上の絵馬は 『獅子優填王絵馬』(ししうてんずおうえま)奉納地未詳 慶長17年(1612)
25、5×34、8センチ
文殊菩薩の乗り物である獅子とその御者
優填王を素朴に書いた絵馬。背景を牡丹とする。
このような唐獅子牡丹の組み合わせは安土桃山時代以降に流行。
当年は大阪冬の陣の年前。 (天理大学付属天理参考館資料より)
天理大学付属天理参考館 常設展 奉納絵馬
上説明文は天理大学付属天理参考館の資料の一部です。
以前からこのブログで何度も取り上げております絵馬。
大型奉納絵馬は多く見ましたが、かねてから書物などで見て興味を持っていました小型絵馬や 体に一部をかたどった祈願絵馬が参考館に展示されていましたので、記録したいと思います。
小型絵馬の興味深いところは簡単な板に神を貼付けた上に気軽に絵が描かれているものがあるということ。
江戸時代には比較的裕福な家での大型絵馬奉納が流行りましたが、地域の方が絵馬に祈願を託して近くの神社等にこういった手づくり絵馬を奉納していたのかと思うと、興味深く感じます。
鳥居型絵馬
八ん目→病ん目 池袋の鬼子母神神社でも見た柘榴
子宝吉祥として中国でもあがめられている。
色々な書物で取り上げられている鯰絵の絵馬。
夫婦円満には二匹、安産には三匹描いて奉納。
以前の祈願奉納品記録
天理参考館でみた祈願奉納品としての土団子の意味 と 祈願奉納品 (15枚)
みなさま、最後まで見て下さいましてありがとうございます。
心より御礼申し上げます。
2011年2月 奈良 天理市
天理大学付属天理参考館 常設展 奉納絵馬
追記
お願い部分を消しました。
リンクさせていただいているみなさまには関係のない『お願い』の部分を消しました。
ご心配を頂きました方々にお礼申し上げます。ありがとうございます。 乱鳥