てもふつるゝ人なりハひをうし
なひて(函)内散(りさん)するものをほうりけり
まいて、みやこにほどとほからず、ゐなかハ
いよ/\ふところへはてとゆたかるものとてハ
いづこのもあることなきよにあまた人この両三
ねん、ひそん水(すい)、そんうちつぎのほかにかて
ともしく食(しよく)する者ハあきたらず、きるものも 亦
あたゝかならず、すげにみだれたまひハ、とにもかくにもせんかたなし
このゆゑに文具兵衛来る日,武具蔵と、たんかにするやう人のいへの【↓ 右の下】

右下部分 四ウ 左下部分 五オ
【▲左上ゟ(より)】いひけんを
いふぞや
かくうち
そろふて
よもき
かけをのと
めんとり
た口(、、)
白きかたぎ
ながの困(こん)
きうを者の
くに足猿
べし、五きない
こそかくの
ごとく衣食
(いしよく)にともしく
   なり
   たれ
  よも
  【次へ】
右下部分 四ウ
おそ
やくものこる
春の世かい
とめくされど
こさります 
   な

「じよ(、、)と
とめくされど
ふたりながら
きゝなさらねへ
(、)な




ちゝ

わな









して
おつ
(、)ちに
それもかな
らず
日うきしの
わかれ
はをはさんにゑんぐみな
さいろうとハさかん、さぞ
くろふだろうのふ



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『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 右上部分 四ウ(右頁 後半) 〜五オ 左下部分(左頁)

2020-05-06 | 滝沢馬琴


      『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 右上部分 四ウ(右頁 後半) 〜五オ 左下部分(左頁)




右上部分 四ウ 
【発端の巻第三】むかしむろ町持ぐんのすその世にやま(、、、)
やせのさとに矢瀬(やせ)文具(ぶんぐ)兵衛、大むらの浅里(ふべぐ)孫といふ
百姓はらからありけり、先祖(せんそ)ハよしあるの郎ふにてやせ大
はらのやらう者也けるに、みだれたる世のならにて子
孫(そん)、そのちをうしなひハよりつひに民間(ミんかん)かつくだり
三四代いぜんのよりたが中人になりざれども
なほむかしのなごりにて、兄ぶんぐ
兵衞あのやせのむらをさを
つとめけり、されバ矢瀬も
大むらも初代(しょだい)ハする
いちはらからにてなかん
づく、大むらハその
ちやく家(か)也けるに
ちかごろそのいへさへ
たりければ文具兵衞
おやのときになん文具兵衞に大むらの
いへをつがせて、やがて大原氏を名のる
そのいへ先祖(せんそ)相博(さらでん)の田むら
三町八たんハすなハち(、)もち義が所
帯(しよたい)としてながく相続(さうぞく)すべしとて、一家(いつけ)は
るい連名(れんめう)の証文(あかしふミ)をぞわたしおきける、
しかれども、文具兵衞ハいまだ分家(ふんけ)以
ざりしに、ちゝ母うちつゞきて倒
まづもつ、且らく中洛外
(らくぐわい)としてはて
かひはばく
なるにより
こゝち

