乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

東本願寺 『教行信証』親鸞筆 坂東本 影印本   2023年2月

2023-02-22 | 古典全般(奈良〜江戸時代)

 

 

東本願寺 『教行信証』親鸞筆 坂東本 影印本

 

 

『教行信証』(きょうぎょうしんしょ)とは  

(日本大百科全書(ニッポニカ) [石田瑞麿] 『『日本思想大系11 親鸞』(1971・岩波書店)』▽『石田瑞麿著『注訳親鸞全集 教行信証』上下(1976、79・春秋社)』)

 

 鎌倉初期の仏教書

 親鸞(しんらん)の著。

 1224年(元仁1)成立とする説など多くの説があるが、弟子尊蓮(そんれん)の書写をいちおうのめどとすれば、1247年(宝治1)にはできあがっていたとみられる。

 この書は、教、行、信、証、真仏土(しんぶつど)、化身土(けしんど)の6巻からなる。

  1 初めに総序を置いて阿弥陀仏(あみだぶつ)の絶対他力を論じる。

  2 信巻にも序を設けて信の重要性を示す。

  3 最後の結びに後序を記して法然(ほうねん)(源空)門下の罪科に処せられたことや、師法然より受けた恩恕(おんじょ)などに触れている。

 彼はこの書においてまず浄土(じょうど)に往生(おうじょう)する往相(おうそう)も、浄土よりこの土に帰って世の人に救いを与える還相(げんそう)も、ともに仏の本願力の回向(えこう)によると断じた。

 したがって、教えも念仏も信心も悟りもすべて仏よりの回向によることを経典や論疏(ろんしょ)などに証拠を求めて論証している。

 とくに疑心の混じらない真実の信心によって、これを浄土往来の正因(しょういん)とした。

 ついで、さとりの果(か)としての真実の仏とその浄土を説明し、さらに、これに真、化があるとして、その化身土にも仏の救いがあることを示した。

 この書は親鸞鏤骨(るこつ)の書で、親鸞の宗教の骨髄であるから、浄土真宗においては立教開宗の書とされるのも当然である。

   [石田瑞麿] 『『日本思想大系11 親鸞』(1971・岩波書店)』▽『石田瑞麿著『注訳親鸞全集 教行信証』上下(1976、79・春秋社)』

 

国宝-書跡典籍|教行信証(坂東本)親鸞筆[東本願寺/京都]  

 国宝

 東本願寺では、年四回、教行信証(坂東本)親鸞筆[東本願寺/京都]が公開される。

 

 

 

今回展示されていたのは、

 東本願寺 『教行信証』坂東本 影印本

 

 

 みなさま

 お越しくださいまして、ありがとうございます。

 お健やかな一日をお過ごしください^^

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徒然草【 [京都] : 高橋清兵衛, 万治2[1659]、 [京都] : 高橋清兵衛, 万治2[1659]、 静喜堂文庫蔵 正轍筆】

2023-02-11 | 古典全般(奈良〜江戸時代)

 

 

  徒然草 

 

 

 つれつれ草 吉田兼好著 1282-1350

 [京都] : 高橋清兵衛, 万治2[1659]

 2冊 ; 26.8×19.3cm
 
 印記:村井氏蔵書,九曜文庫

 村井順,中野幸一旧蔵

 早稲田大学図書館 (Waseda University Library)

 

 

 烏丸光廣本徒然草 東京大学国語研究室所蔵

(元は阿波国文庫が所蔵されていたか、、)

 岩波古典文学大系「方丈記 徒然草」より引用

 

 

 静喜堂文庫蔵 正轍筆

 笠間書院刊「徒然草」吉田幸一、大西善明 編

 

 

 みなさま見ていただきありがとうございます。

 どれも、文字が美しいです^^

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『二十四孝』 4  Waseda University Library 公開 『二十四孝』(二種) 『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂

2022-07-01 | 古典全般(奈良〜江戸時代)

 

『二十四孝』 4  Waseda University Library 公開 『二十四孝』(二種) 『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂

 

 

 

Waseda University Library 公開

https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko31/bunko31_e0965/bunko31_e0965.html

請求記号:文庫31_e0965 30カット

文庫31 E0965 タイトル

釈氏 二十四孝 / 日峯 [撰] shakushi nijūshikō

作者 元政, 1623-1668 gensei

 銅駝坊(京都) : 平楽寺村上勘兵衛,

寛文10[1670]

早稲田大学図書館所蔵

 

 

