乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

「十二丁」「十三丁」「十四丁」と坂道を下り、平群町の信貴山奥之院へ (23景)

2011-03-02 | お出かけ






 

 信貴畑にたてられた地図(写真下)を元に信貴山奥の院に行きました。

 信貴山奥の院はお正月、信貴山朝護孫子寺のあとに行ったので、今回で二度目です。

 信貴山奥の院 (多聞院)  日本最初の毘沙門出現霊地 1  (8景)

 信貴山奥の院 (多聞院)  日本最初の毘沙門出現霊地 2  (7景)








 地図と道路を挟む反対側の景色はこんな感じです。




 写真の左の道を進みぐんぐん下って行くと奥之院です。




 途中、トルコ人のようなかかしさんがお出迎えしてくれます。




 急な坂道をくだります。


 → 

「十二丁」

 ここでも…    お目めの青い、チャーミングな奥様がお出迎えです☆




 民家のない寂しい山道をただひたすら下ります。




 お家が見えてきました(嬉)




「十三丁」

 後ろの波型トタン板の水色ペンキが「十三丁」に飛んでいます。










 美しい段々畑

 こういう景色を見ると、こころが和みます。




 枯草が、こんなにのびています。

 寂しい景色に変わってきます。




「十四丁」




 狐が出てきそう。

 ここがぱっと御殿になって現れたとて、わたしは騙されませんからね!




 妖怪が手をこまねいているような、枯草。




 阿呆な恐怖感と好奇心に駆られながら進むと、奥之院に到着。


 

 左十三峠




 信貴山奥之院










 暗くなりかけてきたので、心細くなり、急いでおまいりさせていただきました。



 →  →  → 





 今回で2月27日の珍道中平群はおしまいです。

 最後までおつきあい下さいまして、ありがとうございました。

 感謝しています。






                信貴山奥之院

                奈良県 生駒郡平群町 大字信貴畑1474









コメント (2)
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古今和歌集 春歌 紀貫之  3  春歌 58、59、  (春歌(上)完)

2011-03-02 | 紀貫之



 昨日は日本古典文学大系8の「古今和歌集」春歌(上)から紀貫之



 
 古今 春歌58
        お(を)れるさくらをよめる

      たれしかもとめてお(を)りるる 春霞立ちかくすらん山のさくらを

 古今 春歌59
        歌たてまつれとおほせられし時によみたてまつれる

      桜花さきにけらしもあしひきの山のかひよりみゆる白雲




「古今和歌集」春歌(上)から紀貫之を抜き出すと、たぶん、下の十一首。

 間違っているかもしれない…。

 下の抜き出し方で書いてみたが、どうもしっくりこない。

 次回 春歌(下)から、また記入方法が変わるかも…と、不安げなわたし。
 
  


  日本古典文学大系8  岩波



 やまとうたは、ひとのこゝろをたねとして、よろづのことの葉とぞなれりける。世中にある人、ことわざしげきものなれば、心におもふことを、見るもの、きくものにつけて、いひいだせるなり。花になくうぐひす、みづにすむかはづのこゑをきけば、いきとしいけるもの、いづれかうたをよまざりける。ちからをもいれずして、あめつちをうごかし、めに見えぬ鬼神をも、あはれとおもはせ、お(を)とこ女のなかをもやはらげ、たけきものゝふのこゝろをもなぐさむるは、歌なり。



  ふるとしに春たちける日よめる

  袖ひぢてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ  紀貫之   古今和歌集 春歌 二番



  雪のふりけるをよめる

  霞たちこのめもはるの雪ふれば花なき里も花ぞ散りける    古今和歌集 春歌 九番

    

  歌奉れとおほせられし時、よみて奉れる

  春日野の若菜つみにや白妙の袖ふりはへて人のゆくらむ  つらゆき  古今和歌集 春歌 二十二番



  歌たてまつれとおほせられし時によみてたてまつれる

  わがせこが衣はるさめふるごとに野辺のみどりぞ色まさりける  つらゆき  古今和歌集 春歌 二十五番



  歌たてまつれとおほせられし時によみてたてまつれる

  青柳の糸よりかくる春しもぞみだれて花のほころびにける  つらゆき  古今和歌集 春歌 二十六番




 古今 春歌39
        くらぶ山にてよめる   つらゆき

      梅花にほふ春べは くらぶ山やみにこゆれど しるくぞありける


 古今 春歌42
        はつせにまうづるごとに、やどりける人の家に、ひさしくやどらで、程へて後にいたれりければ、かの家のあるじ、かくさだかになむやどりはあると、いひいだして侍りければ、そこにたてりける梅の花ををりてよめる  つらゆき

      ひとはいさ心もしらず ふるさとは 花ぞむかしのかににほひける


 古今 春歌45
        家にありける梅の花のちりけるをよめる  つらゆき

      くるとあくとめかれぬ物を 梅花 いつの人まにうつろひぬらん


 古今 春歌49
        人の家にうえたるさくらの、花さきはじめたりけるをみてよめる  つらゆき

      ことしより春しりそむる櫻花 ちるといふ事はならはざらなん

 古今 春歌58
        お(を)れるさくらをよめる

      たれしかもとめてお(を)りるる 春霞立ちかくすらん山のさくらを

 古今 春歌59
        歌たてまつれとおほせられし時によみたてまつれる

      桜花さきにけらしもあしひきの山のかひよりみゆる白雲


  


 図書館に行き、王朝の歌人シリーズを見つけたが、十巻中たった一巻、紀貫之だけ貸し出し中。
 
                   なんでやねん!!と、この時ばかりは、大阪弁で嘆く。


 図書館の美しいお姉様と、互いに珍しいことがあるものだと微笑みあっていた。

 仕方がないので藤原定家をお貸りする。

 業平は在庫。昨年前半は業平にこり、仁勢物語と比較しながら読んだが、今一歩 別方向に踏み出したい。



    
  


 最後まで雑談におつきあい下さいまして、ありがとうございます。

 こゝろよりお礼申し上げます。

 間違いやご意見などお教えいただけましたらうれしいです。


 ありがとうございました。





       写真は2月27日  平群町 たつた川



                
コメント (2)
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