五オ 左上部分
くわぶんの軍ゆくを
あてられていへをつく
なに余力(よりよく)なけれバ兄文具
兵衞と同居(どうきよ)せにはらからむつまじ
かりけれ、これのれどもにつまをめとりてひとつ
かま(、)ぜありながらちとのくぜちもなし
たるがこれにハいまだ子どもあらず、又文具
義ぢづまハ折羽つりとよばれて、こぞにをのこゞ
ふたりまでう、みたりしそのかひ子を残(、、)と名
つけてことしハ三方て二男剋ハこのはや うまれしを武松
(たけまつ)と名つけたり、四ばかりの子どもらをやしなひて死に
あらねども、いぬる、応仁(あうにん)の乱(らん)より生るのみぞ
こハ名のミにてとくにあれまさりけるの つばめハ木すゑに
そつくりあきの者かハ、大うちの、みかきのもとまでかよふかりされ
そのかミいひ尾彦六さゑもんが 「なれやしるみやとも歌べの
夕ひばりあるを見てもふつるゝ人なりハひをうし
なひて(函)内散(りさん)するものをほうりけり
まいて、みやこにほどとほからず、ゐなかハ
いよ/\ふところへはてとゆたかるものとてハ
いづこのもあることなきよにあまた人この両三
ねん、ひそん水(すい)、そんうちつぎのほかにかて
ともしく食(しよく)する者ハあきたらず、きるものも 亦
あたゝかならず、すげにみだれたまひハ、とにもかくにもせんかたなし
このゆゑに文具兵衛来る日,武具蔵と、たんかにするやう人のいへの【↓ 右の下】

右下部分 四ウ 左下部分 五オ
【▲左上ゟ(より)】いひけんを
いふぞや
かくうち
そろふて
よもき
かけをのと
めんとり
た口(、、)
白きかたぎ
ながの困(こん)
きうを者の
くに足猿
べし、五きない
こそかくの
ごとく衣食
(いしよく)にともしく
   なり
   たれ
  よも
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『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 右上部分 四ウ(右頁)  五オ 左上部分(左頁)

2020-05-05 | 滝沢馬琴


      『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 右上部分 四ウ(右頁)  五オ 左上部分(左頁)




右上部分 四ウ(右) 
【発端の巻第三】むかしむろ町持ぐんのすその世にやま(、、、)
やせのさとに矢瀬(やせ)文具(ぶんぐ)兵衛、大むらの浅里(ふべぐ)孫といふ
百姓はらからありけり、先祖(せんそ)ハよしあるの郎ふにてやせ大
はらのやらう者也けるに、みだれたる世のならにて子
孫(そん)、そのちをうしなひハよりつひに民間(ミんかん)かつくだり
三四代いぜんのよりたが中人になりざれども
なほむかしのなごりにて、兄ぶんぐ
兵衞あのやせのむらをさを
つとめけり、されバ矢瀬も
大むらも初代(しょだい)ハする
いちはらからにてなかん
づく、大むらハその
ちやく家(か)也けるに
ちかごろそのいへさへ
たりければ文具兵衞
おやのときになん文具兵衞に大むらの
いへをつがせて、やがて大原氏を名のる
そのいへ先祖(せんそ)相博(さらでん)の田むら
三町八たんハすなハち(、)もち義が所
帯(しよたい)としてながく相続(さうぞく)すべしとて、一家(いつけ)は
るい連名(れんめう)の証文(あかしふミ)をぞわたしおきける、
しかれども、文具兵衞ハいまだ分家(ふんけ)以
ざりしに、ちゝ母うちつゞきて倒
まづもつ、且らく中洛外
(らくぐわい)としてはて
かひはばく
なるにより
こゝち

五オ 左上部分
くわぶんの軍ゆくを
あてられていへをつく
なに余力(よりよく)なけれバ兄文具
兵衞と同居(どうきよ)せにはらからむつまじ
かりけれ、これのれどもにつまをめとりてひとつ
かま(、)ぜありながらちとのくぜちもなし
たるがこれにハいまだ子どもあらず、又文具
義ぢづまハ折羽つりとよばれて、こぞにをのこゞ
ふたりまでう、みたりしそのかひ子を残(、、)と名
つけてことしハ三方て二男剋ハこのはや うまれしを武松
(たけまつ)と名つけたり、四ばかりの子どもらをやしなひて死に
あらねども、いぬる、応仁(あうにん)の乱(らん)より生るのみぞ
こハ名のミにてとくにあれまさりけるの つばめハ木すゑに
そつくりあきの者かハ、大うちの、みかきのもとまでかよふかりされ
そのかミいひ尾彦六さゑもんが 「なれやしるみやとも歌べの
夕ひばりあるを見てもふつるゝ人なりハひをうし
なひて(函)内散(りさん)するものをほうりけり
まいて、みやこにほどとほからず、ゐなかハ
いよ/\ふところへはてとゆたかるものとてハ
いづこのもあることなきよにあまた人この両三
ねん、ひそん水(すい)、そんうちつぎのほかにかて
ともしく食(しよく)する者ハあきたらず、きるものも 亦
あたゝかならず、すげにみだれたまひハ、とにもかくにもせんかたなし
このゆゑに文具兵衛来る日,武具蔵と、たんかにするやう人のいへの【↓ 右の下】


