室生 吉祥 龍穴
室尾天の石戸をさらに5から10分登ると、左手に龍穴に看板と鳥居が…。
観光客は誰もいらっしゃいません。
地元の信者男性がたいこをたたいておられる。
鳥居の下は階段。
お参り帰り地元のおばさん。
手に持ったお供えのお下がりの柿と紫いもを頂く。
階段を数分下ると、龍穴がみえるとのこと。
ここは観光地ではなく、神域でアリ、地域の方々の信仰の場。
角度を変えてつくられた階段。
勾配がきつい。
これが龍穴。
穴入り口には しめ縄が…。
まるで歌舞伎の『鳴神』。
お祈りする場。
まわりには縄がはられ、龍穴や滝谷池の方向には入り込めない。
この付近にも神域の注意プレートが…。
神饌は持ち帰られてる。
おばさんは写真説明の理由で、お供え物持ち帰られたようす。
龍穴の右方向には、岩枕のような岩場から、滝が流れる。
全体はこんな感じの滝。
滝の左上を見上げると、荒々しい岩肌。
全体を見ると、水墨画の山水画のような構図。
岩場は緩やかなカーブで下がり、水は龍穴の前に流れ、池に辿り着く。
これはその池。
龍穴の左に位置する。
どこか神秘的で、水中には龍が住んでいるように感じられる。
まわりに茂る羊歯はみずみずしく、まるで龍の髭。
左から右に景色を眺めると、油谷かなカーブは龍の体のうねりのよう。
私たちはここで小一時間景色を眺め、龍に思いをはせる。
成田屋十八番『鳴神』が容易に想像できるロケーションだったことに満足して・・・。
奈良県宇陀市室生区室生
室生 龍穴神社神域 吉祥 龍穴
2010年11月26日