(写真はイランです)
記録だけ 2008年度 19冊目
『シルクロード航海記』
著者 鈴木 肇
発行所 筑摩書房
1988年11月24日 第1版
226ページ 980円+税
二月二十七日、四冊目は『シルクロード航海記』。
この本、中学生からと記されている本を、恥ずかしげもなく読む。
砂漠で迷子の話など、当事者は真剣。
総合的に考え、結構面白い。
二日続きで図書館に行き、借りるだけ借りると足早に家に持ち帰る。
パン材料をセット。
頃合を見て、あらかじめ硬めにゆでた黒豆をパンに混ぜる。
黄な粉黒豆パンの出来上がりを待ちつつ、本を読む。
ホームベーカリーの鼓動以外は静かな空間。
『シルクロード航海記』を読む進めるうちに、突然笑いの渦がこみ上げてくる。
爆笑。
本には次のように書かれていた。
「これは、全部しごきだしたらダメなんだ。腸の中のエキスを少々残しておかないと、特性スープの味がしない」
と、料理のコツを説明していたからです。腸の中のエキスなんて、いい言葉を使っていましたが、それは‘糞’のもとです。それが天下一品のスープになる、といわれても、ちょっと、てがでません。・・・・・・。
文脈にそってすんなり読むと、普通の文章なのですが、京都のラーメン店で『天下一品』は有名。
このラーメンはとんこつベースですが、ダシが濃厚でおまけにとろとろ。スープを売りにしているラーメン。
事実私も天下一品には学生時代は非常にお世話になった。
よって、わざと取り違えて読むと、笑いは止まらない。
一人受け笑い状態。
同時に、
『天下一品って、固有名詞じゃありませんから・・・。』
(とどのつまり、「何がおもしろいねん・・・。」)
と、ハイテンションの自分を叱る。
おまけに豚の足の爪にはさまったうんち云々で天下一品のスープ・・・という話は、高校で読んだ 開高健の『てびち』の話にもあった。
なんとなく親しみ深く、緊張が緩和されてしまったようだ。
今回お下品お下劣に徹しましたことを、深くお詫び申し上げます。
どんとはらい。