乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

映画『西鶴一代女』1952年  監督 溝口健二 原作 井原西鶴作  田中絹代

2010-01-05 | 井原西鶴


記録のみ


   映画『西鶴一代女』


 ★★★★★ ★★★★★


 日本(東宝) 1952年 138分 モノクロ

 監督 溝口健二

 原作 井原西鶴作「好色一代女」より


 キャスト

  田中絹代

  山根壽子

  三船敏郎

  宇野重吉  他



 1月4日はテレビばかりを観ていた。

『坂の上の雲5』を観た後、日本映画専門チャンネルで『マークスの山』と『西鶴一代女』を続けて二本楽しむ。


 映画『西鶴一代女』は筋、映像、演技、京ことば全てに置いて面白かった。

 当時の語りや瞽女や大門やその他のようすの意味合いや映像も興味深い。

 時間が半分くらいにしか感じないわたしにとっては面白く感じる映画のひとつ。



コメント (6)
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映画『マークスの山』1995年 監督 崔洋一  原作 高村薫 中井貴一 萩原聖人 

2010-01-05 | 映画

(写真はテヘランのトゥチャール山です。  イラン20091230)

 記録のみ




  映画『マークスの山』<R-15>



お気に入り度  ★★★★★ ★★☆☆☆

1995年 日本(松竹株式会社) 141分

監督 崔洋一

原作 高村薫

キャスト

  中井貴一

  萩原聖人

  名取裕子

  小林稔侍 

  遠藤憲一    他


 前半、こんな役になぜ名取裕子さんがと疑問に感じていたが、後半で納得。

 彼女のような美しくて厚みのある人でないと作品にならない。


 多分原作はもう少し医学的心理学的に鋭いのではないかと思うが、映画では余りわからない。

 ジレンマに陥り、二度読んだ木々高太郎氏の『網膜脈視症』をまた読みたくなる。


 中井貴一に惹かれてみた映画だが、刑事と男(萩原聖人)のどちらかに焦点が絞りきれない感が強い。

 
 とにかく小林稔侍の暴力が怖い。

 学生時代の過剰な興奮の行動を伴った思いでと現実とが重なる。


 萩原聖人もまたしかり。

 現実と空想との狭間でもがき行動する。

 だが、萩原聖人は気の毒だった。

 ジャック・ニコルソンのような臭いのする若手の役者を使わねば無理があるかもと感じた。

 
 この映画の利点は男前は多く出演するところ。(笑み)

 遠藤憲一などが出てきたのは儲け物だった。


 萩原聖人の雪山山頂遭難。

 刑事たちに囲まれ、死んだはずの彼の左目からは涙ながれる。

 流れた涙は頬半ばで凍てつく。

 この涙には内容的に心うたれた。

 彼の涙は記憶喪失していた雪中自家用車内で心中した父母を思い出したのか、二人に会えたからかは定かではない。

 わたくしはこの清い涙がこの映画の臍のように感じた。


コメント
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