Waseda University Library 公開

https://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/bunko31/bunko31_e1800/bunko31_e1800.html

請求記号:文庫31_e1800 15カット

文庫31 E1800

二十四孝絵抄 nijūshikō eshō

 

 

 

 

 

  • 至文堂 (2003/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 426ページ

 

 明治大学公開文化講座 27 『声なきことば・文字なきことば』 風間書房 2008年

 明治大学公開文化講座 XIV『文化における「異」と「同」』 風間書房

 明治大学公開文化講座 XⅦ  『歴史の中の民衆文化』

『明治大学公開文化講座 31孤立と社会』櫻井泰 長谷川澄男 河合正弘 上西紀夫   平成24年 風間書房

『言語的な、余りに言語的な―現代社会とことば』3,3★/5  (明治大学公開文化講座) 新書 – 2004年 明治大学人文科学研究所、 明大人文科学研究所 風間書房

『人はなぜたびに出るのか』30 4,6★/5  (明治大学公開文化講座) 新書 – 2007年 明治大学人文科学研究所、 明大人文科学研究所 風間書房

 

『廓庵 十牛図 騎牛帰家』  『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』 (明治大学人文科学研究所叢書)  至文堂ハードカバー より

『廓庵 十牛図 入鄽垂手(にってんすいしゅ)』   『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂ハードカバー より

『もくれんのさうし』とは   『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』第四章一 至文堂 より

『もくれんのさうし』『目連尊者地獄めぐり』『謡曲 目連』『目連の讃』他  『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』

『二十四孝』 1  『二十四孝』と話の内容(24話) 『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂

『二十四孝』 2  『二十四孝』とは (日本大百科全書)(世界大百科事典 第二版)『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂

『二十四孝』 3   浄瑠璃、歌舞伎『本朝廿四考』とは 『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂

『二十四孝』 4  Waseda University Library 公開 『二十四孝』(二種) 『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂

 

 

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『もくれんのさうし』『目連尊者地獄めぐり』『謡曲 目連』『目連の讃』他  『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』

2022-06-29 | 古典全般(奈良〜江戸時代)

 

 

 

 

 

 

  『もくれんのさうし』『目連尊者地獄めぐり』『謡曲 目連』『目連の讃』他  『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂

 

 

『もくれんのさうし』

 さて、目連、「わが母を見せ給へ」とありしかば、湯の中より亀甲の紋ある亀を一つ取り出して参らするに、尊者「これは何ぞ」と宣へば、「これこそ尊者の母にて御座しませ、、、」、、、

 『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』 (明治大学人文科学研究所叢書)写す。

 

『もくれんのさうし』(「目連の草子」)  世界大百科事典 第2版より

 室町時代の短編物語。

 甘露飯王(かんろぼんおう)の太子の目連は,15歳で受戒して僧となるが母を失う。

 37歳の3月25日,死んで冥途に遍歴し,黒縄地獄の亡母と対面。

 母は目連に財を与えようとした慳貪(けんどん)の罪で餓鬼に堕し,さらに出家した目連のために大阿羅漢の死を願って地獄に堕していた。

 4月1日に蘇生した目連は写経供養して母の苦を救い,7月15日に盂蘭盆会(うらぼんえ)を行った。

 盂蘭盆の起源説話であるが,《盂蘭盆経》や中国の所伝,あるいは《三国伝記》や後代の《目連記》の所伝とは異なる。

 

『もくれんのさうし』は岩波新古典文学の『室町物語集 上 下』に載っているかと思い、調べてみたが、生憎載ってなかった。

 

『目連尊者地獄めぐり』

  八面は釜の縁座に飛び上がり、蓋打ち開けて、釜中を打ち回し打ち回し、黒焦の母上に金棒に担ぎ上げ、「これが御母なるぞ。対面いたせ」と申しける。、、、、、

 『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』 (明治大学人文科学研究所叢書)写す。

 

  https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/899781  

 

『謡曲 目連』

 

  『謡曲 目連』

悪鬼---燃え上がる炎に飛び入ると見えしが、燃え焦れたる人の形を鉾の先に刺し貫いて「これこそ母よ」と差し上げたり、、、、、

  『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』 (明治大学人文科学研究所叢書)写す。

 

 上を読んで、『道成寺縁起絵巻』のラストの絵を思い浮かべたが、『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』でも、『道成寺縁起絵巻』のコミカルな絵や『道成寺縁起絵巻』の内容について記されていた。