剋  (大辞泉)
音]コク(呉)(漢) [訓]かつ
1 (「克」と通用)耐え抜いて打ちかつ。「相剋」
2 (「刻」と通用)きびしい。むごい。「剋薄」
 [補説]「尅」は俗字。




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『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 四ウ 右上部分

2020-05-05 | 滝沢馬琴


      『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 四ウ 右上部分




図  右上部分

上 四ウ(右) 
【発端の巻第三】むかしむろ町持ぐんのすその世にやま(、、、)
やせのさとに矢瀬(やせ)文具(ぶんぐ)兵衞大」むらの浅里(ふべぐ)孫といふ
百姓はらからありけり、先祖(せんそ)ハよしあるの郎ふにてやせ大
はらのやらう者也けるに、みだれたる世のならにて子
孫(そん)、そのちをうしなひハよりつひに民間(ミんかん)かつくだり
三四代いぜんのよりたが中人になりざれども
なほむかしのなごりにて、兄ぶんぐ
兵衞あのやせのむらをさを
つとめけり、されバ矢瀬も
大むらも初代(しょだい)ハする
いちはらからにてなかん
づく、大むらハその
ちやく家(か)也けるに
ちかごろそのいへさへ
たりければ文具兵衞
おやのときになん文具兵衞に大むらの
いへをつがせて、やがて大原氏を名のる
そのいへ先祖(せんそ)相博(さらでん)の田むら
三町八たんハすなハち(、)もち義が所
帯(しよたい)としてながく相続(さうぞく)すべしとて、一家(いつけ)は
るい連名(れんめう)の証文(あかしふミ)をぞわたしおきける、
しかれども、文具兵衞ハいまだ分家(ふんけ)以
ざりしに、ちゝ母うちつゞきて倒
まづもつ、且らく中洛外
(らくぐわい)としてはて
かひはばく
なるにより
こゝち






 

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『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 三ウ 望月五紋次 望月之妻子 沖見 / 四オ 小廝武松 主菅横六

2020-05-04 | 滝沢馬琴
『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 三ウ 望月五紋次 望月之妻子 沖見 / 四オ 篠部之妻子遅馬  篠部黒五郎




三ウ 
  望月五紋次(もちづきごもんじ)
           望月之(もちづきの)
            妻子(つま)
             沖見(おきみ)
人魂(ひとたま)の
左遠(さを)なる
君を止(と)どむとも
襲(かさね)なあだし下(した)の
衣(え)のつま 印 印



四オ
   小廝(こもの)武松
虎(とら)を博(うち)
怨(うらみ)を
復(かへ)す
後(のち)
つひ
 に
名(な)を
あげまきの
今(いま)もたけ
松(まつ)
        主菅(なんとう)
         横六(よこ六)








音読み シ
訓読み こもの
めしつかい
意味 こもの。めしつかい。つかい。雑用をするもの。
~しあう。互いに。


 




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『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 二ウ 八瀬文具兵衛 大原武太郎 / 三オ 篠部之妻子遅馬  篠部黒五郎

2020-05-04 | 滝沢馬琴
『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 二ウ 八瀬文具兵衛 大原武太郎 / 三オ 篠部之妻子遅馬  篠部黒五郎




二ウ 
八瀬(やせ)
  文具兵衛(ぶぐべゑ)
        大原(おおはら)
          武太郎(ぶたろう)

