記録だけ 2009年度 84冊目
『民俗の思想 常民の世界と死生観』
谷川健一 著
1996年10月5日 初版
岩波書店
278ページ 1133円+税
15日、『民俗の思想 常民の世界と死生観』を読了。
この本も私似は興味深い。今までに出てこなかった具体的な内容も多くかかれている。また。柳田國男氏や折口信夫氏の忠実な云々と書かれている。柳田國男氏の『一つ目小僧』の神社生け贄云々などは以前に読んでいたので、うなずきながら楽しんでいた。柳田國男氏が青銅を置き去りにしてこられたという記述箇所などを見ると、著者谷川健一氏の盲目的柳田論者ではなく、冷静に物事をとらえる学者だと感じた。
興味深かった部分を簡単に記録しておこう。
1; 「創世神話の誕生」 163~
2; 島根県 美保神社「ねっ参り」 194~
3; 「族霊との合体」
パターン 神と結婚、神を食べる
神と結婚 「蛇婿入り」
「猿知恵入り」
「鶴女房」
「白鳥処女伝説」
「羽衣伝説」
神を食べる 「沖縄例」
死人→ 親戚一同で肉を食う
現在は『豚』におきかられる
「真肉親類」(マツシシオカエ) 近い親戚
「脂肪親類」(ブトブトーオカエ) 遠い親戚
葬式→ 「骨をかじりにいく」と表現する時代あり
4 著者 谷川健一
1921生 熊本
『青銅の神の足跡』『白鳥伝説』『常世論』他小説、歌集、全集 など