116; 『玉手箱と打出の小槌』 昔話の古層をさぐる
5★ お勧めします☆
『玉手箱と打出の小槌』 昔話の古層をさぐる
中央公論社
中公新書 708
浅見徹 著
1983年
264 ページ
735円
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/76/df/87c681bbee671434fa96309f519450c8_s.jpg)
目次
序章 語ることと書くこと(古代日本語と文字
無文字から文字使用の時代へ ほか)
第1章 浦島物語の諸相(浦島物語の資料
浦島物語における場 ほか)
第2章 神婚物語の発端と結末(幸運を掴む条件
古代の論理 ほか)
第3章 神婚物語の変貌(神格の下落
人間の優位 ほか)
第4章 成り上がりの完成(悪人一寸法師
成り上がり ほか)
終章 浦島太郎と一寸法師の間(神婚物語の生涯
浦島物語と一寸法師物語の変貌)
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浅見徹
改稿 玉手箱と打出の小槌 (和泉選書)
単行本: ¥ 3,360
2006/11/1
万葉集の表現と受容 (研究叢書)
単行本: ¥ 10,500
2007/10/1
玉手箱と打出の小槌―昔話の古層をさぐる (中公新書 (708))
1983/1/1
家 (一語の辞典)
1996/2/1
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/34/8c/d7a64b3cb757003fd24a3a982415af2d_s.jpg)
「浦島太郎」と「一寸法師」の最終場面に登場する「玉手箱」と「打出の小槌」―この二つの小道具は、それぞれの話を締め括る重要な働きをしている。玉手箱は、浦島太郎を一瞬で年寄らせ、乙姫様との絶縁を完遂させる。打出の小槌は、一寸法師の背を引き伸ばしお姫様と結ばれる条件を整える。しかし、これらの小道具が、なぜ、どのようにして、この重要な役割を果たしているのか、よく考えてみると、どうも不思議なことが多い。これらの本来のあり方を、昔話の変遷の中から探る。
「浦島太郎」と「一寸法師」の最終場面に登場する「玉手箱」と「打出の小槌」は、物語を締め括る重要な役割をしている。この2つの小道具の本来のあり方を、昔話の変遷の中から探り、秘められた謎を解き明かしていく。
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中公新書『玉手箱と打出の小槌』 昔話の古層をさぐるを読む。
「神婚」 (異類婚姻)→ 本書では「神婚」 や「死と再生」の話を軸に、多くの民話を取り上げ説明されている。
そこには共通部分も多く、改めて納得した。
かなり古い本 (1983年)ではありますが、「神婚」や「死と復活」(本書では「死と再生」ではなく「死と復活」という言葉が使用されている)や 民話に少し興味のある私には納得のいく一冊。そういったことに関心のある方には、お勧めし対一冊です。
また、改正版 和泉選書 (2007年)が出版されているようです。
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memo
「死と復活」(本書では「死と再生」ではなく「死と復活」という言葉が使用されている) (本書全体 140-)
一寸法師
花咲か爺
竹取物語
桃太郎
浦島太郎
化物風情
瓜子姫
力太郎
豆助
田螺息子
酒呑童子
御曹司島渡
グリム童話ー白雪姫
ほか
価値の転換 「一寸法師」から「グリム童話」 147ー151
「グリム童話」
白雪姫
七人の小人の意味
身体的特徴、仕事、社会的地位
白雪姫
なぜ、毒林檎をその場で食べたか?
なぜ、見る形(童話では、ガラスの棺)で横たわっていたか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/0e/ea509f93edac4524825725bc95c7fe2d.jpg)