劇団四季『異国の丘』
録画しておいた劇団四季の『異国の丘』を楽しむ。
『異国の丘』は『李香蘭』『異国の丘』『南十字星』合わせて、劇団四季の昭和の歴史三部作とされている。
アメリカ留学時の華やかな生活。
それに対して、捕虜としてとらえられた兵士の過酷な運命。
曽爾時代を生きてきた人間の情熱や失望。
シベリアの場面では、始終じんわりとした涙がほほをつたわる。
中国人の、日本人の一語一語が心を重くする。
この重き彼らの言葉を忘れてはならない。
戦争を全く知らない私たちは、このような劇を見て、過去の事実的傾向を心に留めたい。
時々は平和のありがたさに感謝せねばならない。
だが、、劇団四季の昭和の歴史三部作は上ような訴えだけのミュージカルではない。
役者の質、歌、踊り、噛みしめるような台詞、舞台、照明、衣裳など全て仁最新の注意を払われ、満足がいく。
商業演劇として質の高い劇団四季。
好き嫌いは別として、劇場に足を運んでも、納得のいく劇団だと感じる。
私は劇団四季は好きだが、役者の名前と顔が一致しない。
いや。
役者の名前も顔も知らない。
私は劇団四季の何もかも知らない。
ただ舞台が楽しめるかどうかだけで判断をしている。
この見方は、先入観を持ってしまった歌舞伎とはまた違った見方ができ、私にとっては ほど良い刺激となっている。