乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『第76回 正倉院展』奈良国立博物館 /「黄金瑠璃鈿背の十二稜鏡」(南倉70) 2024年秋 

2024-10-28 | 美術・文様・展示物

 

『第76回 正倉院展』奈良国立博物館  2024年秋

 

 土曜日から始まった『第76回 正倉院展』に、行く。

 月曜日で本来は博物館は休みだが、正倉院展の間は月曜も開催されているのか、本日見ることができた。

 

 展示数は年々減っていくような気がする。

 今年においては、ペルシャのガラスボールなどが全くなかったのが、残念。

 

 今年の目玉は、「黄金瑠璃鈿背の十二稜鏡」(南倉70)だと思うのは、私だけだろうか。

 七宝焼きのような鏡飾りであるが、今でも色鮮やかで美しい。

 

 研究者によっては、鏡をかけるために軽量に工夫されている云々と唱えていらっしゃるが、私はそうは思わない。

 鏡は儀式用あるいは祭儀用、飾るようであると思われる。

 

 鏡はかけられていたのではない。

 支えられる日本の手が出た道具に斜めに立てかけられていたと考えるのが、正当だと考える。

 なので普段は飾りが表向き。

 鏡面は使用されるときに表に向けられたと考えるのが、普通だと思う。

 

 取っ手部分に紐をつけて持ち上げるので、軽量に、、、といった専門家のご意見だが、紐のみで持ち上げるといったことは、七宝焼き(ガラス仕立て)の文様の鏡では考えにくい。

 一人、或いは二人で手を添えてていねいにもちあげたと想像するのは、私だけだろうか。

 それほどまでに美しい文様の鏡であった。

 

 下の写真がそれである。

 

 

 月曜とあってか、並ばず入ることができたが、帰るころには長蛇の列であった。

 

 昨年は前期二回、後期二回の合計四回を楽しんだが、この分だと今年は、よくて後一回行く程度かな(笑)

 

 

 

 

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『エドワード・ゴーリーをめぐる旅』展 奈良県立美術館

2024-10-23 | 美術・文様・展示物

 

  『エドワード・ゴーリーをめぐる旅』展 奈良県立美術館

 

 

 奈良県立美術館開催の 『エドワード・ゴーリーをめぐる旅』展に行く。

 

 学生の頃京都丸善で見ていたら観劇したかもしれないと感じた。

 

 今回は見たという簡単な記録だけで、失礼いたします。

 

 

 

展示構成  

第1章 ゴーリーと子供  

第2章 ゴーリーが描く不思議な生き物  

第3章 ゴーリーと舞台芸術  

第4章 ゴーリーの本作り  

第5章 ケープコッドのコミュニティと象     

 

日本作品との関係

第1章 ゴーリーの愛した日本文化 ―源氏物語の世界― 

第2章 ゴーリー作品の中の日本 ―戦後アメリカの日本美術受容と関連して

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陶板名画の庭      京都市左京区下鴨半木町 (京都府立植物園北山門出口東隣)

2024-10-22 | 美術・文様・展示物

 

 陶板名画の庭     

京都市左京区下鴨半木町 (京都府立植物園北山門出口東隣)

 

  陶板名画の庭に行く。

 庭の構造が少し洒落ているなと思っていたが、後で調べると、安藤忠雄氏の件得だという。

 青空をも取り入れた斬新な塀に、モネの“睡蓮”や“最後の晩餐”、“鳥獣戯画”など、巨大な陶板アートも含む陶板の名画が掲げられている。

 わたくしが訪れた日は快晴であったが、天候や季節が変わると、また別の顔を見せてくれるに違いないと感じた。

 

 京都市営地下鉄烏丸線 北山駅より徒歩1分

 最寄りバス停は「北山駅前」バス停 徒歩1分  

 〒606-0823 京都市左京区下鴨半木町 (京都府立植物園北山門出口東隣)

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芭蕉翁記念館で、芭蕉真筆の『月見の献立』(伊賀市蔵)を見る

2024-10-19 | 美術・文様・展示物

 