羽(は)ねなくて
輩(と)とで
 あし
  なく
   て
走(はし)る也
 銭(せに)には
  優(まさ)らじ

   神(かミ)も佛(ほとけ)も


三オ
勾津日乃玉乎(まがつひのたまを)
美曽加尓(うづめ 漢字)
 惜(おき)
 氏(と)
玉(たま)
鴛(を)
鴦(し)
還(かへす)玉(たま)者(ハ ママ)
誰玉(たがたま)
印 印
     篠部之妻子(しのべのつま)
        遅馬(おそま)
  篠部黒五郎(くろべくろごろう)






①状態を表す語につけて語調を強める助字。「確乎」「断乎」
②か。や。かな。疑問・反語・仮定・詠嘆の助字。
③に。を。より。場所・時間・目的・比較を示す助字。
「乎」の変形が片仮名の「ヲ」になった。

(【うづめ】 「にすいへんに座る」に似た漢字)埋める、祭り

鴛(を)
鴦(し)
おしどり。カモ科の水鳥。雄を「鴛」、雌を「鴦(鸯)」という
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『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 一ウ 左京兆三好長良 / 二オ 大原武具蔵

2020-05-04 | 滝沢馬琴


 『新編金瓶梅』 滝沢馬琴  一巻 一ウ 左京兆三好長良 / 二オ 大原武具蔵

 
  『新編金瓶梅』一巻 二オ

 
 左図

 二オ
 大原武具蔵(おおはらぶぐざう)

もみち
夜(よ)の
雲(くも)ハ
甑(こしき)

湯気(ゆけ)
   に
似(に)て
ふけて
【ね】る間(ま)の
窓(まど)のうそ月(つき)
印 印
  大原之妻 (おおはらがつま) 折羽(をりは)


甑(こしき)
古代中国を発祥とする米などを蒸すための土器。
需とも。
竹や木などで造られた同目的のものは一般に蒸籠と呼称される。
日本各地の遺跡で発見されており、弥生時代には米を蒸すための調理道具として使われていたと考えられる。







 
 見開き

     『新編金瓶梅』一巻 一ウ
     
  左京兆三好長良(さけいちやうみよしのながよし))    
         八瀬之妻(やせがつま)
             山樹(やまき)

世(よ)の塵(ちり)に
染(そま)るこゝろの
鬼(おに)の留守(るす)に とき
洗(あら)ひせよ 欲(よく)の
革衣(かハきぬ) 印 印
               
京兆 (大辞泉)
 1 「京兆の尹(いん)」に同じ。
 2 左京職(さきょうしき)・右京職(うきょうしき)の唐名。
 現在の中国陝西(せんせい)省西安市付近一帯の称。
左京兆三好長良
 左京職に着く三好長良



 二オ
  大原武具蔵(おおはらぶぐざう)

もみち
夜(よ)の
雲(くも)ハ
甑(こしき)

湯気(ゆけ)
   に
似(に)て
ふけて
【ね】る間(ま)の
窓(まど)のうそ月(つき)
印 印

  大原之妻 (おおはらがつま) 折羽(をりは)

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『新編金瓶梅』一巻 一ウ 左京兆三好長良  八瀬之妻 山樹

2020-05-03 | 滝沢馬琴


 
 右図

     『新編金瓶梅』一巻 一ウ
     
  左京兆三好長良(さけいちやうみよしのながよし))    
         八瀬之妻(やせがつま)
             山樹(やまき)

世(よ)の塵(ちり)に
染(そま)るこゝろの
鬼(おに)の留守(るす)に とき
洗(あら)ひせよ 欲(よく)の
革衣(かハきぬ) 印 印
               



京兆 (大辞泉)
 1 「京兆の尹(いん)」に同じ。
 2 左京職(さきょうしき)・右京職(うきょうしき)の唐名。
 現在の中国陝西(せんせい)省西安市付近一帯の称。
左京兆三好長良
 左京職に着く三好長良