『道成寺縁起絵巻』は絵巻物集でも読んだことがあるが、国立京都博物館の確か常設展でも楽しんだことがある。

 

『謡曲 目連』は『謡曲百番集』『続謡曲百番集』には、載ってない。

『謡曲 目連』は比較的新しい曲と言われているようである。

 私は『謡曲 目連』は見たことも聞いたことも読んだこともない。

 

『目連の讃』

 三尺三寸の剣を持ち、剣の先へと差し上げて、「これがな目連尊者」と。目連この由御覧じて、「尊者の代りとて、我をば地獄に堕としてたび給へ」。

  『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』 (明治大学人文科学研究所叢書)写す。

 

 

 『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』 (明治大学人文科学研究所叢書)  至文堂ハードカバー より

  

  • 至文堂 (2003/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 426ページ

 

 明治大学公開文化講座 27 『声なきことば・文字なきことば』 風間書房 2008年

 明治大学公開文化講座 XIV『文化における「異」と「同」』 風間書房

 明治大学公開文化講座 XⅦ  『歴史の中の民衆文化』

『明治大学公開文化講座 31孤立と社会』櫻井泰 長谷川澄男 河合正弘 上西紀夫   平成24年 風間書房

『言語的な、余りに言語的な―現代社会とことば』3,3★/5  (明治大学公開文化講座) 新書 – 2004年 明治大学人文科学研究所、 明大人文科学研究所 風間書房

『人はなぜたびに出るのか』30 4,6★/5  (明治大学公開文化講座) 新書 – 2007年 明治大学人文科学研究所、 明大人文科学研究所 風間書房

 

『廓庵 十牛図 騎牛帰家』  『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』 (明治大学人文科学研究所叢書)  至文堂ハードカバー より

『廓庵 十牛図 入鄽垂手(にってんすいしゅ)』   『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』至文堂ハードカバー より

『もくれんのさうし』とは   『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』第四章一 至文堂 より

『もくれんのさうし』『目連尊者地獄めぐり』『謡曲 目連』『目連の讃』他  『生と死の図像学―アジアにおける生と死のコスモロジー』

 
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『当世江戸百化物 序』   馬場文耕  新日本古典文学大系97

2020-09-25 | 古典全般(奈良〜江戸時代)

 

『当世江戸百化物』

 

 

新日本古典文学大系97

馬場文耕(1718~1758)江戸中期

 

 

当世江戸百化物 序

 

世の中に化粧のものといふは、おのれの姿を異形にして、能く世と交わざる者、又は爰にあるかとすれば彼処へうつり、昼は見えねど夜顕われ出るの類、人にしてひとを化かすものをとりあつめて数は百にはたらねども、題号として爰に記す酒己(のみ)。

  宝暦八年寅初秋   葛飾之隠士

             馬場文耕 之

 

 (  新日本古典文学大系97『当世江戸百化物』序を写す。)

 

酒己(のみ)

 実はさんずいへんではなく、しんにょうの漢字が使われている。

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馬場文耕(1718~1758)江戸中期 『近世江都著聞集』『当世江戸百化物』作者

2020-09-25 | 古典全般(奈良〜江戸時代)

 

 

馬場文耕(1718~1758)江戸中期

 

馬場文耕  (『当世江戸百化物』新日本古典文学大系97)

『当世江戸百化物』作者

 江戸中期の講釈師。伊予の人。

 本姓、中井。通称、文右衛門。

 世話物の分野を開拓。

 美濃金森家の収賄事件を口演し、幕府批判の罪で死罪となった。

 著『近世江都著聞集』『当世江戸百化物』など。

 

 

馬場文耕  (大辞泉)

 [1718~1759]江戸中期の講釈師・戯作者。伊予の人。本名、中井文右衛門。通称、左馬次(さまじ)。時事を論じて幕府の忌諱(きき)に触れ、獄死。著「近世江都著聞集」など。

 

 

 

 

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歌舞伎『茨城』河竹黙阿弥作  名作歌舞伎全集 18巻 家芸 歌舞伎十八番の内 東京創元新社

2020-09-07 | 古典全般(奈良〜江戸時代)

永慶寺(大和郡山)

 

 

 

『茨城』名作歌舞伎全集 18巻 家芸 歌舞伎十八番の内  東京創元新社

 

 

 河竹黙阿弥作

 明治十六年 新富座で初演

   五代目 菊五郎

   初代  左団次

 松羽目物

 舞踊劇

 内容的には『戻橋』の続編

  『戻橋』は茨木童子が渡辺綱に腕を切られる。

  『茨木』は腕を取り戻す。

 