 芭蕉翁記念館で、芭蕉真筆の『月見の献立』(伊賀市蔵)を見る

 

 先日の事。

 伊賀上野城に行った際、芭蕉翁記念館を見る。

 初公開の芭蕉の手紙や奥の細道の写し(江戸時代)など、興味深いもおのが展示されていたが、中でも目を引いたのが、芭蕉真筆の『月見の献立』

 真筆であり、竹の絵さえ見事であり、月見といった祝いの席にふさわしい水墨画である。

 最近私は水墨画を始めたので、食い入って見つめていた。

 

 字は見事。

 画も見事。

 書き加えるならば、水墨画に文字を入れるのは、一説によれば文人だけともいわれている。

 

『月見の献立』は献立が味わい深く描かれているだけではなく、右横には、実際に和紙などで献立を再現して展示されていた。

 芭蕉翁記念館の子気味の良いしゃれた展示に、思わず感心した。

 

 芭蕉の文字は美しく、読みやすい。

 思えば古典画好きな私だが、芭蕉についてはよく知らないことに気づく。

 今後の課題の一つだとほくそえむ。

  写真は、頂戴したパンフレットより写す

 

 

公益財団法人 芭蕉翁顕彰会

〒518-0873

三重県伊賀市上野丸之内117-13

(上野公園内 芭蕉翁記念館内)

TEL:0595-21-4081

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東大寺 法華堂と、東大寺ミュージアムに行く。

2024-10-08 | 美術・文様・展示物

東大寺 法華堂と、東大寺ミュージアムに行く。

 

 

 東大寺 法華堂とミュージアムに行く。

 法華堂は外国の方が多く、畳の間に座ってゆっくりとくつろいでおられた。

 私は半時間ほど、ぼんやりと仏像を眺めていた。

 

 東大寺ミュージアムでは日光月光菩薩にご挨拶する。

 ミュージアムでは、只今閻魔大王や泰山府君が特別展示されている。

 

 

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京都府立植物園の銅像

2024-09-22 | 美術・文様・展示物

京都府立植物園の銅像

 

 この他にも、京都府立植物園には銅像が多くあった。

 

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 なら仏像館(奈良国立博物館側) 時間も自分にとって大切なひと時

2024-09-15 | 美術・文様・展示物

 

なら仏像館(奈良国立博物館側) 時間も自分にとって大切なひと時

 

 待ち時間があったので、なら仏像館に行く。

 重厚な仏像が立ち並ぶが、今一つ意味合いが分かりにくいので次回に訪れた時にはなら仏像館の展示作品のガイドブックを購入し、それに元図いてみていこうと思った。

 最近、仏像を見たり、お話を聞く機会が多い。

 こういった時間も自分にとって大切なひと時だと感じている。

 

 

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奈良県立美術館「江戸時代のきもの」 1 【特別陳列】日本の伝統文化を知る 2024

2024-08-21 | 美術・文様・展示物

   奈良県立美術館「江戸時代のきもの」 1 【特別陳列】日本の伝統文化を知る 2024



奈良県立美術館「江戸時代のきもの」【特別陳列】日本の伝統文化を知る 開催  R6.7.13㈯~8.25㈰



 奈良県立美術館「江戸時代のきもの」を見る。

 私は生まれ育ちが京都だったので、湯のしだの、のり置きだの、白抜きだのといった馴染みの言葉が多く説明書きされていた。

 
 面白く感じたのが、染色のにも。
 この文様の着物が、確か二枚あったと思うが、焼き物や刀の鞘ほどの派手さはない。
 染色にも魚々子文様があったのかと、(魚々子だけに)目からうろこ。

 
 ろ(夏用)の着物が思いのほか多く展示されていた。


 文学作品や歌舞伎で見る着物が多く、うっとりとした。


 武家と公家など身分によって違う着物が展示されていた。
 この展示企画は思っているよりも面白く感じた。

 
『職人歌合図屏風』(江戸時代)が展示されていたが、また機会があれば次回に記録したい。

 

