
痛ましい地震も六日目を迎えた。
何もできない無力さに愕然とする。
そんな時に思いだすのが、武者小路実篤。
彼の詩は小学生の高学年の頃、わたくしがこよなく愛した詩人。
約十歳年上の兄が持っていた中央公論社の「日本の詩歌」を購入後間もなく譲り受け(というか強引!にいただき)、武者小路実篤と出会ったのだった。
随分ご無沙汰していたが、何十年経った今、彼の何編かの詩がわたくしのこころを代弁。
緊迫状態で書かれた詩ではないが、「朝から晩まで」「或る日」や長編『楽園の子等』の一節に共感。
こころに一語一語が刻み込まれる。
被災地の方々のことを考えると……つらい

31; 『世界の詩 34 武者小路実篤詩集』
武者小路 実篤 (著)
永見 七郎 (編集)
彌生書房
昭和41年(1966年)6月25日第1版
154ページ 300円