乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

116; 『玉手箱と打出の小槌』 昔話の古層をさぐる  浅見徹 著 1983年 中公新書 5★

2011-09-29 | 読書全般(古典など以外の一般書)




 116;  『玉手箱と打出の小槌』  昔話の古層をさぐる



 


 5★ お勧めします☆





『玉手箱と打出の小槌』  昔話の古層をさぐる

 中央公論社

 中公新書  708

 浅見徹 著

 1983年

 264 ページ

 735円

 


目次
序章 語ることと書くこと(古代日本語と文字
無文字から文字使用の時代へ ほか)
第1章 浦島物語の諸相(浦島物語の資料
浦島物語における場 ほか)
第2章 神婚物語の発端と結末(幸運を掴む条件
古代の論理 ほか)
第3章 神婚物語の変貌(神格の下落
人間の優位 ほか)
第4章 成り上がりの完成(悪人一寸法師
成り上がり ほか)
終章 浦島太郎と一寸法師の間(神婚物語の生涯
浦島物語と一寸法師物語の変貌)





浅見徹

改稿 玉手箱と打出の小槌 (和泉選書)
単行本: ¥ 3,360
2006/11/1

万葉集の表現と受容 (研究叢書)
単行本: ¥ 10,500
2007/10/1

玉手箱と打出の小槌―昔話の古層をさぐる (中公新書 (708))
1983/1/1

家 (一語の辞典)
1996/2/1




「浦島太郎」と「一寸法師」の最終場面に登場する「玉手箱」と「打出の小槌」―この二つの小道具は、それぞれの話を締め括る重要な働きをしている。玉手箱は、浦島太郎を一瞬で年寄らせ、乙姫様との絶縁を完遂させる。打出の小槌は、一寸法師の背を引き伸ばしお姫様と結ばれる条件を整える。しかし、これらの小道具が、なぜ、どのようにして、この重要な役割を果たしているのか、よく考えてみると、どうも不思議なことが多い。これらの本来のあり方を、昔話の変遷の中から探る。



「浦島太郎」と「一寸法師」の最終場面に登場する「玉手箱」と「打出の小槌」は、物語を締め括る重要な役割をしている。この2つの小道具の本来のあり方を、昔話の変遷の中から探り、秘められた謎を解き明かしていく。






 中公新書『玉手箱と打出の小槌』  昔話の古層をさぐるを読む。

「神婚」 (異類婚姻)→ 本書では「神婚」 や「死と再生」の話を軸に、多くの民話を取り上げ説明されている。

 そこには共通部分も多く、改めて納得した。

 かなり古い本 (1983年)ではありますが、「神婚」や「死と復活」(本書では「死と再生」ではなく「死と復活」という言葉が使用されている)や 民話に少し興味のある私には納得のいく一冊。そういったことに関心のある方には、お勧めし対一冊です。

 また、改正版 和泉選書 (2007年)が出版されているようです。




 memo


 「死と復活」(本書では「死と再生」ではなく「死と復活」という言葉が使用されている)     (本書全体 140-

    一寸法師
    花咲か爺
    竹取物語
    桃太郎
    浦島太郎

    化物風情
    瓜子姫
    力太郎
    豆助
    田螺息子
    酒呑童子
    御曹司島渡

    グリム童話ー白雪姫
    
        ほか 


   


  価値の転換   「一寸法師」から「グリム童話」     147ー151

 「グリム童話」               
  
    白雪姫
     七人の小人の意味  
       身体的特徴、仕事、社会的地位
     白雪姫
       なぜ、毒林檎をその場で食べたか?
       なぜ、見る形(童話では、ガラスの棺)で横たわっていたか?













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とんぼ (5景)あきづ羽の袖振る妹を玉櫛笥 奥に思ふを見たまへ我が君/ 竹竿のさきに 夕日の 蜻蛉かな

2011-09-29 | ことのは





 
 奈良県の桜井市笠に行きました☆

 笠は十年程前から、蕎麦を栽培しておられ、現地で頂くことができます。 

 わたくしたちは、ざるそば、葱蕎麦、大きくてたっぷりの椎茸や大根おろしが入った荒神蕎麦など、人数では考えられないくらい多くを食べてしまいました。

 のどかな景色の中でゆっくりとした時間を過ごすことができ、この景色は一章ここ論刻み込まれるだろうなと感じました。

 

 笠地方ではアキアカネをはじめ、多くのとんぼを見ました。

 蕎麦や神社など多くを見ましたが、今回はとんぼに絞って、記録したいと思います。

 
 
 



    とんぼ











   万葉集 巻3 376       湯原王
 
 あきづ羽(は)の袖振る妹を玉櫛笥(たまくしげ)奥に思ふを見たまへ我が君


      蜻蛉(あきづ)は平安時代になると「あきつ」と清音



     



 竹竿のさきに 夕日の 蜻蛉かな       正岡子規




 








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9月29日 今日は「招き猫の日」「洋菓子の日」

2011-09-29 | 乱鳥徒然 Rancho's room.




 9月29日

 今日は「招き猫の日」「洋菓子の日」


 ニャンニャン ニャン(^^)ピグちゃん♩♩♩


 昨日は一日間違っていて、お芋と林檎とシナモンのケーキを焼いた。

 今日は本当の「洋菓子の日」 (爆爆^^::)

 昨日ケーキを焼いてしまったから、今日のおやつは…

 (招き)猫の形のナッツや紅茶のクッキーを焼こうと思う……。

 朝になるのが楽しみ♩♬♫☆今日も忙しくなりそうだ…♬^^v


 












 招き猫の日

 招き猫が福を招くといわれていることから、9月29日の「929」を「来る福」と読んで、日本招猫倶楽部が制定。


 洋菓子の日( 日本)

 三重県洋菓子協会が2002年に制定。フランスでは大天使ミシェル(ミカエル)が菓子職人の守護聖人となっており、その祝日が9月29日であることから。



 

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