 
 桜下二美人図
 石黒洞秀
 江戸時代

 
 打掛と間着




 御殿女中図
 歌川豊国 作
 江戸時代
 
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法華堂をお参りし、仏像を眺め、東大寺ミュージアムに行く。   『証菩堤院地蔵縁起』

2024-08-10 | 美術・文様・展示物



   法華堂をお参りし、仏像を眺め、東大寺ミュージアムに行く。   『証菩堤院地蔵縁起』


 奈良東大寺の法華堂をお参りをする。

 ここのお堂は、好きだ。

 ずいぶん長い間ゆっくりしていいたが、法華堂をお参りすると、東大寺ミュージアムに行き、日光・月光菩薩様に会いたくなる私がいる。

 東大寺ミュージアムの日光・月光菩薩のお二人は、元は法華堂に安置されていたと云う。

 
 
 月光菩薩の穏やかなお顔立ちは、亡中村藤十郎丈のお舞台での表情を思い出させるというのは、失礼なのだろうか。

 私は藤十郎丈の演技も、片岡仁左衛門丈や故中村芝翫丈と並んで好きな役者さんだったので、月光菩薩様にお会いするのが楽しみなのである。

 
 
 7月半ばから8月末にかけて、東大寺ミュージアムでは『東大寺の地蔵菩薩』を特別展示されている。

 その中で私が興味深く感じたものは、『証菩堤院地蔵縁起』

『証菩堤院地蔵縁起』はわかりやすく活字に直されていたが、その言い回しが非常にうまい。

 ああ!このように書き起こし意味を取れるとよいなと、参考になった。

『証菩堤院地蔵縁起』は興味深い内容だったので、次は自分で文字を起こしたいと感じた。

 この展示物は、8月30日まで

 さぁ!急げ!、、、と、自分を奮い立たせる也。

 


 
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展示 『文楽で学ぶ なまずと西遊記』  大阪国立劇場

2024-08-06 | 美術・文様・展示物
 

 展示 『文楽で学ぶ なまずと西遊記』  大阪国立劇場



 7月20日~9月23日
 午前10時~午後6時
 入場無料(劇場を利用されない方もご利用いただけます)



 大阪国立劇場の一角に展示されている『文楽で学ぶ なまずと西遊記』を見た。

 なまずというだけあって、圀吉の展示物などもあった。


 上の展示物一覧表は、2枚のうちの1枚

 展示物は、写真の二倍。


 また、文楽劇場ということもあり、文楽に関する展示物も多い。


 加えて、今年は近松門左衛門生誕400年ということもあり、近松関係の資料も多い。


 こういった展示があるとは知らず、鑑賞時間を考えていなかったのが口惜しい。

 近々大阪国立博物館には行く機会があるので、その折にゆっくり楽しみたいと思う。
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奈良国立博物館  わくわくびじゅつギャラリー フシギ!日本の神さまのびじゅつ  2024年夏

2024-07-22 | 美術・文様・展示物

 奈良国立博物館  わくわくびじゅつギャラリー フシギ!日本の神さまのびじゅつ    
 令和6年(2024)7月20日 (土)~令和6年(2024)9月1日 (日)


 奈良国立博物館では9月に朔日まで、特別展・特別陳列 特別陳列 泉屋博古館の名宝 ―住友春翠の愛でた祈りの造形―と同時開催で、 わくわくびじゅつギャラリー フシギ!日本の神さまのびじゅつ  というテーマで展示を開催されている。