 
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文政十四年辛卯春正月吉日新編 曲亭馬琴自叙 印  向(こう)ハ、明俗(みようと)の、浮世物真似(うきよものまね)いふものかきて

2020-05-02 | 滝沢馬琴


     『新編金瓶梅』一巻 序文 文政十四年辛卯春正月吉日新編 曲亭馬琴自叙 印 
     向(こう)ハ、明俗(みようと)の、浮世物真似(うきよものまね)いふものかきて 云々


向(こう)ハ、明俗(みようと)の、浮世物真似(うきよものまね)いふものかきて、巧(たくミ)なる條理(すち)ハ一箇(ひとつ)もなく、彼(いか)の乱(らん)朝悪(ちやうあく)
俗(ぞく)の情態(じやうたい)をよく写(うつ)せしのミ彼(いかの)書(しよ)舶来(はくらい)せしより以来(このかた)、書名(しよめい)斬ゞ(ゆう/\)此間(このあいだ)に高(たか)
かり、こをもて、雅俗(がぞく)只(たゞ)その書名(しよめい)を知れども、得(ゑ)てよく読(よミ)ものあること稀(まれ)也、見(げ)に彼(かの)
書中(しよちう)にハ方言洒落(ほうげんしやらく)ほのめかしたれどもあるに、且(かつ)通俗(つうぞく)の訳文(やくぶん)なし、彼(かしこ)の俗語(ぞくご)に
疎(うと)きもの、読(よめ)ねば知(しら)ぬを論(さと)し顔(かほ)に、彼(かの)書(しよ)縁(よ)りて戯(たハむ)れに今(いま)是策子(そうし)を著(あらハ)せ
とも敢(あへて)鳳州(そうしう)の頻卑(ひそミ)に做(なら)ハず、この編(へん)発端(ほつたん)八巻(やまき)のごときハ、素(そ)より彼書(かのしよ)になき所(ところ)、
或予(ミなよ)の意匠(ゐせう)に出(いで)たるハ、是(これ)より下(しも)もその猥藝(わいちゆう)の、甚(はなはだ)しきハ、刪(けづり)去(さり)て易(かゆ)るに奨善(しやうぜん)の
話説(ものがたり)を以(もって)し、その取(と)るべきハこれを取(と)り、おもしろからぬ所(ところ)を放下(ほか)して、別(べち)に新(しん)研(しやこうう)うぃ發す
もの也(なり)。この故(ゆゑ)に翻案(ほんあん)筆(ひつ)削(さく)、総(すべ)て傾城水滸伝(けいせいすいこでん)と同(おな)じからず、具眼(ぐげん)の看官(けんぶつ)、知(ち)
音(いん)の諸君子(しよくんし)、甘(あま)し戯(から)しを舐(なめ)とゞろミて、作者(さくしや)の用意(ようゐ)を知(し)ることあらず、亦(また)九三冊(くささう)
子(し)をもて見なことなく、和漢(わかん)その差(しな)あるをおもハん、
 文政十四年辛卯春正月吉日新編 曲亭馬琴自叙 印



條理(すち)
一箇(ひとつ)
彼(いか)(いかの)(かの)(かしこ)
以来(このかた)
斬ゞ(ゆう/\)
策子(そうし 草子、草紙)
鳳州(鳳県(ほう-けん)は中華人民共和国陝西省宝鶏市西南端に位置する県で古代は鳳州と呼ばれていた。 wikipedia)
做(サク サ つく(る) な(す))
八巻(やまき)
刪(「冊」に、りっとう。 けづる。 「改刪(カイサン)」、「刪潤(サンジュン)」、「刪除(サンジョ)」、「刪定(サンテイ)」)
話説(ものがたり)
放下(ほか ほうか)
別(べち)
研(しやこうう)
發(発)
翻案(ほんあん)
看官(けんぶつ)
戯(塩辛い、しおけ、 「甘(あま)し戯(から)し」)
とゞろミて(とゞろミ は、漢字)
九三冊(くささう)子(し) (草双紙 くさそうし))
差(しな)