実は切り取られたのは右手だが、舞踊など演じにくいので、左手に変えた。

  菊五郎型 六代目菊五郎 親指をだし四本の指を隠す。

  梅幸型  六代目梅幸  手を出して動かさず演じた。

  芝翫型  七代目芝翫  左手を裾の中に隠して演じる。

     乱鳥の書きなぐり→歌舞伎『茨木』中村芝翫(七代目)、片岡仁左衛門 歌舞伎座  5★/5 (松羽目物 新古劇)

 

 

「傍(かたえ)へ擦り寄り、差し覗き

「次々次々面色代わり

中なる腕を見て、思い入れよろしく

鬼の半面になり、きっ!と見る。

 

 上の場面、七代目芝翫、うまかったなぁ^^v

 仁左衛門も声が出るくらいにかっこよくって^^v

 あまりにも面白く、興奮していたせいか、明け方近くまで寝付かれない乱鳥でした^^

 

 

 

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『榮花物語』巻第廿四「わかばえ」  細男と、枕冊子(まくらさうし)   岩波日本文学古典大系

2018-10-21 | 古典全般(奈良〜江戸時代)

 写真は2011年12月 春日大社 春日若宮 おん祭り お旅所祭   細男(せいのう)
 

 







 ブログ:乱鳥の書きなぐり  細男       写真のみ等 複数記録



 私の好きな細男(せいのう)が『榮花物語』巻第廿四「わかばえ」に記載されていると教えていただいたので、読んでみる。

 もしこういったきっかけがなければ、『榮花物語』(二冊 岩波日本文学古典大系 赤)は日の目を見ず、書棚に置き去りにされていたかもしれない。

 我が家の『榮花物語』にも小さき栄華到来である。(ちと、使い方はおかしいが、お許しを!)


『榮花物語』巻第廿四「わかばえ」を開け、色の好きな私は、言葉で表現された色彩の鮮やかさに目を奪われた。

 平安時代当時の艶やかな生活の様子が手に取るように描かれている。

 知人に問うてみると、『榮花物語』について軽く浅く教えてくれた。

 固有名詞が多いわけも、納得。知らぬことだらけである。


 肝心の細男(せいのう)は、『榮花物語』(岩波日本文学古典大系)では細男(ほそおとこ)と仮名がふってある。

 ほほう。細男と書いて「ほそおとこ」と読ませるとな。

「ほそおとこ ではちと、感じが出ぬわぇな〜、おお、笑止。」
と、平安時代にはない江戸の遊び女の言葉で事を終わらす愚鱈乱鳥。

 頭注では
  細男(ほそおとこ)は御霊会に舞楽をする人で、覆面を垂れる。

と、記されている。

                                       …大方の有様は、御
   前の御覧ずるを恥ずかしう、いかにいかにと、人のかたち・振舞よりはじめ、衣(きぬ)の有様・匂
   などを御覧ずと、侘しく各(おのおの)思ひつつ、この竝(な)み居(ゐ)て見給ふらん目どもは、さ
   ばれ、誰(たれ)とも知られ奉らねば、御霊会の細男(ほそおとこ)のてのごひして顔隠したる心地す
   るに…


 
『榮花物語』巻第廿四「わかばえ」では次のようなことも書かれていた。

             …色色の錦を枕冊子に作りてうち置き
   足らんようなり。重なりたる程に一尺余ばかり見えたり。…



   枕冊子(まくらさうし)とは  (岩波日本文学古典大系) 廿四 頭注21 

   「枕にせん料に色々の錦をいくらもかさねて
    草子の如く重ねてとぢたるを枕さうしと云ふに
    や」(安斎随筆)といふによれば、枕冊子は冊子
    形寝具枕ということになるが、座右手控え冊子
    のこととする説も多い。枕は、枕状、座右の意。


 では清少納言の『枕草子』枕草子は?