 子どもの夏休みに合わせて、これを機に美術に慣れ親しんでもらうという試みらしい。



 会場では小さいが立派な冊子と鉛筆が手渡される。

 そこには【神様が載っている動物はなんだろう?】といった風の質問が7問、スタンプが3個、表紙の最後には白紙となっている。

 会場を進む途中に、子供や大人は、白紙の厚紙に絵を描く。

 また会場の最後の部屋には色鉛筆などが用意されている。

 その色鉛筆で、厚紙に書いた神様に色を塗ることができる。

 完成した絵は、壁に造られた色画用紙の額にはめ込み、自分の絵を完成させることができる。

 いわゆる、自分の絵が飾られた博物館である。


 また最後の部屋には色鉛筆だけではなく、ノリやハサミや色画用紙が用意され、各自思い思いの面を作ることができる。

 ボランティアというよりも制服を着ていらっしゃった係員は、重厚な子供の作品を見てにこやかに連発するのが、次の言葉。

「かわいい~~。かわいくできましたねぇ~~」

 どの子にも、この子にも
「かわいいですねぇ~~」

 いやいや、いかんだろう。重厚な作品に対してはここは具体的に、誠意ある言葉で投げかけるべきであろう。

 何でもかんでも
「かわいい」
で済ますことのできる歳はとっくに折り返しておられる係員なのだから、、、、
、、、と、どこぞの誰かが辛口の言葉を投げかけていらっしゃった。、、、ですか?



 奈良国立博物館  しかしは修復の仕方が特殊なせいか、オリジナルには見えず、何なら復元品にさえ見える輪郭と色彩のはっきりしたものが多かった。

 また、子どもに美術に慣れ親しんもらう目的のため、説明さえ最小限に抑えてあった。

 
 わくわくびじゅつギャラリー フシギ!日本の神さまのびじゅつには絵巻物が多く展示されていた。

 例えば、次のような作品である。


    『八幡縁起絵巻』七巻
    『長谷寺縁起絵巻』中巻
       これは出光所蔵の絵巻物とはまた違う絵であった。
    『東大寺大仏縁起』中巻、下巻
    『天神縁起絵巻』中巻

 

 絵巻物が多く展示されていたが、左から右に見ていく大人子どもが多く、やじるしなどでお互なってあげればいいのになぁと思うが、これは絵巻物が展示されている場合展示感情の都合で毎回感じていることの一つである。


 大人も子供も屈託なく楽しめる わくわくびじゅつギャラリー フシギ!日本の神さまのびじゅつ は概ね成功ではないかと感じた。

 子どもの頃のこういった楽しい体験は、大人になっても続くことがある。

 現にわたくしも、小学生の頃に京都国立博物館に学校から二度連れていただく機会があり、博物館も好きになった。

 こういった機械はどんどん増やすが良いと思う。
 





 


特別展・特別陳列 特別陳列 泉屋博古館の名宝 ―住友春翠の愛でた祈りの造形― 令和6年(2024)7月20日 (土)~令和6年(2024)9月1日 (日) 東新館 詳細を見る 鴟鴞尊 (京都・泉屋博古館)

わくわくびじゅつギャラリー フシギ!日本の神さまのびじゅつ 令和6年(2024)7月20日 (土)~令和6年(2024)9月1日 (日
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奈良国立博物館 特別陳列 泉屋博古館の名宝  ―住友春翠の愛でた祈りの造形―       Jakub Jozef

2024-07-21 | 美術・文様・展示物


 奈良国立博物館 特別陳列 泉屋博古館の名宝  ―住友春翠の愛でた祈りの造形―



STABAT MATER RV621 I Vivaldi I Jakub Jozef Orlinski & Capelli Cracoviensis (HD) #baroquemusic






 奈良国立博物館 特別陳列 泉屋博古館の名宝を楽しむ。

 数にすればそれほど多くはなかったが、仏教絵画や文様の面白い中国古代青銅器や翁面が展示され、面白く拝見させていただいた。

 十六羅漢は前期と後期に分け、それぞれ八軸ずつ展示される。

 多少不思議であったのは、の中に絵巻物や和歌や古書が見当たらなかったこと。

 絵巻物などの好きな私は多少期待していたのだが、残念だった。

 最も、今回は泉屋博古館の名宝の方ではなく二部仕立てのもう一方の特別展寺で多くの絵巻物が展示されていた。

 おそらく前期は後一回、後期は二回程度は足を運ぶかもしれないが、空海展が素晴らしく充実していたので、物足りなさは否めない。

 いやいや、もっとポジティブに考え、楽しんでいこうと思う。


 

