弥生杉は、推定樹齢3000年、高さ26メートル、幹の周囲が約8メートルの巨木で、白谷雲水峡の入り口から最も近い場所にある屋久杉です。

8月31日、屋久島観光協会の理事で、町公認ガイドの渡邊太郎さんらが被害調査をしていて、弥生杉が倒れているのを確認しました。

強風で倒れたとみられます。

渡邊さんによると弥生杉は根元から1.5メートルを残して倒れていたということです。

KTSの取材に渡邊さんは「非常に近い存在で寂しい気持ち」と話しました。

9月3日、屋久島を上空から見ると、複数箇所で土砂崩れが起きていました。

さらに、流れ出た土砂が道路をふさいでいる場所も確認できました。

屋久島町によりますと、白谷雲水峡や縄文杉、宮之浦岳の登山口に通じる道路が路肩の決壊や倒木などで現在、通行止めとなっています。

鹿児島地方気象台によりますと、台風10号の接近に伴い屋久島では8月28日、午後8時過ぎに46.8メートルの最大瞬間風速が観測されています。