 いやいや、三省堂 大辞林を見ても、草子とは次のように書かれているではないか。

   
   [1] 【草紙・草子・双紙・冊▽子】
      〔「さくし(冊子)」の転〕
    ① 綴とじてある本。字などを書いたものも書いてないものもいう。
    ② 仮名書きの物語・日記・歌などの総称。 「古今の-を御前におかせ給ひて/枕草子 23」
    ③ 書き散らした原稿。したがき。 「書きおかれける歌の-どもの/十六夜」
    ④ 「絵草紙」「草双紙」などの略。
    ⑤ 字の練習用に紙を綴じたもの。





  >「枕にせん料に色々の錦をいくらもかさねて
  >草子の如く重ねてとぢたるを枕さうしと云ふに
  >や」(安斎随筆)

  とは考えず、

  >          …色色の錦を枕冊子に作りてうち置き
  > 足らんようなり。重なりたる程に一尺余ばかり見えたり。…

  に重きをおくとする。

  上を読む限りでは、私には冊子(本)のように感じるのだが。

  その上で、冊子(本)を枕にしたとなれば、秋の夜長も心地よき眠りに誘われるのではないであろうかと、愚鱈愚考愚鳥乱鳥が思うはこのくらいのことである。


 しかしながら、なんとまとまりにない終わり方。

 強制終了の意味をもって一文字で終わらせたい


            畢     m(_ _)m







 拙ブログにお付き合いくださいます皆様、誠にありがとうございます。   乱鳥



 


 
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乱鳥徒然   早稲田大学蔵資料影印叢書国書篇

2018-07-11 | 古典全般(奈良〜江戸時代)
     写真はチェスター・ビューティ所蔵『義経地獄めぐり』  





 早稲田大学蔵資料影印叢書国書篇に興味深い内容が多くある。

 奈良県内の図書館を検索すると、大和郡山の図書館に公開されているものが多くあった。

 ちなみに、早稲田大学蔵資料影印叢書国書篇のシリーズが置かれている図書館は、奈良県内では、大和郡山の図書館と三郷町(四冊のみ、全て貸し出し禁止)の図書館のみ。

 大和郡山の早稲田大学蔵資料影印叢書国書篇なにがしと二冊を除いて多くの書物が、県や近くの図書館からお借りできるのはありがたい。


 早稲田大学蔵資料影印叢書国書篇と言いつつ、今日は黄表紙ディ。

『鬼児島』(影印)の先日からまた読み始め、終盤を迎えている。

 読むだけなら時間はかからないが、書き出しているので、時間がかかっている。

 黄表紙の場合は書き起こすという作業自体がナンセンスなのかもしれない。(笑み)


 ご訪問に感謝します。
 ありがとうございます。

 

 
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古典を読む『往生要集』読了、 『漱石全集』(岩波書店)『小栗虫太郎 木々高太郎 集』(筑摩書房)購入

2018-04-17 | 古典全般(奈良〜江戸時代)
    写真は奈良のおふさ観音   このお部屋でお茶(お抹茶)をいただく








 三月四月も多くの本を読みましたが、その中で私にとっては少し難儀した本がありましたので、記録することにします。

 

 古典を読む『往生要集』 

 中村 元(なかむら はじめ) 著

 「同時代ライブラリー 281」

 岩波書店

 1996年 9月13日

 294ページ




 部分的に大変興味深い部分があり楽しく読んだが、部分的に私の力不足のせいでわからないところが多々あったことが残念。

 丁寧に、難しい箇所においては、二度三度は読んではではみたのだが。(悔)

 次回、時期をおいて、今度はハードカバー、頭中を参考にしながら『往生要集』 に再挑戦したい。


 

 三月に購入した本は、夏目漱石と木々高太郎。

 夏目漱石は中学の頃結構読んではいたのだが作者自身に苦手意識が強く、今日に至る。

 苦手意識は言葉で表せるものの、果たしてそれが私の真意であるのかどうかを確かめたいと思い、今年になって『漱石全集』(岩波書店 全28巻 別冊1冊 付小冊子1冊)を購入。

 一冊が結構な厚みで置き場に困っているが、只今は六巻目を拓けている。

 木々高太郎は推理小説かと言われているが、『網膜脈視症』は大変好きな作品で、私は純文学だと感じる。

 木々高太郎全集は全六巻あり、全てを数年前に県立図書館でお借りして読了した。

 しかしここにきて少なくとも三度は読んだ『網膜脈視症』が読みたくなり、今回『小栗虫太郎 木々高太郎 集』(昭和国民文学全集14 筑摩書房)を購入。

 木々高太郎の『網膜脈視症』を机の脇に置いているだけで、幸せな気分に浸っている私である。




 みなさま、おつきあいありがとうございます。

 心より感謝いたします。



 
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2016年5月1日 氷室神社 献氷祭と、『左伝』  (写真 7枚)

2016-07-04 | 古典全般(奈良〜江戸時代)