特別陳列
泉屋博古館の名宝
―住友春翠の愛でた祈りの造形―
 泉屋博古館は、住す家第15代住友吉左衞門友純と(雅号:春翠、1864~1926)のコレクションをはじめとした美術品の保管、研究、公開をおこなう美術館です。
 3500件に及ぶ収蔵品は、中国古代青銅器、中国・日本書画、西洋絵画、近代陶磁器、茶道具、文房具、能面・能装束など幅広い領域にわたり、春翠が別荘をかまえた京都・鹿ヶが谷、そして東京・六本木でも公開されています。


 銅山開発と銅製錬事業を柱とする家業を継いだ春翠は、中国古代青銅器のコレクターとしても世界的に知られました。

 それらの青銅器は、祭さい祀し用具としての体系性をそなえた、質・量ともに第一級のコレクションです。

 この世界有数の青銅器コレクションの中から優品を選りすぐり、春翠の収集の軌跡に沿ってご紹介します。

 また、金銅仏をはじめとする仏像、舎利り容器や仏具などの仏教工芸、高麗時代の基準作を含む仏画なども、春翠の古文化への深い造詣を示すものです。


 春翠の多彩な収集品を中心に、住友コレクションの仏教美術を広くご紹介します。


 本展は、実業に携わりながら芸術文化をこよなく愛した住友春翠のまなざしをたどる展覧会です。

 (以上、奈良国立博物館公式HPより)





 梅田の壁画
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国立博物館 なら仏像館を楽しむ。

2024-07-21 | 美術・文様・展示物


 国立博物館 なら仏像館を楽しむ。





 二、三か月間が空いていたが、久々になら仏像館に行く。

 何度か見ているはずなのに、またもや新鮮な気持ちで仏像とお話ができた。

 この暑い夏微意に、昨日の興福寺の宝物殿に続いて、連日仏像を見るというぜいたくな時間を持つことができて、良かった、、、

 仏像が夏の暑さも何のその、である。

 ある種 能楽堂のような異空間に入り込むことが好きな私は、仏像も自分なりに好きなんだと改めて感じた。



 奈良博の公式HPによれば、なら仏像館について次のように書かれている。

 なら仏像館は、飛鳥時代から鎌倉時代にいたる日本の仏像を中心に、国宝、重要文化財を含む常時100体近くの仏像を展示する、国内の博物館では、もっとも充実した仏像の展示施設です。

渡り廊下でつながれた青銅器館には、中国古代の青銅器(坂本コレクション)を展示しています。



 講演の待ち時間を利用して足早に見た仏像であったが、心は落ち着く。

 もう少しこういった時間を増やしたいと思う。


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徳川美術館展  尾張徳川家の至宝  国宝で日本最古の源氏物語の公開は、一期で詞書一つ、図一つのみ

