祇園祭厄除けちまき
幼い頃父と祇園祭に行くとちまきを買ってもらい、鉾に乗せてもらいました。
当時も今も、何かを購入すると、女の子も登れる鉾がありました。
帰宅後ちまきを食べようと思うと、
「◯◯ちゃん、それは食べられへんよ。」
と笑われてしまいました。
食べられないちまきは毎年新しいものに変えられ、玄関の表札の横に掲げられていました。
友人のお家でも門口や玄関にちまきを飾ったお宅は多くありました。
祇園祭が来ると夏もまっただなか。
多くが買い求める 夏からの一年を守ってくれる厄よけにふさわしいちまきでした。
中学生になると友人と一緒に祇園祭に出かけることもありました。
もちろんみんな、まだ明るい時間帯に練り歩きました。
祇園囃子などは始まってない時間でした。
私たちの多くは、ちまきをお土産に買い求めました。
家に帰ると両親は喜んでくれ、古いものと取り替えてくれました。
古いちまきは本来八坂さん(八坂神社)にお返しするのでしょうけれど、親がどのようにしていたかは定かではありません。
祇園祭のちまきの起源を調べてみました。
素戔嗚尊は旅の途中でもてなされたことへのお礼として渡されたそうです。
ところで今年宵山の日に山鉾町でも真新しいちまきをつらされた家を多く見かけました。
写真は刈谷山のちまきで洲。
ちまきは山や鉾によって御利益が違うとされていますが、厄よけにおいては共通しています。
わが家は毎年歴史の大先輩に某神社の祭の松の葉の束(正式名は知りません)を頂戴しており玄関に飾っていますので、祇園祭のちまきは購入しませんでした。
心のこもったもの松のお飾りものは、心のよりどころとして安心をもたらす感じがいたします。
とりとめもない話を最後まで効いていただきまして、ありがとうございました。
感謝申し上げます。