 
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『新編金瓶梅』合本 文政十四年辛卯春正月吉日新鐫 曲亭馬琴 歌川国安 歌川国貞

2020-05-01 | 滝沢馬琴

 『新編金瓶梅』  文政十四年辛卯春正月吉日新鐫 曲亭馬琴

 「新鐫」の「鐫」は、「セン」1)ほる、える、うがつ、
           2)教える、戒める、さとす
           3)退ける、引き下げる、
 「新鐫」は、上の意味と「新編金瓶梅」を受けて「新編」か。

 新編金瓶梅. 第一巻〜第十巻
 曲亭馬琴 著 ; 歌川国安 画
 曲亭 馬琴, 1767-1848
 歌川 国安, 1794-1832
 歌川 国貞, 1786-1864
 合本
 10冊(合38冊) ; 18cm


 以下は、Wikipedia引用
     ▼
 歌川国安
 歌川 国安(うたがわ くにやす、寛政6年〈1794年〉 - 天保3年7月6日〈1832年8月1日〉)とは、江戸時代後期の浮世絵師。

 初代歌川豊国の門人。俗称は安治郎(一説に安五郎)、一鳳斎と号す。
 本所相生町、のちに深川扇橋に住む。作画期は文化から没年にかけてで、文化5年(1808年)の役者絵に「豊国門人安画」と落款していることから、このころ豊国に入門したといわれており、また当初は豊国と同居していたという。
 役者絵のほか美人画や浮絵、合巻の挿絵、団扇絵、肉筆画を描く。
 一時、画名を西川安信と称したが後に旧名の国安に戻った。
 享年39。
 文政11年(1828年)建立の豊国先生瘞筆之碑によれば、門人に歌川安信、歌川安峰、歌川安清、歌川安重、歌川安常、歌川安春、歌川安秀がいる。
 国安、歌川国丸、歌川国直の3人は豊国門下の三羽烏といわれており、中でも国安がその第一人者であった。


版本挿絵[編集]
『五人揃紋日大寄』 合巻 ※益亭三友作、文化8年(1811年)
『小柳縞阿娜帯止』 合巻 ※喜多川雪麿作、文政5年
『躾方浮世諺』 合巻 ※薫作、文政7年
『傾城水滸伝』 合巻 ※曲亭馬琴作、文政8年(1825年) - 天保4年(1833年)。第二編から第十二編まで国安が挿絵を担当
『春小袖門松模様』 合巻 ※山東京山作、文政8年刊行
『会席料理世界も吉原』 合巻 ※三舛(七代目市川團十郎)作(五柳亭徳升代作)、文政8年
『絵本魁草紙』 読本 ※洒落斎三馬作、文政8年
『浜真砂築地白浪』 合巻 ※三舛作、 文政9年
『面白妙須磨雪平』 合巻 ※東里山人作、文政10年
『四十八手最手鑑』 相撲本 ※烏亭作、文政11年
『喜怒哀楽堪忍袋』 合巻 ※小三馬作、文政12年
『三国妖狐殺生石』 合巻 ※五柳亭徳升作、文政13年(1830年)刊行
『漢楚賽擬選軍談』 合巻 ※曲亭馬琴作、文政14年刊行
『新編金瓶梅』 合巻 ※曲亭馬琴作、文政14年 - 弘化4年(1847年)刊行
『風俗金魚伝』 合巻 ※馬琴作、文政12年 - 天保3年


