(写真は奈良の三輪神社 『春の大神祭後祭能』で行われた 能楽『天鼓』です。当日は雨のため、室内でした。カメラOKでした。規制はありませんでしたが、ノーフラッシュで撮影しています。)
記録だけ
2008年度 69冊目
『宮田登 日本を語る 13 妖怪と伝説』
宮田登 著
発行所 吉川弘文館
2007年2月10日
228ページ 2730円
本日二冊目は、『宮田登 日本を語る 13 妖怪と伝説』を楽しむ。
私の好きな宮田登氏だけあり、非常に興味深い。
あまりの面白さに、一気に読了。
箸や楊枝の話から竹に発展する記述は、以前読んだ他の研究者の箸の話に加え、かなりの発展を持ち、面白い。
若干歌舞伎や神楽、謡曲にまで話はふくらみ、今回も楽しんで読むことができた。
この『宮田登 日本を語る 』シリーズはおそらく全16巻と思われる。
なかなか入手しにくいので、今回はこどもに頼んで、大学で借りてもらった。
「お母さん、宮田登シリーズは随分あったよ。4冊ずつくらい、借りてこようか?」
親孝行である。
13妖怪と伝説 定価2730円(税込) 244頁 978-4-642-07145-1 世間や世相の不安感・終末観とともに今もなお語り継がれ、新たに生まれる妖怪。その妖怪に仮託された日本人の心性と、そこに垣間見られる社会の実相とはどのようなものか。また、狐火・雪女・河童・鯰男・人面魚・戦争と英雄などの伝説や民話が語る物語をモチーフに、背景に存在する信仰・禁忌や社会変動と、それに対応する人びとの葛藤を追求する。(解説=徳丸亜木) | |
〔主な目次〕Ⅰ=妖怪と怪異(江戸・東京の妖怪イメージ―民衆の生んだグロテスク―〈自然と妖怪/都市と妖怪〉/女と妖怪〈女の妖怪/異類婚姻譚と女性〉以下細目略/妖怪の諸相/妖怪ブーム/家の怪異/池袋の女/雪女伝説と日本人の心/モノノケと少女霊の夏/徒然草と民俗学)/Ⅱ=説話と伝説(民衆意識との関連から見た説話/日本の歴史と神話・伝説/伝説と民俗/再開発以前の集落/親鸞伝説の「杖」/長者の家筋/人間と自然の調和を伝える河童伝説)/Ⅲ=民話と民俗(近世民衆宗教の説話/民常における神秘と呪力―力と信仰―/民話ブーム/狐火/雷神の申し子―元興寺と道場法師―/猿の話/民話のなかの防災)/Ⅳ=世間と世相(民話と世間/現代社会の中の伝統文化/世相の変化/酒飲みの民俗)/解説=徳丸亜木
http://www.yoshikawa-k.co.jp/miyata1.htm ↑ 宮田登シリーズ 全16巻 案内HPより |