    2016年5月1日 氷室神社 献氷祭



 5月、氷室神社の献氷祭に伺わせていただきました。
 歴史床しい「氷室」の意味合いを感じ取りつつ、神事に舞楽。家族と、楽しいひと時を過ごさせていただきました。


 

 

 

 

 
 神饌の数々
 
 
 氷室神社(ひむろじんじゃ)  Wikipediaより
 由緒は「氷室神社縁起」絵巻に記されており、また『続日本紀』や『元要記』にも散見される
 和銅3年(710年)、元明天皇の勅命により、吉城川上流の月日磐に氷神を奉祀し、厳寒に結氷させたものを氷室に蓄え、翌年に平城京へ献氷させる制度が創始された。
 翌和銅4年(711年)6月1日に初めて献氷の勅祭が興され、以降毎年4月1日より9月30日まで平城京に氷を納めた。
 奈良朝7代、70年余りの間はこの制度は継続したが、平安遷都後は廃止され、貞観2年(860年)、清和天皇の時期になって、現在の地に奉遷され、左右2神を併せ三座となった[4]。社殿が建立されたのは建保5年(1217年)とされている。
 以来、春日大社の別宮に属し、式年費用や営繕費、祭礼費などは春日社、興福寺の朱印高2万石、および社頭所禄、三方楽所料2千石などの一部によって行われたが、明治以降はこの制度も廃止され、氏子と冷凍氷業界の奉賛により維持される形になっている。



「氷室神社縁起」絵巻があるのだと、縁起絵巻が好きな私の心は踊る。
 真向かいの奈良県立博物館で公開される機会が、今後あるかもしれないかなと期待する。

 
 昨年八月、『なら氷室神社創建の謎(平城京と氷室社の創建について)』という公演を拝聴したことがある。

 その中に『春秋左伝』の話があった。

 
 『左伝』(十七 十八) 家族所蔵

 『左伝』(十八)に 「無氷」などの記述がある。

 講演の内容では、次のようにおっしゃっていた。(うる覚え)
  氷室は、神聖であるべきである。
  災いをもたらせない。
  これ(氷の貯蔵)を配る。
    ↓
  これをやめれば、災いを来たらす。

『左伝』(十七 十八)を眺めていても「蛇乗龍」といった言葉が、目に入る。
 

 
 『左伝』(十七 十八)のはじめのページ


 公演を聴き終えた後、たまたま全巻持ち合わせていた『左伝』に、心ときめいた。

 民俗学で度々出てくる氷室。
 今年の五月、氷室神社 献氷祭に参らせていただけたことを嬉しく感じる。

 関係者の皆様、神社で偶然お話しさせていただきました皆様、心より御礼申し上げます。
 ありがとうございました。







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『恋の隠し方 兼好と「徒然草」』 光田和伸 著  青草書房

2015-06-07 | 古典全般(奈良〜江戸時代)


  『恋の隠し方  兼好と「徒然草」』
  「道」を説く徒然草にまじっていた朱い糸くず。知ってた?兼好が、愛の思い出を隠していたなんて!「徒然草」が大嫌いなあなたもハマリます。


 光田和伸 著

 青草書房

 1600円




 『現代語訳 徒然草』 嵐山 光三郎 (著) 岩波現代文庫の次に読んだのが、本書、『恋の隠し方  兼好と「徒然草」』





 この本時代設定や背景がしっかると説明されており、徒然草知らずの私にイメージをもたせてくださいました。


 特に印象深かったことを簡単に記録しておこうと思います。




 ☆ わざと章がバラバラに織り込まれている。

   105-37-31-36-32-104-105-104-30-29 (恋に関する部分 最後が始めに来る)


   1                  (ここは最後に来る)
                        2(1)~30(10年ほど前に書かれている、文体が変化)
                        1は31以降の文体に類似


 ☆ 兼好は次に来る新しい時代を知らず亡くなった。(能楽など)


 ☆ 兼好は何不自由なく、大邸宅に暮らしていた。  (願望や志の徒然)








 さぁ!これで、岩波を片手に、正徹筆の『徒然草』を楽しむことができそうだ^^v

 今回も簡単な記録にて失礼いたします^^










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『現代語訳 徒然草』 嵐山 光三郎 (著) 岩波現代文庫

2015-06-07 | 古典全般(奈良〜江戸時代)




    『現代語訳 徒然草』



 岩波現代文庫

  2013/11/16
 嵐山 光三郎 (著)