 歌川 国貞(うたがわ くにさだ、天明6年5月19日[1]〈1786年6月15日〉 - 元治元年12月15日〈1865年1月12日〉)は、江戸時代の浮世絵師。のちの三代目歌川豊国。
 初代歌川豊国の門人。
 本名は角田 庄五郎(すみた しょうごろう)。後に庄蔵、肖造と改める。
 画姓として歌を称す。号は、五渡亭(文化8年から天保末)、香蝶楼(文政10年から嘉永初)、一雄斎(文化9年から)、琴雷舎(文化10年)、北梅戸、富望山人、富望庵、桃樹園、応好、月波楼(文化8年)、喜翁(文久2年)、国貞舎豊国、雛獅豊国、浮世又平、不器用又平などがある。
 面長猪首型の美人画が特徴。存命中と没後で評価が分かれる。
 弘化元年(1844年)の一陽斎豊国襲名後は工房を安定させ大量の作品を出版、作品の数は浮世絵師の中で最も多い。
 その作品数は1万点以上に及ぶと言われる。嘉永6年(1853年)の『江戸寿那古細撰記』には「豊国にかほ(似顔)、国芳むしや(武者)、広重めいしよ(名所)」とある。 云々

『江戸名所百人美女(えどめいしょひゃくにんびじょ)』、大判 100枚揃物
『東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)』、竪中判 56枚揃物
『雙筆五十三次(そうひつごじゅうさんつぎ)』、竪大判 55枚揃物 国貞が人物を、広重が風景を描いた合作
『三代目坂東三津五郎死絵(さんだいめばんどうみつごろうしにえ)』、竪大判 錦絵 国立歴史民俗博物館所蔵
『大当狂言ノ内 梶原源太』大判7枚揃の内 文化11年から文化12年頃
『大当狂言ノ内 八百屋お七』大判7枚揃の内 文化11年から文化12年頃 神奈川県立歴史博物館所蔵
『大当狂言ノ内 菅丞相』大判7枚揃の内 文化11年から文化12年頃 日本浮世絵博物館所蔵
『木下東吉 三代目中村歌右衛門』 文化12年 『祇園祭礼信仰記』より 立命館大学所蔵
『星の霜当世風俗 行灯』 大判10枚揃の内 文政元年‐文政2年頃 静嘉堂文庫所蔵
『星の霜当世風俗 蚊帳』 大判10枚揃の内 文政元年‐文政2年頃 静嘉堂文庫、日本浮世絵博物館所蔵所蔵
『今風化粧鏡 楊枝』 大判10枚揃の内 文政6年頃 静嘉堂文庫所蔵
『揚巻の助六 八代目市川団十郎』大判 文久3年 日本浮世絵博物館所蔵 豊国の落款
『集女八景』大判8枚揃 文政
『当世美人合』 大判 揃物 文政後期から天保前期
『当世美人合 江戸芸者』 大判 日本浮世絵博物館所蔵
『滝夜叉姫 尾上菊次郎 梅花』 大判 文久2年 慶応義塾所蔵 豊国の落款
春画
『春情肉ぶすま(しゅんじょうにくぶすま)』
版本[編集]
『大津土産吃又平名画助刃(おおつみやげどものまたへいめいがのすけだち』、合巻
『新編金瓶梅』 合巻 ※曲亭馬琴作、文政14年 - 弘化4年(1847年)刊行
『偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)』、合巻 柳亭種彦作 文政12年‐天保13年
『正本製(しょうほんじたて)』、合巻 柳亭種彦作 文政12年‐天保2年



 文政 =日本の元号の一つ。
     文化の後、天保の前。
     1818年から1831年までの期間を指す。
     この時代の天皇は仁孝天皇。
 文政
●1803年 (享和3年) ■江戸開府
●1806年 (文化3年) ■芝の大火
●1808年 (文化5年) ■フェートン号事件
文政4年
●1825年 (文政8年) ■異国船打払令
●1828年 (文政11年) ■シーボルト事件
●1829年 (文政12年) ■江戸大火
●1830年 (天保元年) ■伊勢御蔭参り大流行
●1837年 (天保8年) ■大塩平八郎の乱
●1839年 (天保10年) ■蛮社の獄



 

 

 

 

 

 

 

 
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