2024-06-24 | 美術・文様・展示物
徳川美術館展  尾張徳川家の至宝  国宝で日本最古の源氏物語の公開は、一期で詞書一つ、図一つのみ



 
『源氏物語』「桐壺」一冊 紫式部著 三条西家旧蔵 三条西実枝(写) 早稲田大学図書館(早稲田大学デジタルライブラリーを記録した時のこと。

 あべのハルカス美術館の『徳川美術館展  尾張徳川家の至宝』はいかないと書いていたが、その後行きたくなったので、楽しむことにした。

 会場内は徳川の調度品が多く展示され、お目当ての絵巻物や六歌仙はごくわずか。

 業平や貫之に気をよくしていた。

 
 さぁ、ここからが本番、、、と思いきや、絵巻物は一軸。

 しかも、詞書一つ、図一つ。
 
 いわゆる一場面のみ。

 国宝で日本最古の源氏物語ということはわかるが、出し惜しみにもほどがある。

 そして、後三部屋の展開は欲しいボリュームだったが、国宝の絵巻物を後に、出口。

 あっけなく、展示物は終わった。

 まぁ、こういう展示だと分かっただけでも良かったとほくそえむ。


 徳川美術館は訪れたことはあるが、その時は『源氏絵巻』は展示されてなかった。

 資料室があり、中には貴重な資料も見ることができ、なかなか興味深い徳川美術館であったことを思い出す。









April 27, 2024 (Saturday) to June 23, 2024 (Sunday) ※会期中、展示替えがあります。

展覧会概要

 徳川家康の九男・義直(1600~50)によって創始された尾張徳川家は、名古屋城を居城とした大大名で、紀伊徳川家・水戸徳川家とともに御三家の一つに数えられていました。
 徳川美術館は、その尾張徳川家に伝えられた大名道具を有しており、その所蔵品は家康の遺品「駿府御分物」をはじめ、歴代当主や夫人たちの遺愛品など一万件余りにのぼります。
 本展では、数ある名品の中から、甲冑や刀剣など武具のほか、茶道具や香道具、能道具、婚礼調度、書画などを通して、尾張徳川家の歴史と華やかな大名文化をご紹介します。 現存最古の源氏絵である国宝「源氏物語絵巻」と、三代将軍家光の長女・千代姫が尾張徳川家に嫁ぐ際に持参した国宝「初音の調度」という、同館コレクションの精華というべき存在であり、日本を代表する名品も特別出品されます。
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東大寺ミュージアム 特集展示「戒壇院の夏安居 Ⅱ」  日光月光菩薩

2024-06-13 | 美術・文様・展示物
 東大寺ミュージアム 特集展示「戒壇院の夏安居 Ⅱ」   日光月光菩薩

 

 東大寺ミュージアム 特集展示「戒壇院の夏安居 Ⅱ」を楽しむ。

 しばらく行かなかったので、特集展示「戒壇院の夏安居 Ⅱ」に代わってからは、初めての鑑賞。

 また、日光月光菩薩様にお会いしたのも久しぶりのこととなる。

 つまらない話だが、月光菩薩様のお顔は、亡くなられた歌舞伎役者の二代目 坂田藤十郎丈にどころなく似ておられる。

 藤十郎丈の面影を求めて月光菩薩様に時々会いに行くものの、もう、あのお舞台を見ることはできないと思うと、寂しい気がする。

 東大寺ミュージアムにおられる日光月光菩薩様は元は東大寺の法華堂にいらっしゃったろ云う。
 
 現在でも重厚な異空間である法華堂の中に、日光月光菩薩様たちがいらっしゃった姿やお堂の様子を想像すると、月並みな詞だが、こことはときめく。

 久しぶりにお会いし日光月光菩薩様にわたくしの心はずいぶんと落ち着いたので、また火を改めて訪れたいと感じた。

 

 
 

 以下は東大寺ミュージアム公式HPより
    ▼

特集展示「戒壇院の夏安居 Ⅱ」

令和6年5月16日(木)~7月17日(水)    

 夏安居は僧侶たちが夏の一定期間、一箇所に集住し研鑽しあう仏教の習慣です。
 
 中世の東大寺戒壇院においても夏安居が営まれていました。


 昨年の夏に安居の始まりの儀式である「結夏」儀礼に注目した特集を開催しましたが、今年は第2弾として安居の最終日に行われる自省の場である「自恣」をご紹介します。

 旧暦4月から7月にわたる研鑽期間を終えるにあたり、僧侶たちは自らの行いを振り返り、今後の修行の決意を新たにしました。

 夏が始まるこれからの季節に、僧侶たちの反省会の儀式をご紹介いたします。     



〈主な展示品〉

重文 四分律刪繁補闕行事鈔 巻上四(泉涌寺版) 鎌倉時代・建長4年(1251)〔東大寺聖教のうち)

重文 東大寺要録 巻第九 雑事章のうち東大寺授戒方軌  室町時代(15世紀) 重文 銅水瓶       鎌倉時代・嘉元3年(1301)

重文 布薩盥     室町時代・応永34年(1427)  
   手巾掛     江戸時代(17~19世紀) 国宝   
   戒壇院勧進帳  室町時代・享徳元年(1452)          
   羅雲講式    室町時代・享徳元年(1452)    
   羅雲尊者像   室町時代・文安3年(1446)
   県指定 菜桶  室町時代・応永2年(1395)
   県指定 汁桶  室町時代・応永2年(1395)  

〈関連展示〉
重文 羯磨      奈良時代(8世紀) 重文 
   弥沙塞羯磨本  奈良時代(8世紀)
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