 今年に入って何冊目になるのだろうか…。

 ずいぶん記録を怠っているので、見当がつかない。

 ここら辺で、ぼちぼち、徒然なるままに記録したい。



 只今、徒然草を岩波と正徹(復刻版&静喜堂文庫蔵)で読み始めているが、その前に、ざっくりと現代語訳でつかんでおこうと思い、本書を読んだ。

 今までにも古典講座や暇つぶしに読んだ章がいくつかあったが、恥ずかしいことに全体を通して読んだのはこれが始めて。

 徒然草の初心者にとって『現代語訳 徒然草』は、まさにありがたい一冊。
 
 嵐山 光三郎著の『現代語訳 徒然草』 は、吉田兼好の内なる声をユーモラスに交え、広がりを見せており、楽しく読むことができた。







 データーベースより
『徒然草』は、中世の隠者文学の代表作であり、日本の随筆の中でも断然他を抜きん出た作品。著者兼好法師の人生観、政治観から、人物論、世相を反映した逸話、四季の自然の描写など、多彩な話題が取り上げられる。嵐山光三郎の自由闊達、ユーモラスな訳は、賢人が時代を超えて読者に直接語りかけているように楽しめる。












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『梁塵秘抄』五首  「恋ひ恋ひて たまさかに逢ひて寝たる夜(よ)の夢は いかが見る」新潮日本古典集成

2014-09-05 | 古典全般(奈良〜江戸時代)
    (写真は『蔵謎』 蔵謎大劇院(劇場) 中国 四川 九寨溝ふもと)


 


『梁塵秘抄』  「恋ひ恋ひて たまさかに逢ひて寝たる夜(よ)の夢は いかが見る」新潮日本古典集成


   
    

 只今読んでいる途中の
  『梁塵秘抄』
    新潮日本古典集成31回 榎克朗、
    日本詩人選22 西郷信綱
   (新潮日本古典集成31回 榎克朗から書き出す 以下省略)
  から、
    今回は五首を書き写す。

 
 456 恋しくは
    疾(と)う疾(と)うおはせ わが宿は
    大和なる三輪の山本 杉立てる門(かど) P.188(新潮日本古典集成31回 榎克朗から書き出す 以下省略)

 457 波も聞け
    小磯も語れ 松も見よ
    われをわれといふ方(かた)の風ふいたらば
    いづれの浦へもなびきなむ        P.188

 458 須磨の浦に
    引き干(ほ)いたる網の一目(ひとめ)にも
    見てしかばこそ恋しかりけれ       P.188-189

 459 わが恋は
    一昨日(おととひ)見えず 昨日(きのふ)来ず
    今日おとづれなくは 明日(あす)のつれづれいかにせん P.189

 460 恋ひ恋ひて
    たまさかに逢ひて寝たる夜(よ)の夢は いかが見る
    さしさし きしと抱くこそ見れ             P.189

 


 458の 見てしかばこそ…見たからこそ恋しくてたまらない
             一目見て好きになったのよ    (頭注以下省略)
     ↓
 459 わが恋のみじめさと言ったら…
    (つれづれ= ひとりぼっちのみじめさ)
     ↓
 460 さしさし きしと抱くこそ見れ ← な、な、なんと@@
    なんと!ストレートな(笑)表現☆
   『梁塵秘抄』の面白みのひとつだね☆ 
    
   
    


 以前書き写した歌 ▼  

 116 女人 五つの障りあり
    無垢の浄土はうとけれど
    蓮華し濁りに開くれば
    龍女(りゅうにょ)もほとけになりにけり  P.60(新潮日本古典集成31回 榎克朗から書き出す 以下省略)

   極楽歌 六首
 175 極楽浄土は一所(ひとところ)
    つとめあければ程(ほど)遠し
    われが心の愚かにて
    近きを遠しとおもふなり
          P.82(新潮日本古典集成31回 榎克朗から書き出す)

 176 極楽浄土の東門(とうもん)は  
    難波の海にぞ対(むか)へたる
    転法輪所(てんぽうりんしょ)の西門(さいもん)は
    念仏する人 参れとて
          P.83(同上 以下省略)

 178 極楽浄土のめでたさは
    一つもあだなることぞなき 
    吹く風 立つ風 鳥もみな
    妙(たへ)なる法(のり)をぞ唱(とな)ふなる 
          P.83
       
 179 極楽浄土の宮殿(くでん)は  
    瑠璃の瓦を青く葺(ふ)き
    真珠の垂木(たるき)を造り並(な)め
    瑪瑙(めのう)扉(とぼそ)を押し開き
          P.83-84

