(写真はイランの ナクシェ・ロスタム。http://blog.goo.ne.jp/usuaomidori/e/bf27aa7ef83273fad9bceecafd98c8d0
荒木賀光 古希を祝う会に、敬意をこめて・・・。)
荒木賀光 古希を祝う会
10日ほど前のこと。以前、能楽会場で知り合った女性から電話を頂いた。
何でも、18日は能が4つもあるとのこと。曲(演目名)も総て教えて下さった後、
「こんな事は珍しいので、是非いらっしゃい。」
と、お誘いを頂いた。
事前にインターネットで 大阪能楽会館の情報は調べてはいたが、そこまでの詳しい情報は書かれてない。
歌舞伎でバカほど馴染みの『俊』もあるとのことで、10時半頃までには行った方がよいとのことだった。
『俊』は能楽では経験がないし、その上 学生時代に一人で喜界島まで行った者としては、これは行かない手はない!
さてさて会場に着くと、受付で、またまたお弁当とお抹茶の券を頂いてしまった。
この雰囲気、謡などを習ってない私には、少々つらいものがある。
しかし、気を取り直して、朝の九時半の『安宅』から 夕刻7時半の『山姥』までをしっかりと楽しませていただいた。
最近では能楽師や他の方も、知った顔が少しづつ増えてきた。なんとなく、声を覚えている能楽関係の方もふえてきた。鼓や太鼓や笛の好きな音色もわかり始めてきたような気がする。依然、分からないままに、能を楽しんでいる感じ。
能楽の世界も歌舞伎や小芝居同様で、一方通行ではあるが、顔馴染みの観客の方々も増えてきた。
楽しいのが、それぞれの観客に特徴が認められることだ。
能楽、歌舞伎、京・都・鴨川をどり、文楽では、会場や客層の雰囲気が全く違う。
歌舞伎の場合、ごひいき筋によって客層も少し違うようにも感じるが、もしかすれば、能楽でも流派によって、同じような事があるのかも知れない。
私は能楽鑑賞の初心者もいいとこなので、余裕もなく 何もわからない。
今日は驚くばかりの人の多さだった。
知人に言わせれば、こういった会で、こんなに人が多いのは、珍しいとのこと。
7時半最終まで、会場は熱気で息付いていた。
今日の曲も『融』など、好きなものがたくさんあった。
勧進帳の好きな私が、初っぱなの『安宅』を途中からみたのは、とても悲しい。
能楽に絞って言うならば、
『俊』
『熊野 ゆうや』
『羽衣』
『山姥』
の4曲。
『俊』は歌舞伎の筋書きとは全く違い、驚いた。とはいえ、能楽の『俊』も、目尻は厚くなり、涙ぐんでしまったから、さぁ、大変。能楽で、こういった見方をして良いものか、果てさて、間違いなのだろうかと、若干不安感に陥る。
能楽では大変簡単な筋を、歌舞伎はいじることにより 或意味、豊かにしたらしい。これを世間一般には、工夫と言う。
比較すると楽しいので、他の歌舞伎で知っている曲も聴いてみたいと思った。
今回、能楽では『羽衣』以外の3曲は、知らないものばかりだった。
あらためて、もう一度聴いてみたいと思う。
最後になりましたが、このような楽しい時間を過ごさせていただきました関係者の皆様方に、心より感謝申しあげます。
ありがとうございました。
私は能楽鑑賞の初心者です。
何かお気づきの点や間違いなどがございましたら、お教えいただければ嬉しいです。
大阪能楽会館にて
2008.5.18