 180 十方仏土の中には
    西方をこそ望むなれ
    品蓮台(くほんれんだい)の間(あひだ)には
    下品なりとも足(た)んぬべし  
          P.84

 181 浄土はあまたあんなれど
    弥陀(みだ)の浄土ぞすぐれたる 
    品(ここのしな)なんなれば
    下品下(げひんげ)にてもありぬべし  
          P.84


 359 遊びをせんとや生まれけむ 
    戯れせんとや生まれけむ
    遊ぶ子どもの声きけば
    わが身さへこそゆるがるれ      P.151

鳥合わせ
 386 烏は見る世に色黒し
    鷺は年は経れ(ふれ)どもなほ白し
    鴨の頸(くび)をば短しとて継ぐものか
    鶴の脚(あし)をば長しとて切るものか
          P.162

 387 小鳥の様(よう)がるは
    四十雀(しじゅうからめ) ひは鳥 燕(つばくらめ)
    三十二相 足らうたる啄木(てらつつき)
    鴛(をし) 鴨 そい 川に遊ぶ   
          P.162
               そい=カワセミ
 388 西の京行けば
    雀 燕(つばくろめ) 筒鳥(つつどり)や さこそ聞け
    色好みの多かる世なれば
    人は響む(とよむ)とも 麻呂だに響まずは(とよまずは)
          P.162
          387 燕(つばくらめ)
          388 燕(つばくろめ)

 394 女の盛りなるは
    十四五六歳 二十三四とか
    三十四五にし なりぬれば
    紅葉の下葉に異ならず        P.165

 410 頭(こうべ)に遊ぶは頭虱(あたましらみ)
    項(をなじ)の窪を極めて(きめて)食う(くう)
    くしの歯より天降る(あまくだる)
    麻小け(まごけ)の蓋にて命(めい)終わる   P.170-171

 556 東(あずま)には
    女はなきか 男巫女(おとこみこ)
    さればや神の男には憑く(つく)   p.219

 557 神ならば
    ゆらら さららと降りたまへ
    いかなる神か もの恥はする     P.219

 558 この巫女は様がる(ようがる)巫女よ
    帷子に 尻をだにかかいで
    ゆゆしう憑き(つき)語る これを見たまへ  P.219-220


 

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90:『梁塵秘抄』【女の盛りなるは 十四五六歳 二十三四とか…】新潮日本古典集成、日本詩人選(7首)

2014-08-24 | 古典全般(奈良〜江戸時代)
(写真は タフト・ソレマーン  イラン)



 只今読んでいる途中ですが中間報告を…
 90:『梁塵秘抄』新潮日本古典集成31回 榎克朗、日本詩人選22 西郷信綱
         (新潮日本古典集成31回 榎克朗から書き出す 以下省略)



 359 遊びをせんとや生まれけむ 
    戯れせんとや生まれけむ
    遊ぶ子どもの声きけば
    わが身さへこそゆるがるれ      P.151(新潮日本古典集成31回 榎克朗から書き出す 以下省略)

 
 遊びをせんとや生まれけむ
 これはあまりにも有名ですね^^

 もう少し、『梁塵秘抄』を読み進めてみましょう。


 116 女人 五つの障りあり
    無垢の浄土はうとけれど
    蓮華し濁りに開くれば
    龍女(りゅうにょ)もほとけになりにけり  P.60

 394 女の盛りなるは
    十四五六歳 二十三四とか
    三十四五にし なりぬれば
    紅葉の下葉に異ならず        P.165

 410 頭(こうべ)に遊ぶは頭虱(あたましらみ)
    項(をなじ)の窪を極めて(きめて)食う(くう)
    くしの歯より天降る(あまくだる)
    麻小け(まごけ)の蓋にて命(めい)終わる   P.170-171

 556 東(あずま)には
    女はなきか 男巫女(おとこみこ)
    さればや神の男には憑く(つく)   p.219

 557 神ならば
    ゆらら さららと降りたまへ
    いかなる神か もの恥はする     P.219

 558 この巫女は様がる(ようがる)巫女よ
    帷子に 尻をだにかかいで
    ゆゆしう憑き(つき)語る これを見たまへ  P.219-220





『梁塵秘抄』を新潮日本古典集成31回 榎克朗、日本詩人選22 西郷信綱の二册で読み進めていますが、内容が大変面白いものが多いです。






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